パソコンって呼ばないで

2001年6月
(下から読んでね)

 

お茶の間にコンピュータを [2001/6/30]

 世間ではノートパソコンが売れているらしい。コンピュータが欲しいという人に「何が欲しいの?」って聞くと、ほとんどが「ノートパソコン」と、答える。一応、最初の1台はデスクトップがいいと勧めるのだが、置き場所がないという理由でノートパソコンになることが多い。

 そこで、考えた! お茶の間のテレビを追い出して、そこにコンピュータを置いてはどうか!? ん? 何? その目は。あまり、いいアイディアじゃないって? じゃ、お前の家の茶の間にはテレビがなく、コンピュータがど〜んとあるのか? 夕飯時にはインターネットを見ながら、家族団らんを過ごしているのか?

 ...ごめんなさい。お茶の間においてません。インターネットを見ながら、家族団らんしてません。コンピュータ好きの私でさえ、そうなのだから、一般の家庭にゃ無理でしょうな〜。

 では、なぜ、コンピュータはお茶の間に向かないのか? まず、一つ目の理由がコンピュータは文字情報が多いということ。ホームページは文字情報が多い。家族みんなで見るには、ちょっと疲れる。私のサイトは字ばっかりだし。え? お前のホームページが異常に文字が多いって? はい、そうです。でも、BBS※1やチャットでも文字でコミュニケーション取るでしょ? 絵や動画、音声でコミュニケーションをとるサイトってあまりしょ? ね? ね?

 かといって、文字を少なくして、絵などでホームページをつくるとなったら大変だ。この「パソコンって呼ばないで」を紙芝居風※2に作るとなったら、それだけで気が遠くなってしまう。まさか、私がスーツを着て、「みなさん、こんにちわ。さて、今日のお題は...」なんて、動画像※3で登場したって、誰も楽しくないだろうし。

 あと、コンピュータの致命的な欠点が、「ながら」で利用できないということだ※4。たとえばテレビなら、つけときゃほったらかしにしておいても、情報はどんどん入ってくる。しかし、コンピュータの場合はそうはいかない。何かしらの指示を出し続けないと、情報を得ることができない。好きな情報を選べるという利点ではあるが、情報を適当に流すという用途には向かないのだ。下手すると省電力が働いて、画面が真っ黒である。

 そう考えると、パーソナルコンピュータは、人とコンピュータの1対1で使うことを前提に進化しすぎたのではないかと思う。これじゃ家電として普及するのは困難だろう。もっと、みんなで楽しめるコンピュータに進化していったら楽しいと思うのだが。は! それがファミリーコンピュータか?! あ、これじゃ進化じゃなくて退化だ(笑)。

 

 

























※1 BBS

 ご存知、電子掲示板ですな。Bulletin Board Systemの略らしい。


※2 紙芝居風
 PowerPointを使えば、比較的、楽に作れると思うけど。重いだろうなぁ。

※3 動画像
 VAIO C1VJのカメラで作る?(笑)

※4
 ご飯を食べながら、チャットしたときは、さすがにきつかった(笑)。

 

テレホの爪あと [2001/6/28]

 今回、「越後屋ホームページ!」にCGI※1を利用したゲーム※2を設置してみた。「越後屋ホームページ!」のWWWサーバーであるベクター※3CGIは利用できないので、「越後屋コンピュータサービス」のWWWサーバーである@nifty※4にゲームをアップロードし、「越後屋ホームページ!」からリンクするという形をとった。

 ところが大問題が発生したのである。昼間は順調にゲームにアクセスできるのだが、深夜11時前後から、とたんに速度が落ち、まともにアクセスできない状況になるのだ。なぜ、そのようなことが起こるのか? ご存知のとおり、テレホーダイの影響である。

 テレホーダイとは月々、定額の料金を追加で支払うと、指定した電話番号が夜11時以降、定額(使い放題)になるサービスだ。今でこそ、フレッツ
ISDNADSLCATVなど、一日中、定額のサービスが行われているが、昔は定額といえば、テレホーダイしかなかった。

 しかし、フレッツ
ADSLはサービスが開始されてから日が浅く、日本全国を網羅しているわけではないし、場所によってはフレッツISDNでさえも利用できないという地域もまだ多く存在する。やはりテレホーダイに頼っているユーザーがまだたくさんいるのが日本のインターネットの実情だ。

 だから夜11時以降になると、テレホーダイを利用している人が、どっとインターネットに接続する。そのためインターネットが混み合い、速度が遅くなるのだ。ちょうど、ラッシュアワーのような感じだ。

 正直言うと、
@niftyにサーバーの性能を改善をしていただきたいところだ。しかし、この問題の元凶はやはりNTTにある。誰もが24時間、定額でインターネットに接続できる環境になれば、当然、テレホーダイの時間帯の混雑は緩和される。混雑が減れば、インターネットの回線の有効利用が可能だからだ。

 そもそも、市内通話料金を値下げすると採算がとれないとか、24時間、常時接続すると回線がパンクしてしまうとか、いろいろな理由をつけて、常時接続(または、通信料を安価にインターネットに接続)できる環境を長い間、供給しなかったNTTの責任は大きい。

 NTTは、マイラインで競争が激しくなると、あっさりと市内通話料金を下げ、ADSLに参入する業者が増えると、フレッツADSLのサービスを始める。ちゃんと企業努力すれば、できるんじゃないか。なぜ、足元に火がつかないと、行動を起こさないのだ? 
YAHOO!BB※5が月額2830円で、ADSLのサービスを始める。NTTがどのように価格改定するか楽しみだ。

 日本のインターネットの普及は世界的に見て遅れている。その原因のひとつにNTTの企業努力の怠慢があると私は考えている。そして、今も通話料に苦しめられているユーザーが日本全国にたくさんいるのだ。がんばれ!NTT。日本のインターネットの未来は御社にかかっているのだから。

 

  ※1 CGI
 WWWサーバにおいて、HTMLから外部のプログラムを起動して、結果をWWWクライアントに返すための仕組み。
 Common Gateway Interfaceの略。

※2 ゲーム
 グラフィックがかっちょいい「Monster Fantasia」と、さくさく遊べる「Monster Creater」です。興味にある方は、ぜひ遊んでいってくださいね〜。
 あ、ホームページをお持ちじゃない方は、お気に入りのホームページのURLを使って参加していただいてもOKです♪

※3 ベクター
 オンラインソフトのダウンロードサイトとして有名。

※4 @nifty
 比較的、大きなプロバイダ。パソコン通信時代からのお付き合いである。

※5 YAHOO!BB
 以下のURL参照。
http://bb.yahoo.co.jp/

 

 

バッテリーを何とかして! [2001/6/19]

 私の家には2台のノートパソコンがある。私が使っているVAIO C1VJと、かみさんが使っているVAIO Z505C BPである。周辺装置を共有できると思い、同じメーカー(ソニー)にしたのだ。確かにCD−ROMなどは共有できたのだが、一番、期待していたものが共有できない。そう、バッテリーだ。

 私の当初の予定では、2台のノートパソコンでバッテリーを共有して使おうと思っていた。充電器を別途、購入し、使い終わったバッテリーは充電器で充電しておく。自分が使っているコンピュータのバッテリーが切れそうになったら、充電済みのバッテリーと交換し、今まで使っていたバッテリーは充電器にセットしておく。もちろん、予備のバッテリーは2、3個準備しておく。

 こうすれば、ACアダプターは不要になる。我が家は無線LANを導入しているので、ケーブルは完全になくなる。このようにケーブルに縛られない自由なコンピュータライフを送る予定であった。

 しか〜しっ! 私の計画は一瞬にくだけちった(笑)。カタログをちょっと調べると分かる通り、
C1VJZ505Cのバッテリーは共有できないのだ※1。それどころか、QRシリーズ※2やSRシリーズ※3とも互換性がない。SRはC1とも形が似てるので、メーカーが工夫してがんばれば、バッテリーの共有ができたのではないかと思うのだが。

 ご存知のとおり、バッテリーは値段が高い。しかも使い続けているうちに劣化する消耗品だ。だから、ソニーに限らず、各メーカーはもっと工夫してがんばってほしい。具体的にはバッテリーの規格を統一するのだ。

 バッテリーの電気容量と、重さ・大きさは比例する。大きくて重ければ、バッテリーは長持ちするが、小さくて軽いと長持ちしない。なので、ノートパソコンの設計思想に強く影響する部分ではある。だから、頻繁に持ち歩くC1と、ACアダプターの利用が前提の505のバッテリーを共有するのは難しいかもしれない。それならば、バッテリーの形状と、容量の2種類の規格を作れば、済むことではないか?

 形状は細長いとか、四角とか、ね。ノートパソコンの全体のデザインにも影響するところだ。バッテリーをノートパソコンのどこにセットするかも影響する。本体の手前なのか、後ろなのか、横なのか、あるいは底になのかである。

 本体の底にバッテリーを取り付けるとしたら、容量を増やすのは難しいかもしれない。しかし、前後左右にバッテリーを取り付ける場合は、容量はある程度、自由にできるはずである。まぁ、その分、本体のサイズが大きくなってしまうけどね。

 規格を統一するということは、各社が安心して大量生産できるので、安価になるというメリットもある。そうすれば、我々消費者にとって、とてもうれしいことでもある。なので、各メーカーはつまらない意地を張っていないで、メーカー間で協議して、バッテリーの規格をとっとと、統一してほしいものである。

 

  ※1
 もっとも、かみさんのノートパソコンもC1にすれば、バッテリーは共有できるのだが、コンピュータ超初心者のかみさんのファーストPCがC1というのは、あまりにも無理があるので却下した。

※2 QRシリーズ
 取っ手がついている比較的、おしゃれなノートパソコン。ただし、見た目よりも重量があり、キーボードの感触もあまり良くなかったので、我が家では却下した。

※3 SRシリーズ
 C1にリストレストがついたようなノートパソコン。キーボードとリストレストの色が違うので、ひょっとして取り外せるのでは? と、思ってしまう(笑)。
 ただ、解像度は800×600なので、我が家では却下となった(Windows2000モデルは1024×768)。

 

クロック至上主義 [2001/6/13] [2001/6/15]誤字修正

 コンピュータを自作した場合の一番のメリットは安価にパワーアップできることだ。たった1、2万円で自分のコンピュータの性能が格段に上がるのだから、絶対にお得だ。

 越後屋製コンピュータ〜その歴史〜を見ていただければ分かる通り、私は95年から自作機に走り、今に至るまで6回、
CPUを変えている。満足できたときもあるし、ちょっとお金の無駄遣いだったかなぁと思ったときもある。で、至った結論はクロック数である。

 
CPUにはいろいろなアーキテクチャがある※1。しかし、最終的にはクロック数がものをいう。クロック数が圧倒的に速ければ、どんなにすばらしい技術を使っても敵わないのだ。例えばPentiumIII500MHzCeleron850MHzなら、廉価でもCeleronの方が速い(たぶん)。ひょっとしたらi386※22GHzなんて作ったら※3、けっこう行けるんじゃないのかな?(笑)。

 で、買い替えの基準だが、クロック数が2倍近く上がると満足感は高い。こう結論付けた。前回の
Celeron466MHzで、今回は800MHzだ。クロック数で考えると約1.7倍だ。

 あと、同じ種類の
CPUでもアーキテクチャが優れていれば、さらに満足度は高い。価格差が僅かなら、より上のアーキテクチャを持つCPUを選択する。例えばCeleronなら、同じCeleronでも数種類のCeleronがあるのだ。今まで使っていたCeleron466MHzMendocinoと呼ばれていた。

 その後、
533MHzのときにCoppermine-128に変更され※4SSEが搭載された。で、800MHzのときにFSB66MHzから100MHzに変更された。Celeron766MHzCeleron800MHzはたった33クロックしか違わないし、価格も数千円しか違わない。でも、FSB66MHzから100MHzに向上するのは大きな性能差があるのだ。

 で、パワーアップした感想を。速いっす。めちゃ満足です。ホームページを見ているときなどは、表示の速度が全く別物。はっきりと体感できる違いだ。私が
Celeron800MHzを購入したときは1万円切ってたから、非常にお買い得なパワーアップであった。

 クロック数2倍の法則から行くと、次のパワーアップは
1.5GHzくらいかな? この次はマザーボードも交換しなきゃならないだろう※5Celeron800MHzは何ヶ月くらい持つのかな?

 

  ※1
 例えば、キャッシュメモリとかパイプラインとか、速くするための工夫がいろいろあるのだ。
 だからPentiumIIIとCeleronではクロック数が同じでもPentiumIIIの方が速いのだ。

※2 i386
 Pentiumの前の前のCPU。MMXやSSEを除けば、今のCPUと互換性がある。

※3
 CPUの構造が簡単な分、クロックを上げやすいんじゃないかと思うのは、きっと素人考えなんでしょうね。

※4
 Celeron533MHzは、MendocinoとCoppermine-128の2種類あって、両者を区別するために、Coppermine-128はCeleron533AMHzと「A」がつく。

※5
 でも、もしかしたら、まだ行けるかも(笑)。マザーとCPUを一度に買い換えると出費がでかいもんなぁ。
 予算があれば、Duronにしたかったんだけど(笑)。
 でも、PCIスロット不足と、UltraATA33止まりは、かなり深刻な問題だ(涙)。

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