パソコンって呼ばないで

2001年7月
(下から読んでね)

 

コンピュータはカーナビの代わりになるのか?(前編) [2001/7/31]

 私は車を運転するのが大好きだ。特に知らない土地に行くのがとても楽しい。しかし、遠出するのに付き物なのが迷子である。現在位置が地図で確認できればまだマシなのだが、現在位置も分からなくなるとむちゃくちゃ苦労する。こんなときにカーナビがあったら、便利だろうなぁと強く感じるのである。

 しかし、カーナビは値段が高い※1。プレステ2さえ、買えない私にとってはカーナビは夢のまた夢である。で、ふと考えた。カーナビといえ、中身はコンピュータだ。それならば、私の持っている
VAIO C1をカーナビに使えば、安価にカーナビが導入できるのではないのかと。

 さっそく必要なものを買い揃えていった。まず、
GPS。衛星からの電波をキャッチする機械だ。ソニー製のHandyGPS(PCQ-GPS3S)をゲット。23,790円なり。コンピュータとはUSB接続で、接続時はコンピュータから電気が供給される。

 続いてナビソフトだ。
VAIOシリーズにはNavin’YOU4というナビソフトがプレインストール※2されているが、バージョンが古いので、最新のNavin’YOU5※3を購入。10,980円なり。Navin’YOU5には全国版の地図が付属されているので、まぁお得だろう。

 あと、私は新潟に在住しているので、新潟の詳細地図が欲しい。地域詳細版は「北海道・東北」、「関東」、「中部」、「近畿」、「中国・四国」、「九州」の6種類がある。新潟県はどれなんだろうかと調べてみると、何と「中部」だった。う〜ん(笑)。と、いうことで、専用マップ中部詳細版も購入。
6,240円なり。

 あと、長距離の場合は
C1のバッテリーが持つか心配だったので、カーアダプタを購入することにした。車のシガーライターソケットに接続し、一般のコンセントが利用できるようにする機械だ。3,420円なり。

 ここまでの出費の合計は、
44,430円(税別)だ。もちろんC1の値段は含まれていない。まぁ、ノートパソコンを持っているのであれば、約5万円でカーナビが手に入るので、お得であることは間違いない。もっともそれは、専用のナビと同等の性能、使いやすさであった場合である。もし、使い物にならないようなら、まったくのお金の無駄だ。

 さて、その肝心の使い心地は...。今日はここまで。と、いうことで後編をお楽しみに〜※4

 
 

 








※1 
 だいたい10万〜20万円くらいします。











※2 プレインストール
 あらかじめプログラムなどがインストールされた状態で販売されていること。

※3
 ちなみに今日、現在でNavin’YOUの最新は5.5です。























※4
 決してネタが切れたわけではありません。

 

ドラマティックなBGMを [2001/7/31]

 ゲームは昔に比べてかなり進化した。ストーリー、グラフィック、音楽、効果音、すべての面でむちゃくちゃ向上している。しかし、私はひとつだけ不満がある(ホントはいっぱいあるんだけど(笑))。BGM※1の扱いだ。

 これだけ進化したのに、ゲームの、特にRPGの、BGMって単調だ。町に入れば、町のBGM、ダンジョンに入れば、ダンジョンのBGM。バトルになれば、バトルのBGM。勝てば勝ったときのBGM、負ければ負けたときのBGMだ。ワンパターンなのである。

 このワンパターンのBGMが絶え間なく、流れ続ける。最初は物珍しくて、おぉっと思うが、だんだん飽きてくる。その内、そのワンパターンぶりに苦痛になってくる。オレはパブロフの犬※2じゃないぞぉぉぉぉっ!と、叫びたくなる。

 私はゲームの手本は映画だと考えている。まぁ映画に限らず、TVドラマや、アニメなどでもよい。それらがお手本となるのだ。例えば、ずっとBGMが流れっぱなしの映画はあるだろうか? 例えば、映画のシーンで自分の家に帰るといつも同じBGMが流れるだろうか? もちろん、そんなことはない。登場人物の心理状態や、周りの状況などに応じて、BGMは変わるし、そもそもBGMが流れていない方が多い。

 これをゲームで再現するのはけっこう難しいかもしれないけど、それに近いことはできるはずである。少なくともワンパターンのBGMは避けることができるはずだ。例えば、バトルでヒットポイントが少なくなった場合※3は、悲しい音楽を流す。それはバトルが終わっても、町に入っても悲しい音楽のままだ。しばらくほっておくと、悲しいBGMは止まる。こんな感じでどうでしょう?

 あと、ゲーム中の会話でショックを受けたり、激怒したりするときにBGMを変えるというのも手だ。プレイヤーの心理状態をBGMで再現するのだ。あるいはピンチの時はどきどきするBGMを流し、ピンチを脱したときは心地よいBGMを流す。映画とかでよく使われている手法だよね。

 つまり、移動する場所でBGMが変わるのではなく、プレイヤーの状態に応じてBGMが変わるのだ。そして、そのBGMはずっと流れっぱなしではなく、ある程度流れたら、BGMは止まり、次のイベントまでBGMは流れない。その間はBGMはなしだ。だからこそ、BGMが活きてくるのではないのか?

 ゲームのBGMはそれなりに苦労して作られているはずである。その苦労して作られたBGMが耳障りになるのは非常にもったいない話である。「あぁ、もうちょっと、このBGMを聞きたいなぁ。」と思うくらいの演出が私はベストだと思うが、いかがなものであろうか?
 
 

 


※1 BGM
 BackGroud Musicの略。バックミュージックのこと。













※2 パブロフの犬
 パブロフ博士が犬がえさを食べるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、ベルを鳴らすとえさがなくても犬がよだれをたらしたという、条件反射の実験のお話。








※3
 つまり、死にそうになったときですな。

 

進化よ、止まれ [2001/7/22] [2001/7/23]誤字修正

 ムーアの法則というものがある。これはインテルの創設者のひとり、ゴードン・ムーア博士が発見した法則で、半導体の性能と集積は18ヶ月ごとに2倍になるというものだ。つまり1年半でCPUの性能が2倍になるという意味で、だいたいこの法則は現実のものとなっている。

 コンピュータの進化は早い。この進化の早さは他の業界にはありえない話だ。たとえば、車の性能が1年半で2倍になるということはほとんど考えられない。この異常とも言える進化の早さはコンピュータ業界だけのものだ。

 このことは、とてもわくわくすることだし、今まで不可能とされてきたことも現実化してきたし、その中にはたくさんのビジネスチャンスもある。しかし、もうそろそろ、この進化の早さも鈍化してもいいんじゃないかなと思う。

 進化が早いということは新型のコンピュータもあっという間に旧機種になってしまうということだ。その分、買い替えを余儀なくされるのでユーザーへの負担が大きい。しかもコンピュータは高価だ。1、2万円くらいの価格なら気軽に買い替えできるだろうけど...。

 デスクトップコンピュータなら、自作すればその負担はかなり小さくなる。しかし、ノートパソコンの場合はそうはいかない。先ほどのムーアの法則によると1年半で2倍。3年で4倍、4年半で8倍にもなる。つまり、5年は持たないという計算になる。まぁ使い方にもよるだろうが、まわりのコンピュータの8分の1の性能で満足できるわけがない。

 コンピュータの進化はとてもわくわくすることではあるのだが、安心してコンピュータを購入できるように、長くコンピュータを使えるように、もうちょっと進化の割合が遅くなってもいいんじゃないかなと思う。

 

 

 

メモリカードを何とかしようよ [2001/7/18]

 デジカメ各社のカタログを調べたことがある人なら分かると思うが、メモリカードの仕様には様々なものがある。メモリカードとは撮った画像を覚える部分でフィルムに相当する。その容量は撮影できる画像の枚数に影響するので、容量は多いほどいいし、予備に何枚か持っていれば非常に便利である。

 代表的なものとして、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、SDメモリカード、メモリースティックなどがある。

 コンパクトフラッシュは
SanDisk社が提唱している規格で、主にキャノン、ニコン、コダックのデジカメに採用されている。
 スマートメディアは、東芝が提唱している規格で、主にオリンパス、富士フィルム、リコーのデジカメに採用されている。
 メモリースティックはソニーが提唱している規格で、ソニーの製品に採用されている。

 こんな感じで各社ばらばらなのである。も〜〜〜! 何とかして欲しいのである。メモリカードの値段は決して安くない※1。ある程度の枚数を揃えてしまったら、そう易々と買い替えできないのである。と、いうことはデジカメを買い換えるときに、同じ種類のメモリカードを利用したデジカメを選ばなければならないので、選択肢が狭くなってしまうということになる。

 何でこんな混沌とした状況になってしまったのだろうか? こんなのは開発段階で各社が協議して統一してしまえば、メーカーにとってもユーザーにとっても、いいことばかりだと思うのだが。

 各メモリカードにはそれぞれ、メリット・デメリットがあると思うのだが、我々ユーザーにとっては性能よりも、互換性と将来性があり、安心して購入できるのが一番なのだ。だから、どれでもいいから、メモリカードの決定版はこれだっ! と、いうものが確定されて欲しい。

 我が家にはソニーの
VAIOノートが2台ある。両方ともメモリースティックのインターフェイスが内蔵されているので、今後、ソニーの製品に統一すれば、メモリースティックは便利に使いまわせるだろう。

 でも、ここがソニーの嫌いな所なのだ。ソニーの製品を便利に使いたいなら、ソニーに統一しなければならない。その結果、うまくいくなら問題はないが、その規格が普及しなかったら、ソニーと心中である。失敗したときの被害が甚大なのだ。私はベータ※2のことを決して忘れない。

 ただ、メモリースティックが圧倒的に普及するなら、メモリスティックが一番いい選択肢であることは間違いない。ソニーは自社製品にメモリスティックのインターフェイスを内蔵して、普及に努めているが、肝心なものがメモリスティックを利用できないのである。そう、プレステ2である。

 なぜ、ソニーはプレステ2のメモリカードをメモリースティックにしなかったのだろうか? もし、プレステ2がメモリースティックを採用したら、このメモリカード戦争も、メモリースティックの勝利で幕を閉じただろう。

 プレステ2がメモリースティックを採用したら、デジカメやコンピュータとのデータの交換が簡単にでき、プレステ2の可能性をより広げることになったと思うのだが。...非常に残念である。


 

 






















※1
 16MBで5000円くらいで、32MBで1万円くらい。




























※2 ベータ
 昔、ビデオにはVHSとベータの二つの規格があり、ソニーが提唱するベータは敗れたのだ。

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