作品集・中太くん
「中太くん」(ちゅうたくん)とは、作者が小学生のときに描いていたマンガです。
設定を見ても分かる通り、藤子不二雄作の「ドラえもん」の影響を強く受けています。
ちなみにコママンガコーナーの「起承転結」と「おとしあな(2)」に登場している
丸顔の少年が中太で、「おとしあな(1)」の少年が少男、「起承転結」の小柄な少年
が由二夫です。
以下の文集は、昔書いていたマンガから書き下ろしたりして作りました。
設定
地方都市のベッドタウンにある1人の少年がいた。その名は太田中太。頭はあまり
良くないが、比較的活発な平均的少年。未来からやってきた中太そっくりの人間型ロ
ボットのニゲロドン、親友の十田少男とその兄大、ガールフレンドの女川中子、後に
越してくるユニークな百合由二夫らと繰り広げる珍騒動の数々。その他にキザな木佐
幾太(キザ太)と乱暴なデドカ(毅井強)がいる。
☆ 2222年時の旅(タイムマシン編)
昭和58年3月末、学校は春休み。
中太らは、ニゲロドンと一緒にタイム旅行をしようと考えた。そこで、中太はニゲ
ロドンに頼むことにした。中太は大声でニゲロドンを呼んだ。ニゲロドンはまた未来
の国に帰っていたようだ。中太「またいないのか。あいつ気まぐれだからなぁ。」
そのときである。突然部屋に異常音がした。「ドカン!」中太は驚いた。いきなり
ニゲロドンが巨大なタイムマシンとともに帰ってきたのだ。中太「ひょっとしてこれ、
タイムマシン?」ニゲロドン「そうだよ」中太「ヤッター!」ニゲロドン「これでみ
んなでタイム旅行しようかと思ってさ。」中太「おお、それはちょうどいい!」早速
中太はみんなを誘うことにした。
誘ったのは少男、その兄の大、中子、由二夫だ。
ニゲロドン「さあ乗ろう!」みんなは早速マシンに乗った。ニゲロドンはスイッチ
を入れる。「さあ出発!!」タイムマシンが「ブイーン」という音とともに動き出す。
中太「ねえ、目的地は結局どこ?」大「そうか。すっかり忘れてた。」少男「そう
だな」中子「いざ言われると、迷っちゃうねぇ。」由二夫「ユニークな時代って、い
つかなぁ。」
ニゲロドン「よし!勝手ボタンを押そう。どこへいくか分からんぞ!!」他「お!ス
リルあるー!」「DON」という爆音とともに着いたその先は…。
ニゲロドン「ここは、元の中太くんの家だっ!」 みんな「じろっ!」
ニゲロドン、みんなから冷たい視線。ちょっとピンチ!
ニゲロドン「もう1回同じボタンを…」 みんな「じろっ!」
みんなの信頼がなくなってきている。勝手ボタンはもう使えない、仕方ない。ニゲ
ロドンは2222年に行くことにした。
とりあえず、マシンは動き出す。中太「今度は大丈夫なんだろうな」ニゲロドン「う
ん」
マシンは止まった。着いたその先は…。
ニゲロドン、先に降りてみる。「ここはどこだ? ありっ。中太と書いている学生
服がある。もしかして…。」そこに誰かがやってきた。「コラ!黙ってオレの部屋に
入るな!!」
そう、中学生の中太だった。中学生の中太「ありっ。ニゲロドンじゃないか。久し
ぶりだなー。君なら大歓迎さ。」
ところが今の中太らが来た。「ニゲロドン、また失敗したようだな。どう見ても2222
年じゃないぞ。」中学生の中太「よお。昔の俺。元気にやってるか。」中太「未来の
僕か」
大「悪いんだけどさ、ニゲロドンはちょっと用事があるんさな。後にしてくれない
か。」中学生の中太「それはないんじゃないか。」 中学生の中太はちょっと反抗的
だ。大「ゴツン!」中学生の中太「イッテー。何するんだよ。」 高校生の大は、中
学生の中太をやっつけてしまった。中子「殴るのはちょっとやりすぎじゃない?」
中太「さ!行こう!!」 ニゲロドン、タイムマシンに引っ張り込まれた。
ニゲロドン「あーははは。2222年と2年後を間違えたらしい。さあ、本当に…。」
中太「僕が操縦する!」中太が代わってタイムマシンの操縦をすることになった。
中太「この計算機みたいなのを押すんだな。」ところが、中太は操作を誤り 22222
年へ行く設定にしてしまう。もうボタンを押した後では取消しは利かない。中太は脂
汗を流し大焦り。さあどうする!?
「ブイーン」「ドカン!」 マシンは止まった。
さあ、緊張の一瞬。まずニゲロドンが降りる。「あ!ここは確かに2222年だ。」中
太も降りる。「え!? おかしい。」 少男らもすかさず降りる。大「さすが中太だな。
完璧だぜ!」他「ヤッター」 ところが最大の悲劇がやってきた!!
「ぱ!」
なぜかいきなりマシンは消えてしまった。ニゲロドン「あ!!?!」中太「おい!どう
してくれるんだよ!!」 ガーン! このままではみんなは未来の世界に取り残し。と
ても旅行どころではなくなってしまった。
ニゲロドン「そうだ。?機があったんだ。これもタイムマシンだからすぐに帰れる
よ。」中太「なんだ。助かったー。」早速帰ることにする。
ニゲロドン、?機のスイッチを入れる。あっという間に現代に無事到着。みんな安
堵の表情。
ところがニゲロドンはすぐに愕然とした。なんと、あのマシンが部屋に戻ってるで
はないか。ニゲロドン、もう1回マシンを隅々までよく見る。な、何と。故障中の張
り紙が張ってあった。
ニゲロドン「故障中だって!やっぱりだ。ただでタイムマシンなんてうまい話だ!!」
そのとき、みんなから冷たい視線。「じろ!」
中太「よくもこんないい加減なマシンに乗せてくれたな!!」「やっちまえ!」
ニゲロドン、最大のピンチ! みんなから袋叩きに合う。
みんな「どうだ、参ったか!!」中太以外はみんな帰ってしまった。
ニゲロドン「あーあ。僕の信用、いっぺんに丸つぶれだ。くそー!」
☆ 中子ちゃんとのひととき
昭和58年4月、中太らは6年生になった。クラス替えはなく、先生も同じだ。今ま
でと同じ顔触れである。よって自己紹介もしない。始業式終了後、早速クラス委員な
どを決める学級会に入った。
隣の席は幼馴染みの中子だった。名簿順の関係上、年度の初めはいつも中子の隣に
なる。中太「隣になるの久しぶりだな。」中子「そうだね。」
次の日。授業開始。
1時間目は国語の時間だ。中太「いけね。教科書忘れちゃった。」中子「いいわ。
見せてあげる。」さすが女の子だ。優しかった。答えられた質問にもテキパキと答え
た。秀才であった。
次は体育の時間だ。当然体育着に着替えなければならない。中太は男子だから平気
でパンツを丸出しにして着替える。でも中子はそうは行かない。しかもその日はスカー
トでなくズボンだった。さぁどうする!?
だが心配はいらない。ジャンパーをスカート代わりにして見えないようにして着替
えるのであった。ところが悲劇は起きた。誤ってジャンパーは落ちてしまってパンツ
が丸見えになってしまった。幸い周りの人は気付かなかったが、中太だけは見てしまっ
た。中子は慌ててジャンパーを上げ、顔を赤くして恥ずかしそうにしてた。中子「今
見たでしょ。」中太「へ!?」中太は焦ったがちょっと嬉しかった。中子のパンツを見
たのは何年ぶりだろう。もう6年生だから体つきも違うことを感じはじめていた。
さあ、5時間目の算数の時間も終わりに差しかかろうとしたその時、なぜかすごく
大変な宿題が出てしまった。方程式とかいう訳の分からないものと格闘しなければな
らない。しかも他にも宿題は山ほどあった。「いつもはあまり宿題を出さない先生な
のに今日に限って…」さあ大変だ!そこで、中太は頭のいい中子の家で一緒に宿題を
やろうと思いつく。中子「今日は塾も休みだし家に来ていいよ。」中太「ありがと
う!」中子「少男も誘ったら?」中太「いいよ。あいつは高校生の兄貴がいるから。」
都合のいいことに少男はもう帰っていた。
さあ、中子の家を久しぶりに尋ねる。中太「へえーきれいな部屋だな」中子「男の
子とは違うもん。」ジュースを飲みながら、最初のうちは真面目に勉強をした。中太
「ちょっと遊ばない?」中子「宿題しにきたんでしょ」中太「ヘヘ。そうだね。」軽
くあしらわれた。中子は黙々と宿題をした。国語と理科はなんとか仕上げた。
4時になった。そう、ドラマの再放送の時間だ。中子の部屋にはTVがあった。も
ちろん懐かしのガチャガチャTV。「太陽にほえろ!」の再放送だ。中太「ちょっと
ぐらい見てもいいよね」中子「一息ついたしまあいいかな」 TV「テッテッテー」
さあ、あのカッコいい音楽をバックに刑事が活躍!!
5時になった。アニメの再放送だ。TV「ルパン ルパ〜ン!」 中子「あれっ。
宿題は?」中太「忘れてた。さあやろう! でも大分やったからTV付けててもいい
よね。」しかし、ながら勉強では身が入るわけがない。
そうこうするうちに辺りも暗くなった。中子の母「家の人心配するから、そろそろ
帰った方がいいよ。」中太「はあい」
中太は帰った。結局宿題は一番大変な算数が手付かずだった。
家に帰って慌てて残りの宿題をやることになった。早速中子に電話しようと思った
ら先に電話がかかってきた。由二夫だった。逆に宿題を聞かれる羽目になってしまっ
た。続いて少男からも電話がかかった。やっと電話がかけられたと思ったら今度は話
し中。どうやら中子も宿題を聞かれているらしい。そうこうしているうちに今度はキ
ザ太からも来た。
中太「トホホ。明日1時間目が算数なんだよなー。どうしよー!!」
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