山高家 7F - コントラバス
コントラバスは低音での重厚な響きと高音での繊細な音色が魅力です。
ビオラ・ダ・ガンバ系なので肩の形がバイオリン系と異なります。バイオリンオーケストラだけでなく、マンドリンオーケストラ(プレクトラム音楽)、吹奏楽団などさまざまなオーケストラの低音パートを受け持ち、指揮者と一緒に全体の流れと曲想を作り上げていく重要な役割を担っています。吹奏ではチューバと1オクターブ離れて弾き、リズムと音程が一致したとき曲全体に深みが出てすばらしい響きになります。
コントラバスのリンク集
コントラバスの経歴
ソロ奏者
コントラバスについて
メーカー
日本ではスズキバイオリン、チャキ、オリエント(元チャキの高級コントラバス製作者が独立して起こした会社)などで製作されています。ドイツにはコントラバス製作の優秀なマイスターが多く、ヘフナー社のものなどが日本でよく知られています。
アルコ(弓)
バイオリン、ビオラ、チェロのフランス形式の持ち方と違って、コントラバスではドイツ型の包み込む持ち方が主流です。数万円の安価なものはブラジルウッドでできていますが 5万以上は音の響きがいいエボニー(Ebony)が素材に使われています。コントラバスの音の善し悪しはアルコの善し悪しで決まると言われ、アルコの値段が本体の値段と同じであることもしばしばあります。
コントラバス本体
1、2年使っていると弦に張りをもたせるブリッジの形状がそったり、表板と裏板を中央で支えている心棒の位置がずれて音量が出なくなるので注意が必要です。ハイポジションの演奏で楽器の個性や響きの違いが出ます。
松脂
コントラバス演奏技術
ボーイング
ボーイング(アルコのアップダウン)は基本中の基本で、ポジション練習に移る前に音が出るまで練習します。アルコを持つ型が崩れないで弦と垂直にボーイングできるように何度も練習します。左手のポジション移動の技術は練習すれば1年ぐらいで誰でも身につけられますが、ボーイング技術は奥が深く、3年ぐらい弾き込むとコントラバスの本来の音が出て「鳴る」ようになります。この辺は知識で説明できないものなので、人の演奏を見て研究したり、1流のオーケストラ(例えばドイツのゲバントハウス管弦楽団)の演奏会で生の音に触れるのもいいかと思います。
ローポジション
ハイポジション
ピチカート
決して弦を叩きません。弦を押さえて急に指板から離して自然な響きを出します。(ジャス演奏では親指を指板の横にあてがい弦を弾きます。)ボーイングに比べ音の立ち上がりが早いので、指揮より前に出ないように気を付けます。
ハーモニクス