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RedHat 6.1jpとのバトル開始


GNOMEを求めて

私のスーパー情報マシンVAIO PCG-N505、うちのLAN環境でサーバとなりクライアントとなりで大活躍しています。 そんなN505も流行のGNOME + Enlightmentという環境にしたくなり、RedHat6.1jp(改定版)を導入してみることにしました。

少しだけ、LAN環境について書いておきます。だいたい次のような感じです。

Main Server
iiyama V400HS + Red Hat Linux 6.1(J)
Main Client
SOTEC PC Station M350V + Win98
Sub Note
VAIO + Win98 + Vine Linux 1.1
HUB
AlliedTelesis MR815T

メインサーバに、LASER 6.0やRedHat6.1をいれたりしてGNOMEの良さを知ってから、N505もうずうずしてたのですが、何しろいつでもメインサーバの代役をこなせるようにいろいろなサービスを導入し、設定を行っているものなのでつい2の足を踏んでましたが、とうとう決意しました。

VAIOの現状装備は、6.4GBのHDDをFIPSで2分割して、Win98とVine Linuxのデュアルブートになってます。

Vine環境では、次のようなことができるようになってます。

準備

バトル突入の前には、念を入れて準備をします。まずは、己を知ることです。

Hardware

SONY PCG-N505
CPU : Intel celeron 300MHz
RAM : 64MB
HDD : 6.4GB
Modem : Rockwell PCI Modem Enumerator IRQ03
PCMCIA : Richo RL5C475 CardBus Controller IRQ09
SOUND : YAMAHA DS-XG PCI Audio CODEC IRQ09
I/F : Allied Telesis LA-PMC-T Ethernet Card IRQ04

戦闘開始

それでは、戦闘開始です。円盤は日系Linux4月号の付録を使います。
まずは、すんなりいくと最高にハッピーな方式であるFTPインストールを試します。 loadlinと必要なファイルをwin98領域にコピーして、MS-DOSモードで再起動してから、次のように実行しました。
c:\redhat> us
c:\redhat> autoboot.bat
autoboot.batの内容は次のようになってます。
loadlin autoboot\vmlinuz initrd=autoboot\initrd.img
これでは、LOCAL CD-ROMかHDDからしか選べませんでした。

付属しているHTMLの英語のドキュメントを斜め読みすると、pcmciaを使う場合用のpcmcia.imgというものがあるようです。早速起動ディスクを作成して試してみますが、これもネットワーク経由のインストールは選択できませんでした。

そこで、ものは試しにwin98領域にCD-ROM内の必要な部分をコピーして実行してみましたが、やはりFAT32からは正しく読めないのでしょうかファイルの読み取りに失敗するようです。

最後の手段

さて、それでは最後の手段PCGA-CD51のrecoveryモードから。
boot:linux ide2=0x180,0x386
これですんなりとアナコンダ...つまり大ジャウブ(^^;

Vine 1.1を入れてたので、パーティショニングはそのまま/とswap(64M)で行く。 Video Cardは次のように正しく認識された。

NeoMagic(laptop/notebook)
VideoRam;2496kb
X server SGVA
モニターは認識に失敗するので、マニュアルで選択。
LCD Panel 1024x768
インストールは完了し、再起動すると、liloがこけることもなくCartmanが起動する。 一般ユーザを追加し、ログインしなおして(これは、経験上の念押し)startxすると、待望のEnlightmentとご対面である。

さて、問題のネットワークである。起動時にカードマネージャは正しく起動しているようなので、/etc/sysconfigの下を手でいじくり回してやれば大丈夫かな?

network-scripts/ifcfg-loをnetwork-scripts/ifcfg-eth0とコピーしてIPアドレスやネットマスクを正しくセットする。

また、/etc/sysconfig/pcmciaにIRQとインターバルを設定。

PCIC_OPTS="irq_list=9 poll_interval=100"
/etc/pcmciaにあるConfigとConfig.optsを確認して、最後に/etc/rc.d/rc3.d/S10networkが正しくネットワーク起動スクリプトを呼びだしていることを確認して再起動。

さて、ここで思わぬ攻撃に出会いました。

RequestIO No more items.
という反撃です。

無念...

IO空間をいろいろ試してみたりしましたが、ダメです。 ネットワークが使えないといろいろと困るので、残念ですが完敗です。 いろいろ調べた結果、pcnet.cのソースコードとの不整合があるらしく、以前のバージョンソースコードを入手してリコンパイルすれば大丈夫という情報を見つけました。

ということは、kernel-pcmcia-csをrpmで引っこ抜いて、Vineのパッケージに入っているものを追加すればライブラリとかの不整合がなければ、動くのかも知れません。

ただ、今回はもうタイムリミットなので、後ろ髪をひかれつつも、UNIX USER1999/08に付いてたCD-ROMで、Vine Linux 1.1の環境に戻し、後日まとまった時間がとれる時に、再挑戦することとしましょう。(といいつつ、もうすぐVine Linux 2.0がリリースされるのでそっちに期待してたりする。)

いまさらながらにVine

ということで、元のVine 1.1にもどしましたが、ここにも落とし穴がありました。 このように進めたのですが、FTPサーバの情報をいれてコネクション後、次のようなメッセージによりエラーとなります。
.../comp.jaが見つかりません。
サーバをパッシブモードに変更できませんでした。
はて、以前にインストールが成功したときと異なるのは、FTPサーバにFreeBSD+OmniFTPを使っていたのが、今はRedHat Linux 6.1JP改定版+wu-ftpdになっていることくらいです。

ええい、ここは寝不足ついでにメインサーバのOSを入れ替えてみます。FreeBSDのCDを探し出すのが億劫だったので、手元のVine1.1にしてみると、上記の方法ですんなりインストールできました。

いまさらながらにVine1.1のパッケージとしての完成度の高さを再認識しました。


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