Fabre関連情報:
Windows XPの「システムの復元」でバックアップデータが改変される現象について
(2003.6)
この情報は、
Windows XP利用者
Fabreご利用者
バックアップデータをハードディスクに保存している
の3条件にあてはまる方が対象です。
概要
Windwos XPの「システムの復元」を実行すると、ハードディスクに保存してあるFabreのバックアップデータが消失したように見える場合があります。
これは「システムの復元」の「設定」で回避できるため、ハードディスクにバックアップしている方は、下記を参照して設定しておくことをお勧めします。
原因
バックアップデータをハードディスクに保存していると、「システムの復元」がバックアップデータのフォルダ名を変更してしまうため。
例:
バックアップを毎日ハードディスクに保存するように指定してあると(Ver.3.xxの場合)、
2003年6月11日 = "30611A"
2003年6月12日 = "30612A"
というフォルダにバックアップされます。
この状態で、6月12日に「システムの復元」を起動し、6月11日の復元ポイントへ戻すと、6月11日のフォルダ名が
"30611A(2)" に、6月12日のフォルダ名が
"30611A"
に変更されてしまいます。このため、Fabreの「比較・復元」機能では、12日のバックアップデータが消失したように見えます。
翌日6月13日にFabreがバックアップする際には、
"30611A" のフォルダのデータ(中身は6月12日分)を元にバックアップを行うので、そのまま継続して使ってもバックアップ自体は特に問題になることはないと思われます。「比較・復元」を利用する際には、本来の日付と違う日付として保存されていることにご注意ください。
もしも下記の「対策」を行なう前に「システムの復元」を実行してしまった方は、そのまま継続してFabreをお使いください。または手作業でフォルダ名を元に戻しても構いません。
なお、「システムの復元」で何日も前に戻った場合、その間のフォルダ名が変更されて何日分ものバックアップデータが消失したように見えることになります。
対策
「システムの復元」を起動し、「システムの復元の設定」をクリックすると、ドライブ毎に復元対象を設定できるので、Fabreのバックアップデータを保存するドライブを「無効」に指定しておけば、バックアップデータが改変されずに済みます(下図参照)。
※
「システムの復元」を起動するには、「管理者」権限で、[スタート]
ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[システム
ツール] の順にポイントし、[システムの復元]
をクリックしてください。
「システムの復元」の詳細については、Windowsのヘルプなどをご参照ください。
※ Windowsのシステムがインストールされているドライブ(通常はCドライブ)にバックアップしている場合はこの方法が適用できません。バックアップはパーティション(Windowsのヘルプ参照)を作って別ドライブに保存してください。
付記
「システムの復元」によるフォルダ名の変更がどういう場合に行われるのか、常に変更してしまうのか変更しない場合もあるのか、名前の変更だけではなく内部の保存データの書き換えなども行っているのかなど、詳細については不明です。
Windowsのヘルプには、
"ごくまれに、既存のフォルダと同じ名前の復元処理中に、システムの復元によってフォルダが復元されることがあります。既存のフォルダが上書きされるのを防ぐために、システムの復元では、名前の後に番号を付けて、フォルダの名前が変更されます。 "
と書いてあるだけで、詳細の記述がありません。(「ごくまれに」って、どーゆー時なんだ、そりゃ?)
システムの復元を実行しようとすると、
"このプロセスにより、保存したドキュメントや電子メールなどの最新の作業を失うことはありません。"
と表示されます。
それなのになぜバックアップしたフォルダの名前を変えたりするのか(Fabreにとっての最新の作業を失ってしまうのに)、名前を変更するフォルダと変更しないフォルダをどう判別しているのかなど、この仕様の動作原理や設計思想がどうにも理解不能です。
このため、Fabre側では対処のしようがないので、上記の対策にてご利用ください。