ある日、TEKRAMのDC390UというSCSI
Cardを買ってきたところ、中に「ASUSのマシンではSCSI BIOSが干渉するので、PROGというユーティリティをTEKRAMのサイトから取ってきてそれを使ってSCSI
BIOSを削除してください。」という内容の紙切れが入っていました。SC200はSYMBIOS(旧NCR)の810chip,DC390Uは875chip
なのですが875が無い時代に作成されたSC200用BIOSは875を810だと思ってしまうので誤動作すると言うことのようです。最近のASUSのMotherBoardでBIOS設定でSCSI
BIOSを無効に出来るようになっているのはこの対策でしょう。
はて、このPROGってなんだろうとちよっと見てみると、なんとこれ、AwardのBIOS追加/削除ユーティリティなんですね。
ASUSの場合、1MBit=128KByteのFlash ROMが使われていてこれにPflashというユーティリティでイメージを書き込むことになっています。このイメージは以前ちよっと調べたところちよっと変わった形のヘッダーがついているものの基本的にはLHAで圧縮されていたので起動時に所定の領域に展開されるのだろうと目星をつけていました。結構空いているようなので何か追加出来ないかなと思ったものの今一つ構成がよくわからなかったのでそのうち調べてみようと後回しにしたまま忘れていました。ASUSに限らずほとんど全てのAward
biosがこの形をとっているようです。
解析などしなくてもPROGを使えばVGAとSCSIのBIOSはデフォルトで組み込み/削除が出来、それ以外の物もパラメータを指定してやるだけで組み込めます。
何を組み込むかは人それぞれですが例えば..
さて、こういうことをやるからには失敗してFlash ROMの内容を壊し立ち上がらないなんて場合も覚悟しておかなければいけません。そういう事態に備えてBIOSROMのバックアップを作っておきましょう。新品のFlash
ROMにFlash ROMの焼けるROMライターというのが理想ですが、うちのように普通のEPROMライターしかないという場合でもバックアップは可能です。書き込みに行くのは設定が変わった場合だけですからcardを抜いたり、BIOS設定をいじったり、ドライブを外したりしなければ書き込みは起こらずEPROMでも問題ないからです。設定が変わるとそれをROMに書き込もうとするのですが相手がEPROMでは書き込めるはずもなくエラーとなって立ち上がらないということになります。まぁ、バックアップした時の状態に戻せればなんとかなりますが..
くれぐれも注意しておきますがとにかくバックアップ無しで事を始めてはいけません。またROMがソケットを使わずに直に半田付けされているマザーボードの場合、バックアップがあっても回復が非常に困難なので最悪の場合そのボードを捨てる覚悟が必要です。あらかじめ確認しておいてください。
バックアップの作り方
後はPROGを使って更新したイメージをFlashならそれぞれのMotherBoardメーカー指定の方法、EPROMならROMライターで書き戻してやるだけです。EPROMを使う場合は書き込み範囲に注意しておかないと構成情報を壊してやり直しということになるのでちよっと注意が必要です。もちろんうまくいったらFlash
ROMに代えましょう。さもないと私のようにある日、設定を変更した途端、ESCDが書き込めないというエラーがでて首をひねることになります。おおっ、EPROMのままだったというのではしまりません。
なお、この方法では必要無いはずですが電源を入れたままROMを交換するのは避けた方が無難です。ROMを壊すだけならまだしも抜き差しするときに妙なところをショートさせてマシンを全損なんてことになりかねません。そうなっても私は一切責任は持ちません。自分の腕と良く相談し、どうしてもやるのでしたらZIF
Socketの下駄を履かしておくぐらいの準備はした方が賢明です。
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