IrDAでカーナビゲーション実験記

Last update 09-Mar-98 β024



ピーカン。絶好のテスト日和。窓を開けて適度に冷たい風が楽しめる暖かい日でした。なお、DC210の名誉のために付け加えると1/60近く圧縮する前の元の画像ははさすがメガピクセルという素晴らしいものです。


Garmin'Me試作一号機。車用のコインケースを加工したもので、蓋がスモークドアクリルなので日中でも1mAも流していないLEDがちゃんと見えます。急遽取り付けたカラフルなIrDA用ケーブルは10年前のAT互換機のもの。


三尾さんの車にはマウンタが無いので角度が一定しない膝置き。にもかかわらずこれだけ光軸がずれていても大丈夫。右上のIrDAモジュールは太陽光の直射を浴びるというこれも最悪の条件です。


受光部が左側にあるAL-N4。近づけすぎると光が広がらないので角度が少し厳しい。少し離せば全く問題なし。これも太陽光の直射を浴びています。長時間バッテリ付きのN4は10時間くらい持つので完全コードレス。到達距離は十分なので信号待ちの時などこのまま運転者に渡してもなんの問題もなく自車位置を表示し続けます。



赤外LED版。さすがに20mAでは厳しく確実に受けられるのは左の写真くらいまで。でも、互いに固定ならこれでも十分。右の写真の距離だと意識していないと化けるので疲れます。蓋をしたGarmin'Me1号機の見栄えにもご注目。

Coming soon ?
昨晩、このテストの後、半ば冗談で作ったIrDA投光モジュール。比較のために赤外LEDを2種類使い、各列毎に電流制限抵抗が交換可能。さて、結果はいかに...



翌日、早速、試してみました。今回は私の車でと思ったのですがマウンタで固定される私の車ではもっとも非力なLED版でも問題なく、テストのためだけにPCを膝に置くのは嫌だと言うことで再び三尾さんの車、三尾さんのAL-N4です。


普通のIrDAモジュールでも車内では横方向の距離の制約は無いのですが、もはや、側に置いておくだけでOK。受信不能になったのでびっくりして目を向けたら指で受光部を隠していたという...デジタルカメラは赤外域にも感度があるので発光しているのが分かりますが肉眼では全く分かりません。ごく短いパルス駆動なので大袈裟な割には消費電力が少なくほとんど発熱しません。触ってもむしろ冷たい感じでした。これだけ怪しげで実用性のあるものも珍しいでしょう。ただ、どちらのLEDもIrDAとしては指向性が鋭すぎるので1mを越えるとさすがにそっぽを向いていては駄目です。作成時に治具を作って球面状に放射するようLEDの向きを調整するとベターでしょう。
とはいえ、すっかり満足してしまったので両方のLEDの比較、抵抗を代えての試験は行いませんでした。後ろの車でもナビできるかどうかも怪しげすぎるので試しませんでした。追試、ご報告、お待ちしています。

作り方
写真を見れば自明だと思いますが一応、説明を。
TrモジュールのVCEが1.1Vあるのとボードに収める都合でオリジナルでは7個直列だったものを6個直列にし、抵抗はキットのものをそのまま、電源はシガーライターソケットから取ったものをロードロップレギュレータで12Vにして与えています。直接、13.8V与えても良いのですが、条件が一定しないとテストにならないのでこうしました。なお、直接つなぐ場合、12Vの時、12-1.5*6-1.1=1.9Vかかっていたものが13.8-1.5*6+1.1=3.7Vとほぼ倍の電圧、つまり倍の電力消費になるので注意してください。。IrDAとしてパルス駆動するのならデューティが16/416しかないので問題ありませんが連続で使う場合には抵抗値を増さないとTrモジュールの定格を越える恐れがあります。ボードの大きさが許せば7個直列にするのも良いと思います。

*赤外LEDは順方向電圧降下が1.5Vと通常のLEDの1.8Vより低い。当然ですね。

なお、写真のものは基板をスペーサで2枚平行にしておいてからLEDを挿してハンダ付けすることできれいに整列させています。乱雑な方が光が広がって使い勝手は良さそうですがちよっと美しくないので...


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