smcdsel

Last update 26-Jan-97


SMC製の37C665GT/665IR/666GT/666IR/669 super I/O chip, 67x/68x Enhanced super I/O chip, 93x/957 Ultra I/O chipはIDE I/F,FDC,COM,LPTなどいろいろな機能を持っておりAT互換機のマザーボードやI/Oカードに良く使われています。

これらのchipにはFDD I/Fの2pin(DENSEL)をLowもしくはHighに固定する機能がありsmcdselはこれを利用してTEACのFD235HGなどの3mode Floppyの1.2/1.44mode切り替えをソフトで行うものです。

smcdselは当初665,666のみのサポートで66xdselという名前でした。これはTowns Application Card(TAC)というAT互換機上で富士通のFM-Townsのアプリケーションを動かすハードウェアのために作成されたものです。TACはその性格上切実に1.2MBモードを必要とするのですが付属のソフトウェアがIBM以外の3 mode floppyをサポートしていなかったのでこれが出来るまではDENSEL信号を引き出してスイッチで切り替えていたものです。

作成後、しばらくは3 modeのドライバを備えていないOSで使えるということで便利に使っていましたが現在ではドライバも整備され、どのドライバを使えば良いかを判断するためにchipの判定用に使う場合がほとんどです。もういじることは無いだろうと思っていたのですが今回、smchsmodとソースを一本化しサポートチップも増えたのでsmcdselと改名しました。

注意
新たにサポートされたチップに関してはβフェーズです。動作報告をお願いします。

○665/669を使用していると思われる機種一覧。
判定結果が665もしくは669となったマシンではこれらの機種用の3 modeドライバを試してみて具合の良いものを選ぶと良いでしょう。669はアドレス370hに割り当てることも出来るのですがメーカー製には該当するものが無いようです。同様に666も見当たらないようです。

○上記を除くSMC系と思われる機種一覧。
上記で動作しない時は試してみると良いかも知れません。


1.2MB Formatする方法Add 26-Sep-96

smcdselにはまだ1.2MB Formatするのに使うという使い道が残っているそうです。私のところには純粋な1.2MB機が無いのでほとんど使っておらず確認出来ないのですが...

PC-DOSの場合
  1. PC-DOSの$FDD12.SYSを組み込みます。ちなみに手でconfig.sysに付け加えて怒られてしまい諦める人も多いようですがインストール時に3modeを使うと指示すれば組み込んでもらえます。この時、BIOSの3mode Supportを設定してはいけません。
  2. smcdselでDensel=Lowに設定する。
  3. FORMAT12.COMでformatする。
MS-DOSの場合
  1. BIOS設定で5' 1.2MBを選ぶ。この時、BIOSの3mode Supportを設定したり3mode用ドライバを入れたりしてはいけません。
  2. smcdselでDensel=Lowに設定する。これであなたの3.5' 3Modeは5' 1.2MBと同じです。
  3. そのままformatします。
どちらの場合もDensel=Hでやってしまうと 500/6 Kbit/Track(=360rpm,500Kbit/s)ではなく500/5 Kbit/Track(=300rpm,500Kbit/s)になってしまい自分のマシンでだけ辻褄のあうメディアが出来てしまうので要注意です。その他,95でsmcdsel + WinImageを組み合わせればどちらのformatも出来ると聞いていますが500/5 Kbit/TrackになっていないかIDが正しいかなど未確認です。前述のTAC+TownsOSを使うという手もあるのですがほとんど出ていないCardですので...
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