(last updated: August 27, 2005. These are written in Japanese.)
開発言語選択ガイドライン Copyright(c) 2000 by Tsukasa Jitoh create: 2000/01/05(Wed) 01:40 update: - 1. はじめに 開発が必要になったとき、どういうときに何を使ったらいいかを明確 にする為、ガイドラインを作成することにする。これは、多方面から受 ける質問に応える為である。 今回の資料は、Win32 nativeアプリケーションに限定し、メジャーな ものを取り上げたに留めた。 2. 開発言語比較一覧 2. 1. Windows Script Host ・ 用途 インストール/アンインストール。単一のバッチ処理。単純な アプリケーション。 ・ 特徴と注意点 1. 簡単な確認ダイアログで、複雑なUIを持たない場合に有効。 2. コンパイル不要のスクリプト言語。プアなPCでも開発可。 3. DBの単純な更新、Officeアプリケーションのコントロール 等。 4. HTMLアプリケーションとして実装する事で、IEをプラット ホームとして比較的高機能なUIを実装することも可能。 2. 2. Microsoft Access/Excel マクロ ・ 用途 開発者が利用者である場合に限る。 ・ 特徴と注意点 1. ウィルス感染の強い懸念。開発時には最低でも署名を付け ることが必要。 2. プラットホームに依存。 3. マクロである為低速。バージョン管理が出来ない。 4. Jet(Access DB)は常にメンテが必要で、サイズも巨大。 2. 3. Microsoft Visual Basic ・ 用途 一人で一人月規模未満の単純・簡単なシステム。 ・ 特徴と注意点 1. プログラミング入門用。しかしオブジェクト指向が出来ず、 教育には不適。 2. 実行に巨大なランタイムが必要。低速でリソースを大量に 使う。 3. プラットホームに強く依存。OSの状態によってはきわめて 不安定。 4. 入門用なので低機能。標準で備えるコンポーネントが少な く、サードパーティー製品に頼る。 2. 4. Java (Borland JBuilder等) ・ 用途 入門、組み込み、小規模なアプリケーション、Webアプリ。 ・ 特徴と注意点 1. Java2でほぼ日本語環境にも対応したが、多くのシステムリ ソースを消費し、安定性とパフォーマンスに難。 2. コンピュータ言語入門・教育に最適。 3. 実行にランタイムが必要。 4. RADを謳う開発環境はJavaで書かれている物が多く、そのた め大量のリソースを消費。この場合メモリを大量に積んだ ハイエンドPCでないと、開発は辛い。 5. Linuxと一部のUNIXシステム、Windows向けの環境がある。 2. 5. Borland Delphi ・ 用途 入門、小規模なアプリケーションから、エンタープライズ開発 まで適用。 ・ 特徴と注意点 1. ObjectPascalという、マイナーな言語を用いる。 2. 高効率なRAD環境を備える。 3. 多機能なコンポーネントを標準で備える。 4. DBアプリケーション開発が得意。 5. AS/400, Linux(予定)にも対応。 2. 6. Borland C++Builder ・ 用途 小規模なアプリケーションから、エンタープライズまで適用。 ・ 特徴と注意点 1. 言語にC++を用いる点、AS/400版が無い事以外は、Delphiと 同じ。 2. MS-VCとの親和。デバイスドライバや、ATLを使った開発に も対応。 2. 7. Microsoft Visual C++ ・ 用途 小規模なアプリケーションから、エンタープライズまで適用。 ・ 特徴と注意点 1. 旧世代の開発環境であり、開発規模が大きくなる場合は高 コスト。UI実装にVBを使って組み合わせるケースが多い。 2. デバイスドライバ開発。 3. Windows CEアプリ開発。 3. 注意 ・ この資料を2次配布することを厳密に禁止します。ただし、トップ ページへのリンクを張る事はこの限りではありません。 ・ Windows, WindowsCEはMicrosoftの商標です。またAceess,Excel, Office,Visual Basic,JetおよびVisual C++はMicrosoft製品です。 ・ Java, Java2はSun Microsystemsの商標です。 ・ Borland JBuilder, Delphi, C++BuilderはInprise Corp. の商標 です。 以上