NETX ver.4 |
複数のプロバイダを切り替えて利用する場合や,会社などでのLAN環境とダイアルアップ接続を頻繁に切り替えて使用したい場合があります。このような場合,IPアドレスは自動的に取得(ダイアルアップの場合)か,LANなら固定の場合もあります。ノートPCを持ち歩き,他の場所のLANで使う場合などは、設定を切り替えなくてはならないことがあります。また、DNSの設定とブラウザのproxyの設定も変更する必要が出てきたりします。しかもDNSを変更すると再起動を要求してきます。 NETXはDNS,WINSおよびInternet Explorerのproxy設定とNetscape Navigatorの各種のユーザ設定を個別のファイルに保存し,それをデスクトップ等に置いておけば,設定ファイルをダブルクリックするだけで再起動なしに瞬時にDNS,WINSとブラウザの設定を変更するものです。
NETXは強力なダイアルアップ接続制御機能を持っています。ネットワークの設定後に指定したダイアルアップに自動で接続し,さらに,タイマーによる切断や,指定したアプリケーションの終了に同期して自動的に切断することができます。ブラウザやメールソフトなどを立ち上げている間は接続が継続し,そのソフト終了時に自動的にダイアルアップ接続を切断できます。タイマー動作との併用も可能です。
また,コンピュータにダイアルアップ接続先が登録されていない状態でも,電話番号,ユーザ名,パスワードを指定してダイアルアップ接続することができます。NETX設定ファイルに記録して出張などに持っていけば,自分のではないコンピュータを使って,接続先を新たに登録することなく簡単にダイアルアップ接続がワンタッチで行なえます。
接続中のダイアルアップ接続があれば,自動的に切断してからDNS等の設定変更を行なうことができるようにしました。ダイアルアップ接続から,LANへの切り替えなどの際にいちいちダイアルアップ接続の切断の操作をする手間が省けます。
- DNSおよびIEのproxy設定,Netscape Communicatorのユーザプロファイル設定をWindowsの再起動なしに同時に,瞬時に変更できる。
- IPアドレスの変更ができる。
- オプションにより設定変更後,NETXを自動的に閉じることができる。
- ダイアルアップ接続も自動的に行なうように指定できる。
- ダイアルアップ電話番号,パスワード等を設定ファイルに記録し,PCに接続先の設定がない場合でも,簡単に接続することができる。
- ダイアルアップ接続のタイマーによる切断が行なえる。
- 他のアプリケーションを起動し,そのアプリケーションの終了に同期してダイアルアップ接続の切断が行なえる。
- 上記の全ての設定内容は,NETX設定ファイルとして保存でき,異なる設定は別ファイルに保存することで,設定の保存数は無制限である。
- 設定ファイルのファイル拡張子(.NTX)と関連付けをしておくことにより,ファイルをダブルクリックするのみで設定を変更できる。
- 設定ファイルをスタートアップフォルダに入れておけば,起動時に常に一定のDNSおよびproxy設定にしておくことができる。
ダイアログから各種設定値入力
または,設定ファイルから設定値を読み取り
↓
ネットワーク,ブラウザの設定変更を実行
↓
ダイアルアップ接続指定があれば,接続
↓
ブラウザ等の他のアプリケーション起動指定があれば起動
↓
タイマーまたは同期切断指定があれば,タスクトレイに常駐,監視。指定がなければ終了
↓
切断実行後,起動するアプリケーションがあれば,起動
↓
終了
- 「DNS/WINS」ページ
DNS,WINS関連の設定を指定します。- 「Internet Exp.」ページ
インターネットエクスプローラのproxyに関する設定を指定します。- 「Netscape Nav.」ページ
ネットスケープナビゲータのプロファイル切り替えに関する指定を行ないます。- 「IP Address」ページ
IPアドレスに関する設定を指定します。なお,IPアドレスの設定変更を有効にするためには再起動が必要です。- 「Dial/Task」ページ
ダイアルアップ接続,接続タイマー,設定変更後に起動するプログラム,同期切断に関する設定を指定します。- 「File etc」ページ
NETXの設定事項を記録して,後でワンタッチで呼び出せるようにするための,設定ファイルの作成,読込に関する操作を行ないます。
Netscape Navigatorは,proxy設定を含むユーザ設定をプロファイルとしてファイル(prefs.js)に保存しています。NETX では,このprefs.jsの内容を別ファイルにコピーしておき,設定変更時には新たにprefs.jsにコピーバックすることでNetscapeのユーザ設定全体を変更できるようにしています。Netscapeはプロファイルを作成することにより複数の設定を切り替えて使えますが,起動時にいちいちプロファイルを選択しなければならず,少々面倒です。NETXを使えば,DNS等の設定変更と同時に,自動的にNetscapeのプロファイル設定も変更してくれます。手順は,1. まず,[新規作成]ボタンをクリックします。
2. ダイアログが表示されます。Profile保存フォルダが,正しく設定されているか確認し,異なる場合には修正してください。profile保存フォルダは,通常のPCでは,「C:¥Program Files¥Netscape¥Users」などのようになっているはずです。この中にさらに各プロファイルの名前のフォルダが作られています。profile保存フォルダとして指定するのは,各プロファイルの名前のフォルダではなく,その上のフォルダです。
例: prefs.jsの保存場所が,C:¥Netscape¥Users¥yamada¥prefs.js となっている場合は,profile保存フォルダとして指定するのはC:¥Netscape¥Usersとなります。3. その下のリストボックスには,各プロファイルの名前が表示されています。この中から目的のものをクリックして選択状態にします。
4. 現在のプロファイルをコピーする際のファイル名を入力します。ファイル名は任意ですが,sample.jsnのように拡張子を必ずjsnにしてください。
5. OKをクリックします。6. 「Netscapeプロファイル保存ファイル」の右の呼出ボタンをクリックして,表示されたダイアログのツリービューの中の,コピーされた設定ファイル(先に保存しておいた拡張子が.jsnのファイル)を選択し,OKをクリックします。この場合も,Profile保存フォルダが正しく設定されているか確認し,異なる場合には修正してください。
NETXは,ダイアルアップ接続の制御に多彩な方法を提供します。次のような設定を行なえます。
- 「他のダイアルアップ接続が行なわれていれば,最初に切断」
これは,設定変更の実行時に既にダイアルアップ接続が行なわれている場合には,まずその接続を切断します。- 「ダイアルアップ接続を行なう」
ダイアルアップ接続を行なうように設定します。- 「接続先」
コンピュータに登録されている接続名を指定します。- 「タイマー」
接続後,時間を指定して自動的にダイアルアップを切断するときに指定し,右側のボックスに時間と分を入力します。NETXはタスクトレイ内に常駐し,タイマー動作を行ないます。常駐後はタスクトレイ内の水色の電話機アイコンをクリックすると,タイマー動作の中止等を行なうことのできるダイアログが表示されます。- 「ここに記録されたダイアルアップ接続を行なう」
コンピュータに登録されていない接続先につなぎたい場合には,ここをチェックし,電話番号,ユーザ名,接続パスワードを入力します。この設定事項をNETX設定ファイルに保存しておけば,出張先等のコンピュータからでも,簡単に自分が普段使用するプロバイダに接続できます。しかも,コンピュータにあらたにダイアルアップ接続設定を作成せずに済むので,自分のではないコンピュータでも安全です。- 「設定変更後,起動するプログラム」
設定変更終了後に起動したいプログラムがある場合には,ここに指定します。ダイアルアップ接続が指定してあって,その接続に失敗した場合(モデムがつながっていないなど)には,起動しません。- 「終了に同期して回線切断」
NETX ver.4の大きなセールスポイントです。上記の「設定変更後,起動するプログラム」の終了に同期して,ダイアルアップ接続を自動的に切断したい場合,チェックします。ここをチェックすると,NETXはタスクトレイ内に常駐し,プログラムの動作を監視します。ここにはリンクファイルは指定できません。プログラムファイル本体と,(必要なら)パラメータを指定してください。常駐後はタスクトレイ内の水色の電話機アイコンをクリックすると,同期切断監視動作の中止等を行なうことのできるダイアログが表示されます。- 「接続切断後に起動するプログラム」
タイマー切断,同期切断を行なった場合,その後に起動させるプログラムがあれば指定します。例えば,ここに「C:¥NETX.EXE C:¥PROVIDER1.NTX」のようにNETXとパラメータとして設定ファイルを指定しておくと,次々にリレー式に異なる接続を行ない,起動したプログラムの処理が終わると次の接続動作に入ることができます。ダイアルアップ接続に失敗した場合(モデムがつながっていないなど)には,「接続切断後に起動するプログラム」の起動は行ないません。
ダイアログの各ページの設定事項全てを設定ファイルに記録することができます。これを後で呼び出して使えます。ファイル名は任意ですが,拡張子は.NTXにしてください。デスクトップなどに作成した設定ファイルをダブルクリックするだけで,ネットワークの設定変更やダイアルアップ接続等のファイルに記録された処理を行なわせることができます。
NETXは,設定ファイルによって動作させることを前提に作ってあります。設定事項が決まったら,ぜひ設定ファイルに記録しておき,以後はダブルクリック一発で設定,ダイアルアップ接続完了といった自動動作を行なわせてみてください。
タイマー動作時,同期切断動作時には,NETXはタスクトレイ内に常駐し,タイマーや同期するプログラムの状態を監視しています。これらの動作をキャンセルするには,タスクトレイ内の水色の電話機のアイコンをクリックしてください。動作を変更するためのダイアログが表示されます。タイマー,同期それぞれ独立にキャンセルすることができます。さらに現在の接続を継続するのか切断するのかも選択できます。
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