アッシジの風景

European
   
impression
 
ヨーロッパ紀行 ■ 文化


Assizi-Italia
 
Culture
  
Culture
   日本が紙と木の文化とすれば、ヨーロッパは鉄と石の文化だ。石畳ひとつとっても日本とは違った文化が香る。古びた石壁に歴史の重さを感じる。日本は木造建築のため、長い年月とともに建物が朽ち腐る場合が多いが、ヨーロッパの国々は古代の遺跡であろうと老朽化してはいても、戦争や天災で破壊されていない限り、たいてい今も残っている。
   食事にしても、その国独自に発展してきた味覚というものに出会う。日本は世界のあらゆる料理を味わえる国だと言われるが、それは正確な表現ではない。あらゆる料理ではあっても、あらゆる味ではない。本場で食べる料理の味わいは極東の小国では再現できないものだ。
   ヨーロッパ料理の基本ともいうべきハーブ。日本料理で用いる柑橘類や山椒や唐辛子などとは発想が根本的に異なる。ヨーロッパは香りが文化として確実に根づいている。かれらの体臭のきつさというものがもしかしたら影響を与えているのかもしれないが、基本的に無臭好みで体臭の少ない日本人にとって、料理のみならず生活の多くの場面で香りを求めるヨーロッパは興味尽きない。





















ヨーロッパ紀行トップ