Promise is Performance.


難解な文章なので読み飛ばしてください。

FastTrak

 

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最近ちまたで話題のIDEでソフトウェアRAIDカードです。SCSIのRAIDカードと比べて価格も手ごろで、だいたい、16000円前後で手に入ります。

って、この説明では訳がわかりませんね。

RAIDというのは二つ以上のハードディスクドライブをひとつのドライブと見立てることによって、

  1. 二つ以上のドライブに同じ内容を書き込むことによって同じ内容のハードディスクを多数作成し、そのなかのハードディスクドライブひとつがクラッシュしても大丈夫。(ミラーリング)
  2. 書き込みを多数のハードディスクドライブに分散することによって理論上、読み込みと書き込み速度を (ドライブ一個の書き込み速度)*ドライブ数 にする。(ストライピング) たとえば二台のハードディスクによるストライピングでは 16KB の書き込みを一台のハードディスクに 8KBずつ分散して同時に書き込むわけです。

このページを見る人は大抵、ストライピング目当てです。ストライピングは読み書きスピードを飛躍的に上げることが出来、質より量の考え方で雑魚Fireballの集団によるスロライプセットがチーターよりベンチマーク上、高速になることがあります。

RAIDがわかったところで、どうやってRAIDするのだろうと言うかについて述べます。RAIDを組む場合、ソフトウェアで組むのとハードウェアで組むの二種類があります。

ソフトウェアで組むというのはOSや市販のソフトに付属するドライバによってRAIDをサポートすることで ソフトウェアRAID と呼ばれます。ちなみにWindowsNTはRAIDを組むソフトをOSに内蔵していますが、Windows9*でRAIDを組むにはAdaptecのEZ-SCSIというソフトを用意しなければなりません。

あと、 ソフトウェアRAID弱点を言いますと、たとえば2台のSCSIハードディスクで ソフトウェアRAID を組んだ場合、書き込み作業が発生するとCPUは2台のSCSIハードディスクに同時に書き込み作業にいくため、CPU占有率は一台の時よりも上がります。また、特殊なドライバが認識に必要なので、Cドライブ、いわゆるブートドライブはRAID出来ません(BIOSはRAIDセットを認識しない。)もちろんそのOS以外のOSや専用のドライバが組み込まれていない状態では組まれたRAIDを読み込むことは出来ませんし、WindowsNTによるRAIDとEZ-SCSIによるRAID間に互換性はたぶん無いでしょう。

ハードウェアで組む場合(ハードウェアRAID?)はBIOS上でRAIDを組むことによって特殊なドライバや特殊なOS無しにRAIDをBIOSに認識させようというものです。これにはRAIDカード、いわゆる前述のハードウェアでRAIDをサポートするカードってやつが必要です。あたかもAHA-2940がハードディスクドライブを認識するかのごとく、RAIDカードはRAIDセットを認識することがします。

一概にハードウェアでRAIDを組む場合といっても、二種類のケースが存在します。RAIDカード上に特殊なチップその他が存在する場合としない場合です。

特殊なチップその他を持つRAIDカードの場合、書き込み作業が発生するとOSはRAIDカードに書き込み命令を渡し、RAIDカード上の特殊なチップがハードディスクに同時に書き込み作業にいき、またバッファメモリをカード上に載っているため、CPU占有率は ソフトウェアRAID の時よりも下がります。これをハードウェアRAIDカードというようです。しかし、もちろん特殊なチップその他をもつRAIDカードなるものの価格は高く、5万円以上します。

特殊なチップその他を持たないRAIDカードは、たとえば2台のSCSIハードディスクで RAID を組んだ場合、書き込み作業が発生すると CPUは2台のSCSIハードディスクに同時に書き込み作業にいき(だって他に書き込んでくれるchipが無いんだもん)、CPU占有率は一台の時よりも上がります。結局、BIOSが認識出来るか出来ないかの違いだけで、ソフトウェアで組んだRAIDと大差無いため、 ソフトウェアRAIDカード などと呼ばれています。

よって分類まとめると、

  認識 CPU占有率 値段
ソフトウェアRAID ソフトを使って 低価格 NT、EZ-SCSI
ソフトウェアRAIDカード BIOSレベルで 低価格 FastTrak
ハードウェアRAIDカード BIOSレベルで 高価 AAA-133SA

さて、このFastTrakで遊んでみましょうか。

つづく...


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