ネットワークカード
ちまたでは2000円程度のネットワークカードを見かけるようになったがそれらのネットワークカードの性能は一体どれほどなのだろうか。また高いカードの性能は一体いかほどのものか。テストしてみた。
Intel EtherExpress PRO/100 LAN Adapter model B
intel製の高性能 PCI カード。AT、PC-98に対応し、うたい文句によればCPUの占有率が低いらしい。全二重方式(ハブが対応していないと無駄だが)、10base-T/100base-TX両対応。ドライバの更新頻度も高く、3COMと並ぶ有名LANカード。もちろんPnPに対応。10000円程度。
RTL8029
カニさんマークの PCI カード。10base-Tと10base-2に対応。なんとPnPに対応していない。4000円程度で購入。RealTek社のOEMでGeniusと言う会社が販売。どちらも聞かない名前だが最近はS3あたりのchipを使った低価格ビデオカードを販売している。
ノーブランド ISA LAN カード
ちまたで2000円を切る価格で取り引きされているISAカード。PnPに対応。PCIバスを他のカードの為に使い果たしてしまった場合以外は、こういうものはあまり使いたくない。NTで動かない場合があった。
Genius製PCMCIA LANカード
安いから買ったネットワーク PC card。またまた怪しげなGenius製。10base-Tと10base-2に対応。WIN95付属のドライバで動く。約10000円。
テスト環境
パソコン | P5-200MMX | K5-PR166 | ThinkPad230Cs |
メモリ | 128MB | 64MB | 20MB |
OS | NT4.0 | NT4.0 | WIN95 |
バス | PCI/ISA | PCI/ISA | PCMCIA |
テスト方式
HDBENCHでリモートドライブのR/Wスピードを測定する間のCPU使用率を測定する。CPUを占領されて困るのは NT なので NT の場合しか測っていない。「命令」というのはHDBENCHを実行したPC、「処理」はリモートドライブを提供したPCであることを示します。「命令占有率」とはHDBENCHを動かしているPCのテスト中のCPU占有率を表し、「処理占有率」はリモートドライブを提供しているPCのCPUの占有率を表す。
命令 | 命令カード | 処理 | 処理カード | 命令占有率 | 処理占有率 |
P5-200 | intel | K5 | ISA | 3% |
30%(最大89%) |
P5-200 | intel | K5 | RTL8029 | 3% |
20% |
P5-200 | intel | ThinkPad | PCMCIA | 2% |
-- |
P5-200 | RTL8029 | K5 | ISA | 13% |
-- |
K5 | ISA | P5-200 | intel | 20% |
6% |
K5 | RTL8029 | P5-200 | intel | 15% |
6% |
- 処理側が命令側よりCPUパワーを使うのはハードディスクの処理もしているから
結果
さすが高いだけあって Intel製のカードの性能はすばらしい。占有率がたったの一桁とは...。ネットワークサーバー向けでしょう。バスマスタ IDE を SCSI に変えるよりずっと効果的です。また、それとは逆に安いISAの結果はひどいものであった。処理占有率が瞬間とはいえ89%にまで至るとは思わなかった。NT使っているのに、これじゃぁ。(ハードディスクはSCSI。)やはり安いカードは安さ相応のスペックであった。