AsahiConv.rb 使用説明書

更新: 2004-02-16


●はじめに

AsahiConv.rb v1.30

朝日出版社の『asahi press SENTENCE』のデータを変換して、EBStudio用の入力ファイルを作成するRubyスクリプトです。独自形式辞書からEPWING辞書に変換できます。

●圧縮ファイルの内容

AsahiConv.rb
変換スクリプト本体
AsahiLib.rb
変換用ライブラリ
asahiconv.html
使用説明書(このファイル)

●辞書変換に必要なもの

  1. 『asahi press SENTENCE』
  2. Ruby
  3. EBStudio

●動作確認

●説明の前提

  1. SENTENCE本体、Ruby、EBStudioは入手して導入が済んでいるものとします。
  2. 手順はWindows98の場合です。ほかのOSでは適宜読み替えてください。

    ただし作者はOS/2 Warpでしか変換スクリプトの動作を確認していません。

●旧版で変換済みのかたは

基本的に「増量データのみの変換手順」だけを実行すればよいのですが、v1.00ではわたしのミスで『アメリカ口語辞典』の日本語見出しが前方一致、後方一致索引に登録されていませんでした。この点が気になるかたは「辞書全体の変換手順」を実行してください

v1.20から増量データはすべて1書籍としてまとめるように変更しました。作成済みのEPWING辞書のCNNディレクトリは削除してください。残してもディスクの無駄です。

●辞書全体の変換手順

  1. 変換スクリプトのダウンロード

    ダウンロード後、適当な場所にアーカイブを展開します。ここでは「D:\work」に展開したものとします。

  2. 変換スクリプトの実行

    コマンドライン(MS-DOSプロンプト)を開きます。SENTENCEのインストール先が「C:\Program Files\Asahi Press SENTENCE」、出力先が「E:\EPWING\asahi」とすると、次のように入力します。

    ruby -Ks AsahiConv.rb "C:\Program Files\Asahi Press SENTENCE" E:\EPWING\asahi
    

    6つの辞書をまとめて1つの書籍にする場合、または個別の書籍にする場合は、次のようにオプションとして「-single」または「-each」を指定します。

    ruby -Ks AsahiConv.rb -single "C:\Program Files\Asahi Press SENTENCE" E:\EPWING\asahi
    

    E:\EPWING\asahiに以下のファイルが出力されます。増量データがあれば、それも出力されます。

  3. 出力ファイルの編集

    『最新日米口語辞典』の「おくのて」の項目は元データの編集ミスから英語見出しが指定されていません。出力されたWaei3.htmlをエディタで開いて、次の部分を手作業で編集してください(ファイル名は、-single指定時はAsahiAll.html、-each指定時はHyou.htmlになります)。

    この作業は行わなくてもたいした影響はありません。

    <dt id="15389"><b>おくのて[奥の手]</b></dt>
    <dd><dfn><b></b></dfn>
    『最新日米口語辞典』<br>
    奥の手an ace in the holea trump cardでもよい。...
    ↓
    <dt id="15389"><b>おくのて[奥の手]</b></dt>
    <dd><dfn><b>an ace in the hole</b></dfn>
    『最新日米口語辞典』<br>
    a trump cardでもよい。...
    
  4. EBStudioの実行

    まず基本データを処理します。

    E:\EPWING\asahiにあるasahi.ebsファイル(またはasahiSingle.ebs、asahiEach.ebs)を使用してEBStudioを実行します。

    出力先などを必要に応じて修正したあと、辞書の作成処理を実行します([ファイル]>[実行]またはツールバーの実行ボタン)。


    増量データがある場合は、引き続き増量データを処理します。使用するebsファイルはasahiUpdate.ebsです。

    出力先は基本データとは別のディレクトリにします。すでに「E:\EPWING\AsahiEx」のようになっているはずですので必要に応じて修正してください。同じディレクトリにすると基本データ用のカタログが書き換えられてしまいます。

    辞書の作成処理を実行します。

    ★注意★ EBStudioでの変換時にエラーメッセージが出た場合は、[OK]をクリックしてください。辞書自体はひとまず正しく作成されます。


    以上で完了です。

●増量データのみの変換手順

  1. 変換スクリプトのダウンロード

    ダウンロード後、適当な場所にアーカイブを展開します。ここでは「D:\work」に展開したものとします。

  2. 変換スクリプトの実行

    コマンドライン(MS-DOSプロンプト)を開きます。SENTENCEのインストール先が「C:\Program Files\Asahi Press SENTENCE」、出力先が「E:\EPWING\asahiEx」とすると、次のように「-update」を指定して実行します。

    ruby -Ks AsahiConv.rb -update "C:\Program Files\Asahi Press SENTENCE" E:\EPWING\asahiEx
    

    E:\EPWING\asahiExに以下のファイルが出力されます。

  3. EBStudioの実行

    E:\EPWING\asahiExにあるAsahiUpdate.ebsを使用してEBStudioを起動します。

    出力先などを必要に応じて修正します。出力先は基本データとは別のディレクトリにしてください。同じディレクトリにすると基本データ用のカタログが書き換えられてしまいます。

    辞書の作成処理を実行します([ファイル]>[実行]またはツールバーの実行ボタン)。

    ★注意★ EBStudioでの変換時にエラーメッセージが出た場合は、[OK]をクリックしてください。辞書自体はひとまず正しく作成されます。


    以上で完了です。

    現バージョンでは第4回増量データまでにしか正式対応していませんが、以降の増量データで新しい種類が追加されても、種類名が「その他」になるだけで、検索自体は問題なくおこなえるはずです。

●作成される索引

日本語見出しと日本語例文は、前方一致、後方一致、クロス検索(2文字以上の漢字・カタカナのみ)の索引が作成されます。

英語見出しと英語例文は、前方一致、後方一致、クロス検索の索引が作成されます。

見出し語内や例文内の単語を検索する場合は、クロス検索を使用してください。

●質問・要望など

変換スクリプトはOSやRubyのバージョンによっては不具合があるかもしれません。その場合は御連絡ください。できるだけ対処します。

質問・要望などは、EBシリーズ・サポート掲示板にお願いします(hishidaさんのご好意で間借りさせてもらっています)。

スクリプトをこう変えると見やすくなるよ、といったご指摘は大歓迎です。まだRubyは手探りの状態なので、突っ込みどころは多いと思います。ただ、こういった開発系の話題は、EBシリーズ・サポート掲示板にはそぐわないと思いますので、当面はメールでお願いします。

●履歴


作成: 2003-02-10

http://hp.vector.co.jp/authors/VA005784/asahi/asahiconv.html
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