BOBO in UO BOBO
Updated :97.12.6

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好きな言葉:「整理整頓」「自分を信じろ」

ぼくは何をつくっても売れなかった。そんなぼくは焼き鳥を30個ほど、家具 類を数個、生肉を10枚余り抱え、途方に暮れていた。お金は底をつきかけて いる。なけなしのお金をはたいて洋裁のスキルを買い、糸から布、スカルキャ ップをつくっても同じことだった。落ちているバックパックを拾っても、やっ ぱり何も売れない。

もうだめだ。おもしろくも何ともない。とりあえず犬を殺す。山羊も殺す。で もバックパックは売れない荷物でぱんぱんで、もうする事がないのだ。

何だこの野郎、俺様のつくった焼き鳥は食えねぇってのか?
何だこのアマ、俺様のが苦労して狩った犬の肉は臭いとでも言うのか?

そんなはずはない。ぼくのつくった焼き鳥は世界一おいしいんだ。犬の肉だっ て、中国人ならいくら出してでも買うだろう。何かがおかしいけど、おかしい のは買わないばかNPCどもだ。GMを呼んでやろうか?とも思った。

バックパックを覗く。中は小袋できちんと整頓されていて実に気持ちがいい。 ぐちゃぐちゃと荷物が散乱していると、ウィンドウ表示では耐えられないから。 うんうん、これだけはいい感じだ。

もう一度服屋へ。「おらおら、買わんかい、ボケ」「ソーイングキットなら」 「あかんあかん、これは売りもんちゃうんじゃい。」「他にないのか、アホン ダラ」そんな会話が繰り返された。しばらくしてもう一度。「おっちゃん、買 うてえなぁ、頼むわぁ」「あ?わしゃなんもいらんぞ。」ぼくは、もうこの老 いぼれテイラーを殺めてしまおうか、そしてガードに瞬殺されてしまおうか、 そう思った。タブキーを押そうと思ったその時、ふと考えた。「ソーイングキ ットを拒むか?ふつう」ぼくはバックパックを開ける。ソーイングキットは小 袋の中だ。小袋から出してもう一度テイラーに声をかける。

「何か買うて、お願い」
「ソーイングキット」

・・・・・イエースッ、アイ・ガット・イット!

ぼくは小袋の中からまずは服屋が買いそうなガラクタを出す。売れた。 居酒屋に走る。焼き鳥を小袋から出す。売れた。やっと、やっと売れた。 ぼくは視界を涙でさえぎられながらも、雑貨屋に走った。売れた。 おかげでぼくは小金持ちになれた。そして、大金持ちになれることもわかった。

今からぼくは、週末・テレホ・ハロウィンの三重苦の真っ直中に飛び込むだろ う。誰もそれを止めることはできない。

嫌いな言葉:「整理整頓」「自分を信じろ」

BOBO in UO #2

落ちてゆけ、落ちてゆけ、あわれな犠牲者どもよ
永劫の地獄への道を落ちてゆけ

                   ボードレール

午前四時半。
トリンシックの南門前でつーじーと待ち合わせていたぼくは、つーじーとの出 会いと、その後に控えるモンスター狩りに心を躍らせていた。ようやくお金を 効率よくつくることを覚え、装備も一通りそろえることができた。モンスター なんか恐くないさ。

つーじーは、回線の状態が相当悪いらしく、ピクリとも動かない。「落ちた」 というまぬけなメッセージがICQで届く。「待ってるから」とぼくは答え、 南門で何をするでもなく突っ立っていた。すると、ひとりのPCがぼくに声を かける。「any PKers about?」。 ぼくはとっさには意味が分からず、「知らない」とだけ答えておいた。
今考えれば、確かに彼はこう聞いたのだ。「その辺にPKはいたか?」と。

しばらくつーじーを待っていると、またひとり話しかけてくる。 「お前はPKの一味か?」。そんなわけがない。名前を見ろ、おれ様はロードだ。 ぼくが否定すると、彼はダラダラとしゃべりだした。「さっき見たPKの中に、 シェフがいて、はっきり名前を覚えていなかったか・・・」。
うるさい、しゃべりすぎ男は嫌いだ。要点を言え。のべつまくなくしゃべり続 けるヤツをぼくは無視することにした。

そうこうしているうちに、つーじーのキャラは完全にログアウトしてしまって いる。つーじーから「先に行っといて」とメッセージが届いたのをうけて、ぼ くは門を飛び出した。今まで何度となく通ったムーンゲートへの道だ。もう地 図がなくてもたどり着けるようになった。ぼくはいつものように走り出した。 砂浜を抜けきる直前、かなりの数の死体が画面に飛び込んできた。ぼくはまだ 走り続けている。走りながら思った。「何だこれは?」。そう思った瞬間、雷 がぼくに襲いかかる。「PK・・」。よろめくぼくの背中めがけて、斧が振り 下ろされる・・。1回、2回、3回。ぼくは死んだ。あたりには6、7人の死 体。4、5人のPK。

と書いてて、疲れたのでやめ。

その後、さらに数人が殺され、みんなかなり途方に暮れていた。街に助っ人を 呼びに行っているらしく、しばらくすると、 Reductionistっていう人が登場。 PKと話をしていたけれど何だかよくわからなかった。うーむ、と待っている と、PKK集団登場。6人ぐらいかな?白熊つれたり、赤くて大きなモンスタ ー連れてる人が意気揚々と出ていった。これは、と思いきや、玉砕。PK強す ぎ。

PKのメンツは次の通り。そういえば、この前タロウとムーングロウで狩りし てた時に、街で見かけたのもこいつらかもしれない。 Brutus, KANE, Ice Hole, Bloodstone こいつらは確実。Blake, Arkkane はよ く見ればいてたぐらいで、仲間かどうかは不明。暴れていたかもよくわからない。 Reductionist は最初は確か青だったけど、 終わってみればダークロードになっていた。誰殺しとんじゃい。
強さは半端じゃないです。Brutus はシェフですが、2回ほど死んで、STR59。他の奴らも死ぬ前はSTR70以上 あったみたい。つぎは来週の火曜だから、日本でいうと水曜の明け方、 また大暴れするといってました。

狙われたら絶対逃げられません。街で見かけたらしばらく街を出ないようにす るしか、対処法はないです、多分。あと、街の中以外は走らないほうがいいか も。

ぼくの被害は装備品だけで、落ちてたガラクタを集めて打ったお金を元に商売 したら貯金が1000増えたので、ま、いいですけど。タイムワープさえして なければ。ちなみに、殺された後ヴェスパーにいたけれど、今またトリンシッ クにいます。さすがにムーンゲートから南門はかなりドキドキしました。

あと、みんなで、UOのサイトにノー・モア・PKと国内サーバ設置の要求の メール出しましょう。この前出したメールは、2日ほどで返事が来ました。英 語がよく通じなかったらしく「で、インストールはできてるんか?」と聞き直 されましたが、とりあえず読んでるみたい。

BOBO in UO #3

法の目的は、自由を廃止または制限するのではなく、
それを保持拡大するにある。

                ジョン・ロック

最近、似非インテリらしく引用に凝ろうと思っているのだが、しかし、まぁ、 つまりはこういうことである。

資本主義経済を導入して、能力ある者が生き残れる「世界」を創り出したにも かかわらず、そして、その能力獲得がいささかプロテスタンティズム的である にもかかわらず、PKの存在を「自由」の名の下に許すのはいかがなものかと 思うわけだ。
つまり、よく働きその能力を上げたものが優位に立てる社会で、 PKは、地道にSTRを上げる努力をしているにしても、自分よりも弱いキャ ラクターから集めた資金をバックボーンとすることでSTRアップに専念して いるわけで、これはもう中世の封建領主みたいなものだわな。現実世界ではこ こで革命が起こったけれど、ブリタニアではオリジンがルールを作らない限り 革命はあり得ないわけで、いつまでたってもこのままだ。

能書きはこれぐらいにしておいて、さてさて、トリンシックは最近かなりやば いです。この前暴れていたPKは、連日南門付近で大暴れを繰り返していて、 街の中に死にたてのヤツが多いなぁ、と思うと奴らが暴れています。UO会議 室でも少し報告があったけれど、かなり組織的で、今や完全にギルドになって います。制服は紺のローブ(マントだったかな?)。
立ち聞きしたところによ ると規模も拡大していて、「朝だけで3、4人加入した」とか「皆殺しじゃ」 とか「貯金11万」とか言ってて、むちゃくちゃです。あと、 ReductionistはPKになってますし、 昨日はその名も Deathってのもいました。 あんまり物騒なので、ぼくは本拠地をとりあえずヴェスパーに移しました。

いつの日かこいつらに正義と平和と自由による鉄拳制裁を加えてやりましょう。 革命にはなりませんし、ギルドの賞金首になるかもしれませんが、それもあり でしょう。

そうそう、PKに向かって「Tactics 低いんじゃねぇの、ばーか。戦闘は戦術だよ」って挑発している人 (もちろんガードの範囲内)がいましたが、効率よくこれを上げる方法しってますか?

BOBO in UO #4

 けっこう久しぶりにブリってみました。といってもここ2、3日けっこうし てたんだけどね。

 そろそろ落ちようと、隠れる木を探しているところへグリズリー登場。うり ゃうりゃとやっつけてると変なヤツが。わたくし魔法戦士なので、画面にバッ クパックとペイパードール開きっぱなしで、いつからいたのか知らないけれど 後少しというところでライトニングを打ちやがり、手柄を持って行かれた。  むかついたけれど、ぼくは温厚なので「手伝わなくていいのに」とぼそぼそ 言っただけ。

 と、そこへ逃げるPCと追いかけるトロール登場。うりゃうりゃやっつけだ すと、そいつが突っ立って見てる。さすがに頭くるので「どっか行け」って言 ってやったけど、どこへも行かない。かわりにそいつに相手させて、ライトニ ングでしとめ返してやろうと間合いを取って、観戦。そろそろというとこでラ イトニング。しかしゲージ真っ赤になるもトロール倒れず。次の瞬間、げす野 郎の一撃でトロール沈没。無念・・ナイスアシスト!

 やはりぼくはいつまでたってもぼぼなんだ、とブルーになりそうになったけ ど、とりあえずバックパックをチェック。と、このげす野郎、トロールのバッ クパックも電光石火でぱくりやがる。さすがにむかついたので、「どっか行け 言うたやろ。このげす野郎め」とののしってやったらお金(75だから全額 か?)と小物を差し出して「ソーリー」。

 身ぐるみ剥がしたろかっちゅうねん。
 こういうヤツも赤ネームにしろ。>オリジン