lcc-win32 1999.May.5 4/eに落とした奴をInstallしてみました。 先ず、旧バージョンをun-install。で、cc.exeとmkmf.bat、lib\*.libが残る。 cc.exeは古いlccにソース付きで付属していたlcc.exeのドライバですな。 何故、これが最近のに付属しないのかは何となく分かる。lccの作者が使って 欲しいのはwedit.exe (統合環境)であり、コマンドラインからコンパイルされる のは本意ではないからでしょう。 昔のlccのドキュメントには先ずweditを作り、専用コンパイラとしてlccを 作った。という経緯が書いてあったし。 で、mkmfってのはあっしが作ったバッチなので残るのは当然。 libの方はinstallしたのではなくてinstall時に自動生成されるから。 基本的にInstall shield (インストーラ)のアンインストーラは自分が installしたものを消すだけだから。 で、libを消してインストール。 どーでも良いけど*.libの作成に成功した旨を告げるMessageBoxにMB_ICONHAND (赤い丸に白の×のアイコン)を使うのは止めて欲しいな。このアイコン、 致命的エラーの時に使うものだと思うぞ普通。 (Jul.16補足:Jul.3版ではアイコンが直ってます) は、ともかく。コントロールパネルからlcc-win32を見てみると(ちなみに 「アプリケーションの追加と削除」):   lcc-win32 version 3.1 (Base system) とある。おぉ。バージョン番号がそれなりに付いている? (May.6補足:更に新しいMay.3版が存在した。何がどう違うのかはチェックしなかった が、やっぱりversion 3.1と表示された) で、buildlibの下にある*.expはライブラリの生成に使用したものだから 基本的に不用。で、消そうとしたら……icm.hがある。おやぁ? カラーマッチングなんて機能、一生使わないとは思うけど念の為includeの フォルダに移動させる。 ついでにwindows.hを開き、#include の下に#include を 追加しておく。理由は(前にも書いたかもしれないが)、MSのSDKではwindows.hを includeすればwinver.hもincludeされるから。SDKと同じソースだとコンパイル できないというのはいまいちと思うのですわ。ま、趣味の問題。 さて。binの下を見てみると: buildlib.exe *.expから*.libを生成するツールのはず。基本的にinstall時に 使うだけだけど、もし*.expに間違いがあったり、自分で*.expを 作って*.libを作るのなら必要 ここで作る*.libはC:\Windows\systemとかにある*.dllの類を 使うために必要と思えば良い dolibs.exe ?libを自動生成するバージョンから付属しだしたからその 関係のものかな? iedit.exe(4) icon, cursor, bitmapを生成するツールなんだけど、MSのSDKに 付属するImageEditとそっくり。ただし:  1. 32*32*256色のアイコンが作れる    だけどツールバーのカラーパレットがどうみても256色を    意識したものには見えない  2. 16*16*16色のアイコンが作れない    CGA対応アイコンなんてどーでもいいから、これが作れる    ようにして欲しい。なければないでWindowsが勝手に作る    とはいえ…… 2.の問題さえ解決してくれれば取りあえずOKなんだけどなぁ(Sigh) Windows3.xを持っていればIconeditが付属してたから16*16*16色な アイコンも作れるけど…… implib.exe インポートライブラリを作るためのもの。dllを作らない場合、 使わないと思う。 ここで作る*.libはコンパイル時にdll内の関数を暗黙的にリンク させるのに必要。buildlib.exeと同じようなものだけど、こっちの dllは自分が作ったもの lcc.exe(1) コンパイラ本体 lcclib.exe ライブラリアン。*.objをまとめて*.libを作るもの。余りお世話に はならないと思う。 ここで作る*.libはスタティックリンク用で、コンパイル時に*.exe や*.dllに取り込まれる。 DOS時代、dllという考え方がまだ主流ではなかった頃はこの方法が よく使われた lcclnk.exe(1) リンカ lrc.exe(4) リソースコンパイラ。しかしSDKサンプルのリソースをコンパイル できないのは相変わらず。gccのwinderes.exeも完全ではないが、 lrcよりはちゃんとコンパイルする。 ただまぁ、これはこれでlccのシステム内でなら問題はないのだ ろうけど make.exe(2) makeはmake (^^; mc.exe メッセージコンパイラ pedump.exe(3) 乱暴な言い方をすると、*.exeをダンプして情報を得るツール。 VC++には同じようなことをするdumpbin.exeが付属している。 gccだとobjdump.exeがちょっとだけ似ている機能を持っている wedit.exe 統合環境 weditres.exe(4) リソースエディタ。ダイアログやメニューが作れる。 ついでにソースも一部生成してくれる wizard.exe 雛型を作ってくれる。けど、ローカルなincludeファイルを 絶対パス指定してくれるのはどうしたことか。勘弁して欲しい (1) 絶対に必要 (2) コマンドラインから色々やる場合、ないと困る (3) 純粋にツール。コンパイルには無関係 (4) MS純正のツールの方が問題が少ないけど、ないと困る                                − 以上 −