HDDの死 2000.4  「HDDなんちゅーもんは消耗品よ。」とかいう某氏のセリフを実感する時が訪れ  ましたです。こいつはHDDで飯食っていた奴なので、あたらその発言をおろそかに  すべきではないのであったと反省。  何気なく、とあるアイコンをダブルクリックしたんですが、異音が即座に!!  『すっこん、すっこん、すっこん……』  ぎょっとしましたね。でもまさかと思いました。何故かというと、その『すっこん』  の数分前にそのHDDに目一杯アクセスしていたのですから。  暫くはその『すっこん』マシンの電源を落として再起動とか、色々やってみました。  けど、だめ。 #まぁその。相手が人間なら病気が治るっちゅーのもあるだろうけど、パソコン  相手にそんなことを期待しても無駄っちゅーもんですが  どういう故障モードなのかは知らないけど、「Windows 95をブートしてるんだぞ」  って表示が出て後は「すっこん、すっこん。」。雰囲気的にシークしようとして  目的のトラックが見付からないんだろうな。とか思った。  こーゆーHDDの死亡パターンは始めてでした。今までは:  1. chkdskする度にBADな所が増えて行く    こいつはヤバイな。とか思ってからバックアップを充分に取る余裕があり    ました。確か40MBなHDDの頃。  2. 長期間電源off(例えば夏休み明けとか)すると起動しない根性なし    #「てめぇ、このやろ!」と、シェイク(ええとね、パソコンをしゃかしゃか     振り動かすんです。…言っときますが、こんな暴挙を保証してるHDDは     ありませんよ。即座にHDDが昇天してもおかしくはないんですけどね、     これで生き返ることもあるにはあるんで)    まぁその。ヘッドの吸着。って場合の対処方法ですね。HDDのモータが    回っている音がしないって場合に有効かも。が、HDDを力任せにしゃかしゃか    やるってのは、瀕死の病人を殴る蹴るして無理やり喋らせるってことに近い    ので、これやってHDDが壊滅的に破壊されてもメーカに文句言うのは筋違い    ですぞ。  3. 時折、とってもうるさい音を出して窮状を訴える奴    自宅マシンのHDDはそーなってからも意外に保ったけど、会社のサーバマシンの    HDDは即日、死亡しました。合掌(笑)  何故か壊れるなら電源のOn/Off時だろう。とか思っていたのですが、そんな訳  ないですね。  とにかく、さっきまで調子良く、何の問題もなかったHDDが即死したのです。  教訓としてはやっぱし「バックアップはちゃんとやりましょうね」です。  私の場合、ユーザデータは全て2重化してたのでそんなに喪失感はありません。  しかし、ブリーフケースって、Hiddenなファイルはコピーしてくれない。という  事実があり、営々と築いていたデータベースの一部を失いました。 #ブリーフケースって、使っているという人を余り知らないけど、うちでは  バックアップを目的にそれなりに使ってます  いや、Hiddenなファイルはコピーしない。という欠陥は知っていたのですが、  2重化しているつもりのデータのどれがHiddenなのか。という確認と対策を怠って  いたのです。  で、実際にデータの一部が失われてから「ありゃぁ。しまった」とか思ったのです。  間抜けと思うでしょう?実際、間抜けですね。言い訳も否定もできません。  現状、100以上のファイルが正体不明で放置されてますもんね。つまり、それらの  ファイルが何であるかを記したデータファイルが消えたんです。  不幸中の幸い、データの本体そのものはバックアップできていたのでこうして  のほほんと書いていられるのですがね。  さて。そのマシンのHDDは交換し、再起しました。486マシンだったりするので  もう捨てても惜しくはないって気が随分しましたし、Linuxにしようかとも  思いましたが、そのマシンが稼動していることを前提にしているスクリプトやら  設定やらが色々あるってことに気付いて結局、元のまま。  これを機会に……。という野心もあったのですが、安易な方法に流れてしまい  ましたぁ。 (EOF)