Mac emulator Basilisk II 2000.July.7  七夕である。残念ながら今年は台風が来たので織姫は……。な、ことはどーでも 良くて、Free softwareなMacintosh Emulator、Basilisk IIの話。 #ちなみにBasiliskIIはソースも落とせたりする  対象OSはWindows 95/98/NT/2000。これ以外のOS用もあるようだが無視。 うちでは95上で正常稼働を確認した。  古くからMac emulatorは色々あった訳だが、これはフリー!!その上、Apple社は Mac OS 7.5.3とそれの7.5.5へのアップデータをWeb上で無料配布しているのだ!!! 漢字Talkと呼ばれるOS。「漢字」というぐらいだから当然日本語が使える。  …こ、これはおいし過ぎる(ぢゅるる)。  どーでも良いけど、同様のことをMSがやっても無意味ですねぇ。今更Win3.1が あっても現在のパソコンじゃ先ずまともに動かない。ディスプレイドライバがない、 サウンドドライバがない。etc.だもんね。 注:ただ、68K MacのROMイメージだけはどーにもならない。妖しい所から入手(笑)   するか、手持ちのMacから抽出する、その他の手段を弄する。して手に入れる   必要がある。ちなみにあたしにe-mailしても無駄です。ここはアングラサイト   ぢゃありません。最も正当な手段としては、中古Macの購入です。   望み薄な方法としては、近所の不燃物ゴミの回収日とゴミ提出日を調べて地道に   回る。という方法(でもこれって半分マジ。学生時代、私は自転車で回れる限りの   不燃物回収所の位置と曜日は暗記してました。近くに大学とかあったら、学生が   卒業する時期のゴミ捨て場って、ほとんど宝の山だったりしたもんだが)。  インストール方法、他は:http://write.asahi.ne.jp/computer/  ここに懇切丁寧に書いてあるので省略。ただ、若干の補足説明を下に追加。 【Mac自身に対する補足】 Macは最初、68000を使用したマシンでした。確か最初は白黒でRAM 128Kという ものだったはず。画面解像度も512*342(?)とかなり低かった。 (当時としては画期的な高解像度だった。というのは言わずもがなですぞ) ちなみにBasiliskIIで起動できるOSはKT7 (Basilisk II自身はMac OS 8もOKらしいが、 それはフリーぢゃないので……)。最近のMacのOSはMac OS 9(あー、くどい)である。 んで、出る出るとか言いながら遅れているのがMac OS X。ですな。 【用意するもの】   1,048,576 Q630.ROM 68K Macintosh ROM Image   32,037 basiliskII.htm 上のURLから辿った先のhtmlそのもの   1,081,853 BasiliskII_win32_18062000.zip バシリスクII本体   415,157 Hdexp131.zip Macディスクをアクセスするツール(*1)   299,858 HFVExplorerHelp.zip HFVExplorerのヘルプ (*2)   5,177 hfvexp.htm HFVExplorerのhtmlそのもの(*3)   1,024,920 System70_boot.zip Mac OS boot disk Image (*4)  36,966,016 KT_7_5_3_smi.bin 漢字Talk 7.5.3 (*5)   1,052,259 J-Disk_Copy_6_3_3_smi.hqx 日本語DiskCopy   2,929,920 kt755_update_sea.bin 漢字Talk 7.5.3アップデータ  ---------------------------------------------------------------------------  44,855,773 bytes (*1) HFVExplorer。Windows上にMacのHDDに見立てたファイルを作成できる。また、  .binとか.hqxとかいったMac独自形式のファイルを自動的に変換・展開してくれる  機能もある (*2)(*3) 結局、見もしなかった(笑) (*4) Boot strapに使う。KT7.5.xが起動すれば後は不要(だけど、残しておいた方が   おおむね安心かも - KTが起動しなくなった時のリカバリ用) (*5) でかい。。。か?しかしWin95でもこれの4倍はあるから。。。 【補足説明】 ・画面設定:解像度・色数をWin側と同じにしてDirect Xフルスクリーンで使うのが  一番幸せかも(Alt + Spaceによる半角・全角切り替えができるもん) ・漢字Talkを入れるまではCPU設定を68030にしておくこと ・好みの問題だと思うが、HFVExplorerでMacのパーティションを作る際、その  ボリュームラベルは「Macintosh HD」とする。何故かというと、iMacとかを  見るとそれがデフォのようだから ・漢字Talkのインストール   はっきし言って化け化けで何がなんだか。だから勘でやる(爆)   ・KT7.5.3のフォルダを開くと化け化け文字のフォルダが一杯並んで    「何これ〜」と泣きそうになるが、めげずに上の縦に並んでいるフォルダの    2つ目を開く。と、初代Macの絵に向けて矢印が付いたアイコンが2つばかりある。    いかにも。なので、それをダブルクリック(どっちでも可)   ・最初、漢字が表示されて喜ぶのもつかの間、次のダイアログが難解。コツは2点。    ・インストール先フォルダはデフォルトではなく、HFVExplorerで確保した側、     つまり「Macintosh HD」を選択    ・後はデフォルトボタン(太い枠付きのボタン)を押す   ・プログレスバー付きのダイアログが出るから、ひたすら待つ。なかなか凝った、    直感的に分かるアニメーションなので眺めているのも楽しい(か?) ・KT7.5.5 Updataの展開にStuffItExpanderは不要。HFVExplorerを使えば良いのだ ・後、こんなことで悩むのはあたしだけかもだが、HFVExplorerが動いていると  起動HDDにロックがかかって(つまりRead Only)しまう 【感想など】 ○ 結局、200MのMac HDDイメージファイルを確保し、KT7.5.5にした段階で108.9 MB   の空きが確保できた。   Basilisk IIのデフォルトで16MBのRAMがMacに割り付けられる。ということで、   この場合200M HDD, 16M RAMのMacintoshが出来上がり。ということになる  #ただし、Macのドキュメントの殆どが*.pdfであったり、*.htmであったりという   現実を考えると、AcrobatとかブラウザのMac版を入れる余裕も欲しかったかも。   母胎OSのAcrobatやブラウザで代用できるはず。という考えはちと甘かったかも。   少なくともADCのCD-ROMにあるドキュメントを読むのにはWinからだと不自由   するぞ(;_;) ○ Mac側からWindows側のドライブは簡単に見えるが、調子こいてあちこちアクセス   するとWindows側になんちゃらフォークとかのフォルダが一杯できてしまうぞ! ○ Pentium II/233 MHzのマシンで動かした感想:結構、使えるぞ!   んでも、自宅だとコンパイルに1分必要だったソースが会社のiMac PPC/400 MHz   だとたったの3秒(爆)。うぉぉ。速度的には1/20か!   うぅぅ。そこそこ満足してたのに。やっぱCPUをぶん回すタイプのアプリでは   いかんともし難いのか。。。 ○ MacのCD-ROMも使えるぞ!ADCのCD-ROMはもちろん、それまで読めなかったMac用   のCD-ROMもWinから読めた。…気がする(ぉぃ) 【その他】 ・ Macの仮想記憶はOnにしない方がよさそう。それすると2度と再起動しない。   いや、Basilisk IIは起動するけど、爆弾出して終わるだけ。ハッピーMacも   何も出ない。何がどーしてどこが悪いかは私には分からない。   使ったROMイメージの問題なのか、Basiliskの設定なのかすら。   Macな起動HDDイメージは*たかが*200Mなのでコピーして確認してみたが、やっぱり   仮想記憶Onで速攻NG。   #しかし。OS丸ごとのバックアップが200Mとは……。MacOSって軽いOSなのね(^^; 【MacなS/WのダウンロードTips】 #Macな人には常識かもしれないが…… ・Macで*.smi.hqxとか*.sea.binをダウンロードすると、自動的に*.smiや*.seaになる。  これを何も考えずWinに持ってきても使えない。SmimgEncoderとかを使って再度Mac上で  *.hqxや*.binに戻してからWinに持って行き、HFVExplorerでBasilisk IIのMac領域に  コピーするのが吉 ・Winでダウンロードするとそのまま*.hqxとかのままだから、処理が楽 ・Macの実行ファイルは3種類ある。ダウンロードの時には間違えないこと  PPC専用  :これは68KなMac、Basilisk IIでは動かない  68K用   :68K用。PPCなMac上ではPPCが68Kをエミュレートするので動くが、     エミュレートなのでPPCなMAC上では動作が遅くなる。     Basilisk IIはこのバイナリを動かせる  FATバイナリ:1つのファイルにPPC用と68K用、両方のコードが含まれる。68KとPPC、       どちらのマシンでも最適なコードで動くから高速。だがコード部が       2重に入るからでかい。故に*FAT*バイナリ。       Basilisk IIはこのバイナリを*当然*動かせる ・StuffIt Expander 5.5Jのインストーラ、解凍直後は実行不能だけど、いったん ごみ箱に捨てると実行可能に化けたぞ。変なの(^^;; (EOF)