HDD交換顛末(Linux/Win95 dual boot) - TOSHIBA NoteBook Tecra780DVD 1. 概要  元から付いていた5GB HDDを20GB (TOSHIBA製MP20K。だったはず[ぉぃ])と交換し、  Win95とLinuxのデュアルブートにした。  これはその顛末である。  #すったもんだあって、2日潰してしまったんだから、ここに記録する価値はある   (……と、思う[弱気])  Tecra780DVD概略 A4フルサイズのノート。FDD外付け。Windows95 OSR2。 CPU: Pentium II/233, HDD: 5G (だったはず?), CD-ROM/DVD-ROM, 1024*768 LCD S3 ViRGE/MX Memory: ? 増設して192MBにした。という記憶はある。最大増設では なかったはず。 特記事項:ビデオ会議用のカメラ付属。実質、ただのゴミだが(苦笑)  #ちなみに、後継機種が出てから購入したので比較的安かった  プリインストール状態: 悲惨なことに、リカバリCDがMS-DOSで起動する。それ故、2GのFat16 パーティションに全てをインストールし、残りのHDDは放置状態。 #まぁこの時代のマシンって、大概そうだった気がするんだけどね  ただ、幸いなるかな、こいつはCD-ROMからのブートをサポートしている 2. 事前準備  Win9x系でHDD交換を行うとなると、BIOSが交換後のHDDサイズをちゃんと認識して  くれるだろうか?という点が常に問題となる。マザーボードを単体購入した場合  ならBIOSアップデートがWebにあるかもしれない。という期待ができるが、ノートの  場合一般にハードウェア構成が変化することはない。というのが原則なので、  それは滅多に望めない。  もちろんLinuxしか使用しないのであれば、何も問題はない。LinuxはBIOSを  ほとんど使用しないので、ブートができれば問題ないのである。  が、Win9xを使うならBIOSがそれなりにHDDの容量を認識していなくてはならない。  ということで、I/O Data社のサイトから取ってきたのがBIOSが大容量HDDをサポート  しているかをチェックするプログラム。  結果はOK。しかし、このプログラムの説明書にはしつこいぐらいに「こいつで  チェックするのは最後の手段だよ〜。診断を誤るかもしれないぞ〜」という感じの  ことが書いてある。  で、見事に引っかかったのだ(後述)。  後、用意として、リカバリCDと、もちろんLinuxのCDだ。ちゃんとブートできる  ことは確認しておく。HDDをすっとばしてから起動FDがない!とかいう、間抜けで  悲惨な致命的事態を招かない程度の知恵は私でもあるのだ(笑) 3. DOS/Windows領域  最初にセットアップすべきはWin9x。LinuxはWinを知っているが、WinはLinuxなぞ  知らない。だから考慮もしない。ということだ。  #余談だが、パーティションが1つしかなくてもWin9x/Win2K/WinXPのマルチブート   は実現できる。*下位*のOSからインストールすればよいのだ。   98SE/2Kとか、ME/XP、98SE/2K/XPってのもできる(使ったことあるしぃ)。   boot.iniを修正しないとダメとか、NT系が最初に入っていたら、後から9x系は   入れられない。とか、ま、色々な制限あるけど。  @できるのは確かだが、望ましくはパーティション、分けた方が良いとは思うよ。   もちろんですけど  20Gに換装(ちなみに、これは比較的簡単だった。HDDパック。という形で容易に  取り外せたから。ただ、ネジを回すために取り外す必要があったプラスチック部品を  取るまで悪戦苦闘した。という事実はある。が、酔っ払って作業して、「うりゃ。」  って、こじったら取れた。という事しかここには書けない。覚えてないのよ〜[爆])  元々5.1GなHDDが付いているマシンである。であるからには20GなぞというHDDは  *知ったこっちゃねぇ*という予想をすべきであった(たとえツールがOKと診断しよう  ともだ)。  そしてMS-DOSで起動するリカバリCD-ROMはあくまでDOSの範疇でしかパーティションを  認識しない。ということも。 4. どういうことが起こったか  このマシンのリカバリCDは:   1. Fat32へのインストールは拒否する(元々DOSベースなので、できない)   2. Fat16で最大サイズなパーティションを作成してそこにリカバリする  というもの。問題は、20G HDDをこのリカバリCDが16MのHDDとしか認識しないことに  ある。当然、リカバリ開始早々にアボートする。当たり前だ。DOSじゃあるまいし、  Win95なプリインストールイメージが16Mで納まる訳はない。  解決策はBIOSの設定だった。通常、「Enhanced IDE」なのだが、これを「Standard  IDE」にすると、リカバリCDは20G HDDを503Mとして認識してくれる。  #まぁBIOSの作りとHDDのファームの作りとの相互作用で決まった偶然の産物で   しょう。今回はたまたまうまく行ったと思ってます。次回(が、あるとして)   こいつに他のHDDをつなげた時にどうなるかは、神のみぞ知ること(^^;;;  #あ。東芝純製なノートの場合、ESC押しながら電源をOnにするとBIOS Setupが   大概は起動します。@nifty、ftoshiba辺りの読者ならこれはもう常識  Win9xが起動してしまえば実はBIOS設定がどっちであろうとも8G HDDと認識してくれる  のだが、リカバリCDをだますには「Standard IDE」にするしか方法がなかった。  そして幸いなるかな、503Mでもリカバリするには充分だったのである。  #地図ソフトとか、辞書とかがプリインストールされてなくて本当に良かった(爆)  んで、Win9xが8Gまで認識してくれる。というのが誤謬の元凶。  Windows的には以上で問題なし。ブート時の認識が513Mで、Win起動時の認識で8G  だったとしても。そう。残りの領域はLinuxで使うつもりだったので、Winから  認識してくれなくても何も問題はないのだ。が。  LILOをどこに設定してもLinuxはブートしてくれない。最新Linuxであるから、  8Gを越える場所に/bootがあってもOKなはずだが、NG。「L」と表示してすっ止まって  しまう。  すったもんだやった後で気付いた。リカバリCDが503Mのパーティションしか作らない  というなら、BIOSがブートできるのはそれ以内の領域ではないのか?  つまり、/bootはその領域内に作らねばならない。ということ。  これが正解。何を当たり前のことを。とか言うかもしれないが、ここに思い当たる  まで2日を浪費したのだ。私は(シクシク) 5. どうなったか  hda1 480M Fat16 Win95  hda2 20M /boot Linux  hda5 2G Fat16 Win95  hda6 64M Swap Linux  hda7 16G / Linux  /bootに20M取ったのは実は失策。インストーラが「50M取ってね」とか言うのを間に  受けて、うーむ。そんなには取れないが、20Mぐらいなら。とか思ったのよね。  JFの文書には「16Mもあればオッケー」とか「10Mで充分」とかあったのに。  んで、実際は3Mしか食ってないぞ。何よぉ。これなら5Mもありゃ問題ないじゃん。  Win95で2G取ったのは、妖しいソフト用。480MなWin95領域ではさすがに狭いと思った  ので。ちなみにWin95からは8GのHDDと認識されるので、先頭からトータル8Gの範囲に  収まるならこの領域はもっと取れたはず。  もちっと頑張ってFat32な7Gパーティションにすべきだったかも。とか思ってる。  その次のSwap。ここがメモリと同じ192Mでなく64Mなのは、貧乏根性から。  まぁ、そんなに重い処理はしないし、192Mという物理メモリはそこそこ潤沢なので  64MのSwapで大丈夫だろうという読みがある。実際問題、今のところSwapの使用率は  低い(というか、ゼロ)。  残り全部「/」ってのは、unixの識者からは眉をしかめられてもしょうがないかも。  が、まぁ。いーじゃないのさ、幸せならば。とか、訳の分からないセリフを吐いて  終わりとしておきます。 #/usrなパーティションを確保しようかとか迷ったのだが、止めました 付記:その後、色々あってLinuxを再インストールし、更に/homeを64M確保してます。  私1人しか使わないマシンで、その/homeを64Mも使うって状況、考えられません  けどね(笑) 付記2:う〜む。よろしくないぞ。swapを早期に確保する。これは恐らく正しい。  HDDの外周と内周ではアクセス速度が段違いだ。だから、できるだけ早期にswapは  確保すべきだ。  /bootは、このマシンの場合別途確保しないと起動できないのだから頭のシリンダに  確保すべきだ。しかし、容量的に現状では無駄だからもっと少なくして……。  /homeを別にしたのはまぁ正しいだろう。カスタマイズした内容は失いたくないし。  あ、でもディストリビューションによってはアレだし……。  それいうなら、残り全部を'/'ってのは。それじゃぁ再インストールしたら全てパー  だし。でも……。  悩みは尽きない(笑)  ま、今度パーティションを切り直す事があれば、もう少しパーティションを増やす  ことでしょう。 (EOF)