Kengo Jinno<KHB04045@nifty.ne.jp>
Mar. 31, 2000
TTSのメニューの[設定(O)]
には、
[ローカルエコーする(E)]
という項目があります。
これがどういう意味なのか・どういう時に使うものなのか、解説します。
"エコー(echo)"という言葉には、「こだま」「反響」等の意味があります。
遠隔地のコンピュータに接続して文字データをやりとりする時に、 こちらから送り出した文字を相手のコンピュータがそのまま送り返してくることを "エコーバック"または"リモートエコー"と呼びます。
それに対して、文字を送り出すと同時に自分の側(ローカル)にも表示することを "ローカルエコー"と呼びます。
次の2つの処理をしています。
「入力した文字は相手側に送るだけ。相手側から受け取った文字を表示する。」 というのが基本です。 「送り出した文字を表示する」機能、つまり"ローカルエコー"は、 後から追加したものです。
入力用PCを3台、表示用PCを1台接続しているものとします。
入力用PC3から入力する場合の文字データの流れは、次の通りです。
この結果、PC3で入力した文字がどのPCにも表示されます。 PC1やPC2から入力した場合でも同じです。
ここで、PC3とユーラックスの関係だけを見ると、 ユーラックスがエコーバックを返しているのと(ほぼ)同じです。 自分が入力した文字の表示は、 ユーラックスが送り返してきた文字を受け取ることで行なわれます。
TTSで[ローカルエコーする(E)]
を設定しなくても、
自分が入力した文字・他のPCで入力した文字、どちらも表示されます。
双方のPCでTTSを使っているものとします。
入力した文字は相手側に送られますが、 それを受け取った相手側(TTS)にエコーバック機能は無いので、 文字が送り返されることはありません。 送られてくるのは、「相手側で入力した文字」だけです。 その結果、お互いに 「相手が入力した文字は表示されるが、自分が入力した文字は表示されない」 状態になります。
双方のTTSで[ローカルエコーする(E)]
を設定すれば、解決します。
これでお互いに「自分が入力した文字も相手が入力した文字も表示される」ように なります。
入力した文字が、
#1:はまもとです。 じんのです。 #2:じんのです。 #3:ゆーびんです。 あれ? #2:あれ? |
自分の画面上での表示だけなので動作そのものは特に問題ありませんが、
気になる人は[ローカルエコーする(E)]
の設定を
解除した方がよいでしょう。