[1998/10/13] オリジナルは1997年9月に書いたものです。より詳しい説明がはまかぜのページにあります。
ある程度以上の台数を使う要約筆記システムの場合、 RS232Cを利用するユーラックスがよく使われていたのではないかと思います。
最近、TCP/IPのLANを使ったシステムの事例がありましたので簡単にまとめてみます。 なお私が実際に関わったわけではありませんので、勘違いや事実誤認の可能性もあることをふまえてご利用下さい。
ユーラックスを使ったシステムでは、RS232Cを使ったネットワークを構築します。 パソコン上の通信ソフトで入力した文字がユーラックスを経由して全てのパソコンに送られます。 一方このシステムでは、TCP/IPのLANを使ってネットワークを構築します。 ユーラックスにあたる装置がハブ、RS232Cにあたる装置がネットワークカードになります。
窓の杜などに登録されている、 「プチ・チャット」(窓の杜では インターネット関連→Chatネット電話)というフリーソフトが使われました。 TCP/IPのネットワーク上でチャットを行なうソフトです。
同様のソフトは他にも各種ありますので、これに限定されているわけではありませんが、 表示用には次の機能を持つものが有利です。
プチ・チャットはWindows95/NT用ですので、パソコンはこれらのOSが動作するものでなくてはなりません。 従ってこのソフトを実行することができないMacintoshやDOSパソコンは(物理的には接続できてもソフト的には)接続できないことになります。 他のソフトではこうした異機種接続に対応したものもあるかもしれません。
各パソコンのネットワークカードからネットワークケーブルでハブに接続します。 ハブを中心に各パソコンが星型に接続されることになるのは、ユーラックスと同じです。 ハブはだいたい、接続して電源を入れるだけで使えるタイプが多く、特に設定が必要になることはないでしょう。
表示ハードについてはユーラックスの場合と同じです。 パソコン用の大型ディスプレイを使ってもいいですし、 スキャンコンバータやビデオ分配器を使って大型TVや液晶プロジェクターに映すこともできます。
「コントロールパネル」→「ネットワーク」の設定で、各パソコンのIPアドレスを重複しないように設定します。
外部のネットワークと接続されているわけではなく、その場だけのネットワークだけなので、
適当なアドレス(例えば、192.168.0.1 から順番に割り当てる)で構いません。
TCP/IPが組み込まれていない場合は、現場でできるとは限らないので事前に組み込んでおく必要があります。