キーボードで操作するWindows

Kengo Jinno
<KHB04045@nifty.ne.jp>
Jul. 6, 1999

たいていのWindowsソフトは、キーボードだけでもほとんどの操作ができるようになっています。 キーボードからでもできる操作・キーボードから手を離したくない操作は、できるだけキーボードでするように訓練づけておけば、楽に・素早く操作できて有利です。

ここでは、Windows95/98での代表的なキーボード操作を紹介します。ソフトによっては若干の違いがある場合もあります。

本ドキュメントは、「Alt+TAB」を知らない人が意外と多いのに驚いたことを動機に作成したものです。


表記方法


システム編

Ctrl+Esc
スタートメニューを開く
タスクバーの[スタート]ボタンをクリックするのと同じです。
Alt+TAB, Shift+Alt+TAB
アプリケーション切り替え
タスクバーのアプリケーションボタンをクリックするのと同じです。
Alt+F4
アプリケーションの終了
アプリケーションの右上の[X]をクリックするのと同じです。
Alt+Space
システムメニュー*1 を開く
ウィンドウの移動やサイズ変更に使います。
TAB
コントロール移動
主にダイアログで使い、操作や入力の対象とするコントロールを切り替えます。
F1
ヘルプを開く
よくできたソフトなら、その時の状況に応じたページを開いてくれます。
Alt+英数字
メニューのアイテム選択
[ファイル(F)]であれば、Alt+Fでファイルメニューを開けます。
Shift+F10
コンテキストメニューを開く
マウスの右クリックして表示されるメニューと同じです。
PrintScreen
スクリーン全体をクリップボードにコピー
Alt+PrintScreen
アクティブなウィンドウをクリップボードにコピー
アクセサリのペイントを開いて貼り付ければ、画面のイメージファイルを作成できます。

MS-WordやMS-Excelのように、1つのアプリケーション内で複数のファイルを開けるアプリケーションの場合、次のような操作が使えます。

Ctrl+TAB, Shift+Ctrl+TAB
子ウィンドウの切り替え
手元のMS-Wordでは、Ctrl+F6, Shift+Ctrl+F6 に割り当てられているようです。
Ctrl+F4
子ウィンドウを閉じる
Alt+- (マイナス)
子ウィンドウのシステムメニュー
子ウィンドウの移動やサイズ変更に使います。

*1 タイトルバーの左端のアイコンをクリックして表示されるメニューと同じです。


アプリケーション編

主にテキストを扱うソフト(エディタ/ワープロ等)では、次のような操作がだいたい共通化されています。

ファイル系

Ctrl+N
新規作成
Ctrl+O
開く
Ctrl+S
上書き保存
Ctrl+P
印刷

編集系

Ctrl+F
検索
F3
次を検索
Shift+F3
前を検索
Ctrl+Z
直前の操作を元に戻す(アンドゥ)
Ctrl+Y
戻したのをやり直す(リドゥ)
Ctrl+A
すべて選択

移動系

Home
行頭に移動
End
行末に移動
Ctrl+Home
最初に移動
Ctrl+End
最後に移動
Ctrl+
次の単語に移動
Ctrl+
前の単語に移動

クリップボード系

Shift+矢印
範囲選択
Shift+Home
行頭まで選択
Shift+End
行末まで選択
Shift+Ctrl+Home
先頭まで選択
Shift+Ctrl+End
最後まで選択
Ctrl+C or Ctrl+Insert
選択した範囲をコピー
Ctrl+X or Shift+Delete
選択した範囲を切り取り
Ctrl+V or Shift+Insert
貼り付け

InsertDeleteを使ったクリップボード操作は、 Windows3.1での標準インターフェイスです。 Windows95/98のソフトでは対応していない場合もあります。


IME編

IMEの操作は、DOS時代からの歴史的理由により、各IMEでかなり違いがあります*2 。 ここに書いてあるのとまったく同じ設定になっている人は少ないと思いますが、どのIMEでも似たような操作はできるようになっているはずです。 また、たいていの場合はカスタマイズが可能ですから、使いやすい*3 ように変更しましょう。

変換対象を直接変換する操作です。

Ctrl+U or F6
ひらがなに変換
Ctrl+I or F7
カタカナに変換
Ctrl+O or F8
半角に変換
Ctrl+P or F9
英数に変換

連文節で変換している時に、どの文節を変換操作の対象とするかの選択です。

Ctrl+A
最初の文節
Ctrl+F
最後の文節
Ctrl+S
前の文節
Ctrl+D
次の文節

同じく、変換する範囲の選択操作です。

Ctrl+K
範囲を狭める
Ctrl+L
範囲を広げる

*2 私は「ATOK風のWX2」という怪しげな操作体系に慣れています。

*3 ここに書いてあるのがそうとは限らないので注意。


キー配置を変更する

CtrlキーはAキーの左でないとイヤ*4 だ」 「EscキーはTABキーの上でないとイヤだ」 「Alt+半角/全角は面倒だ。一つのキーでIMEをオン/オフしたい」 といったことを不満に思ったことはないですか?

またノートパソコン付属のキーボードで、PageUp/PageDown Insert/Delete Home/End 等の重要なキーが、場所の制限から通常とは違う位置に配置されたり、Fnキーの併用でないと機能しないようになっているのを不便に思ったことはないですか?

これらの問題を解消するソフトもいくつかあります。

*4 101/104/106/109キーボードのCtrlキーは、小指の付け根で押すのが正しいんだそうです。

あまりお勧めではないけれど…

Enterキーはよく使う割に遠い位置にあり、押しにくいです。 私は、無変換キーをEnterキーと同じにしてしまっています。 これなら左手の親指で楽に押せます。


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