ウルトラワイドの実力


IBM の Ultra-WIDE SCSI ハードディスク DCAS-32160UW
(1997/04/30)
比較してみたのは、

ウルトラワイドは素晴らしく速かった。

環境

テスト内容

結果

ドライブ コピー時間 比較 指標
Quantum TM-2110S 5分3秒(303秒) 1.0 ■■■■■
DCAS-32160UW 2分19秒(139秒) 2.2 ■■■■■■■■■■■

 結果はウルトラワイドが素晴らしく速い。 そのほか、CPU使用率が TM-2110S ではコピーの最中に約15%、DCAS-32160UW で約25%と値に差が出た。 SCSIはIDEと違って転送時にCPUをあまり使わない。 この差は、全部で3500を超えるファイル転送処理(実際の転送でなく)自体をCPUが行なう単位時間の頻度が増したから、というように考えられる。

 総ファイルバイト数(1,846,886,400 bytes)上記のコピー所要時間で割ってみると、TM-2110S で5.8MB/秒、DCAS-32160UW で12.7MB/秒という値が計算される。 コピー処理は「読み取り」と「書き込み」が行われるので、単純に2倍して転送速度を出すとそれぞれ、11.6MB/秒と25.3MB/秒になる。 1秒間に25メガバイトものデータが読めるということは驚くばかりで、10BASEのイーサネットの転送などはこの値に比べると一桁違ってきている。 つまり、SOHO環境ではサーバーにウルトラワイドを搭載することより、ワークステーション側にこうゆう高速ドライブを搭載するほうが効果的で、劇的なスピードアップがはかれる。

手軽なチューンナップ

 この DCAS-32160UW ようなウルトラワイドのハードディスクを使うには、SCSIアダプタカードにUltra−WIDEのものが必要になるが、速度比2倍以上というのは、十分体感できる違いである。 これは非常に手軽なマシンのチューンナップ方法のひとつだ。 OSをインストールするドライブにウルトラワイドを使うだけで起動を含め高速パフォーマンスが期待できる。 また、VC++などの開発環境にとってもこのような高速ドライブは効果があるだろう。 これからハードディスクを増設する際はウルトラワイドにしようと決めた結果であった。

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