オーディオレコーディングウインドウ(オーディオレコーディングの設定)で指定する入力デバイスはモニター先のデバイスで、録音先のデバイスではありません。録音先のデバイスはオーディオトラックウインドウの「IN」ボタンを押して入力デバイスを表示させて選択して下さい。
使い方はさまざまで、特に一般的なものがあるわけでもありません。最も自分に合った環境を考えて使用するようにするといいと思います。再生録音が同時に出来ないサウンドカードの場合、どれかを録音用、他を再生用にしたり、例えばカード2枚なら4ch(2ステレオ)同時録音、4ch(2ステレオ)同時再生が可能になります。2ステレオとして使う場合は、片方のサウンドカードをメイン、もう一方のサウンドカードをステレオセンド用(もしくはモノラルセンド×2)として使ったり、4モノラルとして使う場合は完全な4アウトプットハードディスクレコーダーとして使えます(この場合、オーディオトラックのPanは定位としてでなく、どのチャンネルから出力するのか指定していることになります)。
内臓音源が録音の対象になっている可能性があります。Creative Mixerなどで、内臓音源の録音をOffにしてください。
スクロールタイプを完全スクロールにしている可能性があります。完全スクロールにするとかなりのCPUパワーを使ってしまうので、再生できなくなってしまうのです。スクロールはページ単位にしておいて下さい。
また、大してCPUパワーを使っているわけでもないのに演奏がとまってしまうような場合は、単に使用しているサウンドカードとの相性問題である可能性があります。このような場合は、オーディオデバイスの割り当てで相性問題が発生していると予想されるサウンドカードを外してみてください。
デフォルトのボリューム(256)が、すでに割れる限界であるため、複数のトラックを再生すると簡単に音が割れてしまいます。これは、単純に各トラックのボリュームを落とし(オーディオミキサーでレベルメーターを表示し、マスターのレベルが0dbを超えないように(レベルメーターが最大値を超えないように)するのが目安です)、割れないレベルまで下げることで解決して下さい。
また、オーディオ環境の設定でマスターのクリップを防止をチェックしておくと、クリップ直前で強制的にレベルを押さえることができます(ただし、当然歪みは生じます)。
同じ再生出来るウエーブの数は機種によって大きく違います。また、ディスクスワップが起こるようだと、たとえ1トラックの再生でも音が途切れたり、同期が乱れたりします。ですからまずメモリだけは十分な余裕を持たせて下さい。スワップしないようでしたら、オーディオ環境の設定で「再生が間に合わなかったらストップ」のチェックが外れている可能性があります。
バックアップする場合、プロジェクトディレクトリ内のウエーブファイル(*.WAF)、プロジェクトファイル(*.ASF)をバックアップして下さい。バックアップしたものを再度利用するには、ウエーブをどこか1つのディレクトリにコピーし、ASFファイルを開きます。そしてプロジェクトウインドウの「プロジェクトパスの変更」で、プロジェクトパスをウエーブをコピーしたディレクトリに指定し直して下さい。
「P」は「M」とは根本的に違います。「M」はとりあえずトラックの音を合成しないだけで、ミュートがオフにされたらすぐに合成を始められるように待機している状態なのです。それにたいして「P」のONになっていないトラックは再生の対象になりません。つまり、存在しないかのように扱われるわけです。再生しないトラックの「P」マークをはずしておくことで、そのトラックのためにCPUパワーが使われることはありません(ミュートは若干のCPUパワーを使います)。また、現在再生したいミックスのトラックの「P」をONにすることによって、いくつかのミックスを試すような時にも利用できます。
同時発音数とは、同時に鳴っているウエーブの数のことです。例えば、今16トラックが再生の対象になっていて、そのうちの4トラックがウエーブ再生中である場合、現在の同時発音数は4だということになります。つまり、Music Studioは完全に256トラックのMTRのように使うことができ、ただし、同時に音を出せるトラック数、つまり同時発音数はマシンパワーによって異なるということです。今、バンドの演奏を録音しているとします。各トラックにベース、ギター、ドラム、ボーカルをそれぞれ入れている状態で、そこへさらにギターソロを重ねたい場合を考えます。この時、ギターソロの部分では、ボーカルは歌っていないとします。例えば4トラックのMTRでは、すでに最初の4つでトラックが埋まってしまっているわけですから、ボーカルと同じトラックの空いている場所に録音するなどしなければなりません。しかし、Music Studioではそのような必要はなく、そのためにはただ新しいトラックを作って、そこにギターソロを録音すればいいのです。もし同時発音数は4が限界であったとしても、その時に発音しているトラックが4以下であれば、Music Studioは8トラックのMTRにも256トラックのMTRにもなります。
まず、オーディオエントリーウインドウから録音したWAFを選択します。ここで、WAF→Wavボタンを押すと、選択したWAFファイルをWavファイル形式で書き出すことができます。また、Wav→WAFボタンでは逆にWavファイルをWAFにコンバートすることができます(変換するWavは8bitでも16bitでもかまいませんが、周波数は現在のプロジェクト周波数と同じである必要があります)。
できます。オーディオエントリーウインドウから「追加」、その他を選び、任意のディレクトリからWAFファイルをプロジェクトに追加して下さい(ただし、WAFの周波数が現在のプロジェクトと同じでないと追加できません)。このウエーブを選択しコピーします。それをトラックグリッドやタイムグリッドにペーストすることによって使用することが出来ます。WAFファイルを共有する場合、オーディオエントリーウインドウで「完全削除」するときは十分に注意して下さい。
最近は、低価格で高音質のサウンドカードが多数存在しますので、初めての方はそれを使われるといいかもしれません。プロクオリティーの音質を求めるなら、HDR用のオーディオカードをお勧めします。ただし、最近の8in/8outといったようなカードはWindowsのMMEに対応していない場合もありますので、注意して下さい(購入しようとするオーディオカードがMMEに対応している事を確かめて下さい)。MMEに対応していないオーディオカードはMSSでは使用できません。
逆相とはつまり波形の上下(変位)が反転されるということです。MSSでは、左右逆相にして定位をあいまいにするなどの効果を得るために使用します。