まず、メモリは必ず十分用意して下さい。次にはやはりCPUパワーが重要になってきます。特にイコライザー、リアルタイムエフェクトを複数使用するような場合、ほとんどがCPUパワーに依存します。MSSは、少しでも高速なCPUを推奨します。また、ハードディスクの速度も重要です。同時発音数が少ないうちは転送速度の早いハードディスクが有利ですが、同時発音数が増えるほどシークタイムが重要になってきます。具体的にはシークタイムは10ms以下が望ましいと思われます。ハードディスクを選ぶ場合、SCSIハードディスクの中でも、出来るだけ高速なものを選ぶようにして下さい。
MSSは完全32bitネイティブであるため、通常よりPentium(MMX Pentium)とPentiumU(Pentium Pro)でパフォーマンスの差が出ます。
これは特にあるわけではないのですが、一応プロジェクトはディレクトリ単位で管理されることをお勧めします。プロジェクトの名前でフォルダを作成し、そのフォルダをプロジェクトパスに指定し、その中にウエーブオーディオファイル(*.WAF)をレコーディングするとともに、レコーディングプロジェクトファイル(*.ASF)、シーケンスファイル(*.MID or *.SSF)を置いておきます。こうすることによって一括した管理が可能になり、バックアップを取るときもディレクトリ単位で行うことができ、効率的です。
まずCreativeのホームページで最新のドライバを入手して下さい(ただし、昔のSound Blasterではドライバを変えてもできないかもしれません)。次に、コントロールパネルのシステムでSound Blasterのプロバティーを開き、Full-DuplexをONにして下さい。AWE 64(AWE 64 Gold)では、その他に、ソフトウェアシンセも関係してくるようです。MIDIデバイスの割り当てで、ソフトウェアシンセのデバイスをOFFにしてみて下さい。
オーディオレコーディングの設定で、カウントオフ小節数が0になっていると(レコーディングボタンを押すと同時にレコーディングする状態になっていると)録音される位置がずれてしまう場合があります。カウントオフ小節数は1以上にしておいてください。
セットアップメニューのオーディオ環境の設定で、同期の補正の値を変更して下さい。Midiの演奏スピードを1ms/1分単位で補正する事ができます。どのくらいの値に変更してみればいいのか分かりづらいかもしれませんが、とりあえず76を入力してみるといいかもしれません(一応根拠のある値です)。多くの場合これで完全な同期がとれるはずです。
これは、主に再生と同時に録音出来ないサウンドカード、ソフトウェアシンセを使った環境で起こります。録音と同時に再生できないサウンドカードを使用している場合、オーディオ環境の設定で、レコーディングと同時に再生のチェックを外して下さい。ソフトウェアシンセを使用している場合、MIDIデバイスの割り当てでソフトウェアシンセを外すか、オーディオデバイスの割り当てで、ソフトウェアシンセを使用していないデバイスを割り当てるようにして下さい。
Windows 95のPnPの関係上、ISAバスに一枚でもPnP非対応のカードがあると、このような現象が起きる場合があります。解決策としては、コントロールパネル、システムからサウンドカードに割り当てるIRQアドレスなどを変更してみて下さい。これを一通り試してみてもうまくいかない場合は、単にIRQアドレスが足りない可能性があります。同じくコントロールパネルのシステムから、いくつかのデバイスを使用不可にしてみるか、何か不必要なカードがあればそれを抜くなどして対処して下さい。
これには様々な理由が考えられます。まず、圧縮ドライブ、高速化、ウイルスチェックなどのディスクユーティリティーが組み込まれているドライブにアクセスすると、極端にパフォーマンスが落ちます。これは、HDDに読み書きする度にそれらのプログラムを通り、それに多くの時間(CPUパワー)を要するからです。オーディオの録音には、必ず非圧縮のハードディスクを使うようにし、ディスクユーティリティーは外しておくようにしてください。
ハードディスクは、定期的にデフラグし、最適な状態に保って下さい。ハードディスクの断片化が著しいと、オーディオ録音、再生の際シークの量が増し、結果的にパフォーマンスの低下を招きます。
また、Midiミキサー、ピアノロールのオートスクロール、完全スクロールなど、比較的負荷の大きい処理と同時に行うと、やはり同時発音数は減少します。このような場合、オーディオ再生時には、比較的負荷が小さくなるようにして再生してください。その他にも、もちろんイコライザ、バス、リアルタイムエフェクトを使用すると同時発音数は減少します。
CD-ROMやリムーバブルディスクの中には自動挿入を常に調べに行くものがあり、この時オーディオの再生が途切れてしまう場合があります。この場合は、コントロールパネルのシステムで、該当するドライブを開き、自動挿入のチェックを外してください。
その他、負荷の大きいアプリケーションを同時に起動しないようにして下さい。
再生先のデバイスが既に使用中である可能性があります。特にソフトウェアシンセを使用している場合、ソフトウェアシンセの出力に使用しているデバイスは使用できませんので注意して下さい(この場合、MIDIデバイスの割り当てでソフトウェアシンセを外してください)。
また、16bitに対応していないなど、あまりにも古いサウンドカード、マイナーなサウンドカードの中には、再生できないものもあることをお断りしておきます。
これまでのところSound Blasterは48kHzに対応していないため、48kHzでの録音、再生はできません。44.1kHz、もしくは32kHzでお使い下さい。
オーディオのデータは常に時間軸固定であるため、変化させることはできません。どうしてもオーディオの速度を変更したい場合は、オーディオエントリーウインドウ、もしくはWAFをダブルクリックしてオーディオエディットウインドウを開き、ピッチシフト/タイムストレッチを実行してください。
まず、オーディオトラックウインドウでBusを表示し、バスへのセンドレベルを調節します。続いてオーディオトラックを上にスクロールさせてバスを表示し、録音したいバスを有効にします(Pをつける)。最後にInput Deviceを表示し、トラックの録音先を録音したいバスに設定してください。この状態で通常どおりにレコーディングすれば、バスの信号をレコーディングすることができます。