『我が心のインスタントラーメン』の巻


 インスタントラーメンが好きです。実に良く食べます。正直なところ、健康と体重が許せば、毎食インスタントラーメンでもかまわない。インスタントラーメンさえあれば生きて行ける。と思っています。

 事実、つい2〜3ヶ月前まで、会社に持って行くお弁当袋に毎日必ずマグカップヌードルを入れてもらって、弁当と一緒に食べていました。
 マグカップヌードルは一時非常に流行しましたが、最近はあまり見かけなくなりましたね。探すのが大変だと家内がこぼしておりました。
 現在は、塩分を控えるのとダイエットのため、泣く泣くマグカップヌードルはやめて、伊藤園の『おーいお茶』を愛飲しています。

 私の子どもの時分は、ちょうどインスタントラーメンが世に出たばかりの頃で、安くて手軽でハイカラだというので、各家庭にまたたく間に浸透して行きました。
 インスタントラーメンの元祖はチキンラーメンということになっているようですが、販売地域のせいか私が生まれ育った福島県南部では、明星チャルメラがメジャーだった様に思います。
 当時の普通サイズのラーメンは、現在のものよりも一回り小さく、少し経ってから増量タイプの『大判』というのが発売されました。このあたり、だんだん豊かになって行く戦後復興期の希望に満ちた日本という感じがしますね。

 その後、岸辺シローがCMをやっていた明星ラーメンビーフ味(牛のシールがオマケで入っていた)や、サッポロ一番ミソラーメン、そしてあの大滝詠一さんがCMを手がけたゴマラー油付きの出前一丁など、いろいろなラーメンがヒットしました。そして、日清食品から、カップヌードルが衝撃的なデビューを果たしたわけです。たしか私が小学生の高学年の頃だったと思います。
 友達がこれを食べているのを見てとても羨ましく、買って欲しいと親に頼んでも、カップヌードルは従来のインスタントラーメンに比べて非常に割高だったために、なかなか買ってもらえませんでした。

 やっと買ってもらったカップヌードルを初めて食べたときのには、なんて食べずらいんだと思ったのを覚えています。
 お湯を入れて食べ頃になった麺は、カップの縁ギリギリまで膨れ上がっているので、麺をかき混ぜてスープを良く溶かそうと思うと、スープがこぼれそうになります。片手でカップを持つとフニャッとへこむので、ますますこぼれ易くなって、まだ熱いものを上手に食べられない子どもとしては、半分くらいまではごく慎重に食べざるを得ませんでした。
 このあたり、最近のカップヌードルでもあまり改善されていない様ですね。今ではこちらの方が食べるのに慣れた為に、あまり不自由は感じませんが・・・。

 こうしたカップ麺類をはじめとして、インスタントラーメンの場合は食事として食べるには私にはちょっと物足りないので(だから太るって?ごもっとも)、御飯のおかずにすることが多くなります。
 いや、量的にはラーメンが主で御飯が従という関係になりますから、御飯をおかずにラーメンを食べると言うことになるのかな?

 いずれにせよ、この様なラーメンライス用の御飯としては、炊き立てのホカホカよりも冷えてつめたくなったものの方が合います。  汁をタップリ含ませた麺を御飯に着地させて、御飯に汁を染み込ませながらバランス良く食べてゆくというのが、この場合のラーメン食いの極意ですね。
 某パソコン通信でこの話をしたところ、ラーメンの汁の中に御飯をぶち込むのが正統派だと主張する方々がいらっしゃいましたが、そういう場合はラーメンライスというより、ラーメン雑炊と言った方が良いような気がします。

 インスタントラーメンは日本の誇る発明品だというのは有名なことですが、現在はアメリカでも非常にポピュラーな食品になっていて、どこのスーパーでも売られています。特売の時などは、5個で99セントなんていう値段で売られていて、私も良く食べました。
 ただし、アメリカのインスタントラーメンは、スープがコンソメ風になっていて、醤油やみそ味に慣れた私たちからすると、どうも物足りない感じがします。ちょうど、お吸物に入っているソーメンを食べている様な感じです。もっとも、アメリカの人たちにすれば、インスタントラーメンはスープ感覚なんでしょうが。
 こんなラーメンには、スープに味噌を適量溶かし込むと、食べなれた日本風のインスタントラーメンの風味に近くなりました。

 基本的には、インスタントラーメンは何の工夫もしなくてもそれなりにうまく食べられるのですが、ちょっと手をかけてあげると、目新しい味が楽しめます。私が好きなバリエーションを2、3紹介しましょう。

 まずは、平凡ですが簡単でうまいカレーラーメン。
 これは、ラーメンをお湯に投入するときに、市販のカレールーをひとかけら入れるだけです。ルーがちゃんと溶けるように良くかき混ぜながら麺をほぐしてください。麺が柔らかくなったら、添付のスープの素を普通に溶かし込めば出来上りです。
 もしあれば、ナス、キャベツ、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、油揚げ、ソーセージ、肉など、冷蔵庫にあるものを適当に刻んで、麺と一緒に煮るとボリュームが出ます。これは、より御飯に合うラーメンとなります。

 次は、ミルクラーメン、これは私のオリジナルです。
 ラーメンはみそ味のものを使って下さい。規定の半分の量の水で麺を煮て、麺が柔らかくなったら残りの量の牛乳を加えます。
 最初から牛乳で煮ると、膜ができたり吹きこぼれたりしますので、最初は水を使うのがコツです。牛乳を加えたら、沸騰する直前で火を止めて下さい。あとは普通に添付のスープを混ぜていただきます。

 残り物の野菜などがたくさんあるときにお勧めなのが、ミネストラーメンです。
 とにかくドッチャリと野菜を刻んで、規定の量よりも多目の水で煮込みます。麺は細かく砕いて投入し、これも規定時間より長めに煮込んでしまいます。途中で、トマトケチャップをギュッと一絞り入れて下さい。野菜と麺が鍋の中に膨れ上がったら、添付のスープを溶かして出来上りです。
 これは、一袋のラーメンで二人前位できますよ。具沢山のミネストローネ風スープとして、御飯のおかずにでもしてください。

 もうすぐ会社がお盆休みに入ります。そうすると、家内が子どもを連れて実家に帰って、私だけ自宅に残るというシチュエーションがあると思われます。
 そうなったら、一人で思う存分にインスタントラーメンを作って食せると思うと、胸がときめいてくるワタクシです。


戻る