箱庭生活 第1号

  設置期間■1998年7月1日〜12日(12日間)
99%のはじめましてと1%のこんにちは、宿許(やどもと)はるかと申します。
縁あって、今月からFAX交流館サマで個人情報BOXを開設することになりました。
メインテーマは通称ギャルゲーもしくはボーイズゲー(本当か?)と呼ばれる恋愛育成系ゲームのお話になります。元は、長時間かかるRPGや戦略SLGをクリアする根性が無くなって、このジャンルに流れて来たのですが、気が付いたら専門家状態になっていました(笑)。
毎号(希望としては毎月更新)マイナー・メジャー取り混ぜての批評や紹介その他を諸々書いていく予定なので、興味のある方は引き出して下さいね。方向としては、育成SLGとしての、又は女性の視点から見た恋愛育成ゲーム分析です。
ただし、あくまでアマチュアですので、独断と偏見にまみれていますが…。参考程度に読んで下さい。

女性向け
恋愛育成
いわゆる「アンジェリーク」に代表される、女性向け恋愛ゲームを扱います。しかし、ジャンルとしてはまだまだで、ソフトの数も多くありません。そーゆー訳で主人公の性別が選べるタイプのものは全部ここに入れる予定です。恋愛が出来なくても、ターゲットが女性限定っぽい(例えば「Project V6」(PS)等)ものも独断でここに入れることもあります。
このジャンル、ソフトが全部7月以降に集中しています。それはおいおい次号以降紹介していきますね。
「ツアーパーティ〜卒業旅行に行こう〜
(タカラ・PS/SS・テーブル)
深みや重みを期待しちゃいけない類のゲームです。基本的に人生ゲームやりながら、キャラ追っかけてデートして、最終的に告白が成功すれば勝ち、という単純でわかりやすい内容です。ここで“ゲームでも恋愛がこんなに手軽がイカン!”と思う人は最初からやらないように。手軽にすごろくしながらラブラブだ〜と割り切ってやれば楽しいソフトなんです。
プレイヤーは卒業旅行でとある町に遊びに来た大学生(性別選択可)。男女各10人のキャラから5人、パートナーキャラを選んで、ルーレット回して追っかけて下さい。追いついたコマでデート(手持ちのカードで内容選択)して、相手のハートをGET!しまくり。…こんな説明でわかるかなぁ?。
実に簡単な作りで女性プレイヤーでも女性キャラとラブラブになれるし、隠しキャラもちゃんとパッケージに出し方書いてあるし。やりこんでやるタイプのゲームじゃないけど、そーゆーゲームも時にはいいんじゃないかと思います。1人から4人まで対戦できます。気心知れた同性とやるとかなり燃えますよ〜。キャラの取り合いですから。異性同士でも可。
キャラデは結構良いと思うし、フル音声だし、ゲームが得意じゃない人や時間の無い人には丁度良いゲームでしょう。

男性向け
恋愛育成

通称ギャルゲー。女性の中には「女おとして何が面白い?」と言う方もいらっしゃいますが、これはこれで結構面白いものです。主人公をいかにいい男にするか?、又はジゴロにするか?ゲームとしてやればいくらでも楽しみ方があります。
基本的に少年マンガの読める女性はギャルゲーも出来ると思います。高校生の頃だったら、「こんな女絶対いない!」と怒ったかも知れないけれど、高校卒業して10年経てば…反対に「可愛いなぁ」とも思えますから。
ゲームの女の子に入れ込むなんて気持ち悪ーいと言うよりも、ゲームだからこそ面白いと考えれば、自分がやるにしても、男性ゲーマーがやるにしても寛容になれるじゃないでしょうか?。そりゃ私もグッズを買い漁ったり、初回限定版に踊らされるのはどうかと思っていますよ。ユーザーだけでなく、メーカーにもギャルゲーを特殊ジャンルにしている罪がかなりあると感じています。まあ、ビジネスだから、仕方ないけど…。ここでは、主にコンシューマ(家庭用ゲーム機)の男性向けゲームを扱います。
「リフレインラブ」
(リバーヒルソフト・SS/PS・SLG)
厳密に言うと、これはギャルゲーではありません。確かに恋愛育成もあるけれど、どっちかと言うと人間関係育成。主人公一人の恋愛物語ではなく、女3人男4人(プレイヤー含む)の大学卒業までの半年間の物語なのです。当然男友達との関わりもシナリオ・エンディングに影響します。前半はえらく退屈なパラメータ上げだけのSLGです。ホントイベント少なくて、腹が立つほど単調なんです。が…後半はかなり凄い。前半のパラメータの積み重ねが皆後半で怒涛の如く効いてきます。クリスマス前の展開はまさしくトレンディドラマ状態。後半、男友達が何故三人も登場しているのかわかります。必ず誰かが恋敵で修羅場的展開に突入します(全年齢推奨なんで泥沼にはならないけれど)。
これが主人公の性別が選べるタイプのゲームだったら、間違いなく女性にうけたと思うんですよ〜。話の作りやキャラ等すべて、女性向き。でも、分類はギャルゲー扱い。実にもったいないゲームです。男性にすると、あんまりギャルギャルしてないんで、物足りないかもしれない…。季節的にはクリスマスに一直線の話なんで、夏より秋以降がおすすめ。雨や雪の描写もあって、全体的に丁寧な作品。

パソコン
18禁もの

えーっと、パソコンの年齢制限のあるゲームです。普通ゲームをする女性でも、ここまでは手を出さないのが一般的です。でも、私は出しています(笑)。雑誌等も実に買いにくいジャンルで、例え興味があってもプレイ出来ない世界…かもしれませんので、思い切ってコーナーに入れてみました。一口にアダルトゲームと言っても、本当にピンからキリまであるんです。単なるパソコンで見るエロ本みたいなやつもあれば、テーマ自らが深いために18禁にしたもの、又は売るためには仕方なく18禁にしたものまであります。興味の無い人には全く意味の無い内容ですが、ほんのちびっとでも興味のある人にはガイドになるんじゃなかろうかって…。パソコンの無い方でも、コンシューマ移植作との違いなども比較する予定ですので、お楽しみに。でも、話題作や人気作は私の性格上出ない可能性大ですね〜。変なゲームが好きなんで。
「きわめて スキャンダル!?」
(イメージクラブ・WIN95・SLG)
本当は第一回目なんですから女性にもお薦めのゲームを書くのが普通ですよねぇ。今なら「デアボリカ」(アリスソフト)とか。ただ私が書かなくても誰か書くと思うんです。で、これは全然女性向けじゃないです。純愛ものでもないし、主人公の行動も結構鬼畜です。
でもアイデア的に面白いですよ。バブル全盛時代(10年前?)の建築会社が舞台の経営SLGです。妾の子だった主人公が父親の怪我によって3ヶ月間、臨時社長になることから話が始まります。一見エロゲー特有の都合の良い物語に見えるのですが、会社内部・外部の様々な思惑がからみあい、妙にシニカルな視点で展開していきます。案外ゲームオーバーになりやすく、総会屋とのつきあいを拒否すると刺し殺されたり、遊び過ぎると役員会議で任期途中でクビにされたり…。
ゲーム的には単純ですが、全年齢推奨の経営SLGとはかなり違う会社の暗部を描いた作品になっています。一応、メインは金と権力つかって女子社員調教しまくりらしいんですが、社長業が上手くいかないと駄目なんですよねぇ。役員か父親に裏切られるか、それとも自分が会社を乗っ取るか?。でも、10年後にはやっぱり不況が来るのよねぇ。

その他の
遊戯生活

基本的に上記ジャンル以外のゲームを扱います。別に年柄年中お兄ちゃんやお姉ちゃんを追いかけているゲームをやっている訳ではありませんので(笑)。滅多にありませんが、ゲーム以外のアニメやマンガ・映画にはまった場合も考慮して“遊戯生活”としてあります。どっちにしろマイナーになると思うんですが…。
「クロス探偵物語」
(ワークジャム・セガサターン)
ショップでの扱いも、雑誌での取り上げ方もトコトン地味な作品ですが、たまげるくらい完成度の高いゲームなのです。良心的っていうか、安直に作っていないっていうか。タイトル通り推理ものです。ゲームにしては珍しく、7本のオムニバス形式で、本格推理が5本、ノベルが1本、3D迷路が1本。本格推理は、総当たりアドベンチャーではなく、きちんと推理しないと永遠に終わりません。ゲームオーバーは基本的にありませんが、頻繁に単語入力を要求され、時にはある程度の知識が必要になります。かと言って極端に厳しい難易度でもなく(手強いけど)、前半の推理のレベルによって後半の難易度が変わるシステムなんで、敷居は低いかな。
タイトルの“クロス”とは主人公黒須 剣のこと。一見カッコ良さげですけど、案外軟派で弱い(笑)んです。主人公のキャラ設定もそうですが、ストーリーも人間関係もトリックも無理の無い、説得力のある作りがしてあります。
その上、読み込み時間がほとんど無し。すごいぞ!マッハシーク。アニメーションも音声も結構入ります。絵柄も私は好みですね〜。同人人気も爆発的に売れることもないだろうけど、ゲームとしては傑作品。満足度高し!。

つれづれ
業務連絡

ゲームにとらわれない、フリートークのコーナーです。加えて次回予告と現在はまっているゲーム、又はこれから購入を予定しているゲーム等も書こうと思っています。
ちなみにタイトルのYADOMOTO通信とは私が同人活動で発行しているフリートークペーパーのタイトルです。内容は重複していませんが、同じ人間が書いているので出張版としました。
■とりあえず、今回はこれでおしまい。同じゲームリストの中で、ウチのBOXが多分一番特殊でしょう(笑)。イベントには一応3D格ゲー(バーチャ等)や育成SLGで参加しているのだけれど、文章として書くとしたら、普段一番やっているジャンルじゃないと続かないでしょう?。出来れば、好きなゲーム紹介でいきたい、とは思っていますが、時には批判めいた文章を書いてしまうかもしれません。しかし所詮個人の意見ですから、鵜呑みにはしないで下さいね。
■本当は次回は「卒業M」(PS)のことを書くつもりだったのに、発売延期しやがった!。下手すると「アンジェリーク・デュエット」「夢いろ・色」「E・tude」「アルバレアの乙女」が全部一度に来る可能性も…。おいおいゲーム屋に受け取りに行くのヤダよ〜。予約するんじゃなかったなぁ。
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■先月いきなりマンガの波がやってきて、いつもより読んでいました。でもウチの近所、本屋つぶれて(笑)買いに行けないから、とりあえず弟のマンガ借りています。ジャンプの「BOY」とかね。不良とヤクザとスポーツものしかないのが欠点。
■そーゆー私もいきなり「ワイルド7」が読みたくなりました。30年近く前のマンガ…。古本屋でも揃っていないので、インターネットで探して購入決定!。あう〜面白いわぁ。全然古くないぞぅ。知らない人はお父さんに聞いてね!。

あの頃の
記憶をたどって
発行は7月1日。記念すべき第1号になります。何度も登録失敗して迷惑かけました…。
第1号ということで、文章自体はこれでも何度も読み返し手直しをしました。その割にイラストが手抜きなのは、友人のゲストやサークルの会報等で絵を描き機会が多くて、正直面倒になっていたからです。
「ツアーパーティ」はその後、夏コミで集まった友人が対戦して異常に盛り上がり、この手のゲームはやはり、やってみないとわからんもんだ、と思うようになりました。「ゆうわくオフィス恋愛課」の女性向けバージョンをどうしてもタカラに出してもらわなければ!。またメール送っておこう、と決意したりして。
「リフレインラブ」の続編も残念ながら男性向けオンリーです。その上キャラデも変更でガッカリ。

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