●データに1点ノイズが入ってしまいました。このノイズを除いて最小2乗法を行いたいのですが...。


 最小2乗近似では元データ中の不正なデータは除去して行われます。従って、ノイズの入った点を不正データにしてしまえばよいわけです。これは元データのyデータを以下に示す数値処理書式を適用することで実現することができます。例えばノイズの入ったデータ番号が、5である場合、

if (y != 5, y , inf)


"inf"は無限大定数を与えます。このように使い道によっては、不正データをうまく利用することができます。 また、このデータ点をマスクすることによっても、最小2乗法対象から除去されます。

●複数のデータを陰線処理を用いて表示したいのですが。

 陰線処理はプロットスタイルのマーカにAreaを用いることで実現できます。Areaの内部領域を塗りつぶすことにより、背面のデータの陰線処理を行えるからです。この際背面になるデータから描画していくことに注意してください。

●グラフのEPSファイルを作成し、TeXで利用したいのですが。

 plv2epsを用いてください。

●データ点間をなめらかに接続したいのですが。

 データのプロットスタイルで、接続を"Spline"、"P-Spline"あるいは"B-Spline"を選択します。これでも不自然になる場合、ツールボックスから「折れ線」を選択し、スタイルの「補間」を"P-Spline"にし、曲線にします。マウスでノード位置を調整し、好みの曲線を描きます。

●OLEに対応しないのでしょうか?

 個人的にOLEは好きはありません。例えばオブジェクトの編集から正常に復帰できないと、オブジェクトを埋め込んだデータ全体を破壊してしまう可能性があるからです。今後も対応する予定はありません。TeXの様に参照で読込む形式が安全で良い方法であると思います。この方法でも参照元を変更すれば、自動的に更新できるわけですから。

●アプリケーションエラーが発生します。

 アプリケーションエラーが発生する原因として、勿論Plots32のコーディングミスもありますが、他のプログラムとの相性で発生する場合もあります。経験的にCanonのプリンタドライバと相性が悪いようです。このような場合、プリンタドライバを最新のものに変更してみるなどしてみてください。

●スペースを含んだディレクトリ名下の数値データが正しく読みこめません。

 Microsoft社がどういうつもりでファイル名、ディレクトリ名にスペースを許したのか良く分かりませんが、あまり良い方法ではないと思います。スペースはこれまでコマンドラインのトークン区切りとして用いてきたわけですから、ファイル名内の意味上の区切りはスペースではなくアンダースコア("_")を用いるべきだと思います(決まりがあるわけではないですが)。スペースを用いて何のメリットがあるのか理解しかねます。このような良く分からない形式に積極的に対応していく予定はありません。Plots32をインストールするディレクトリ、データファイルが存在するディレクトリ、データファイル名にはスペースを含まないようにしてください。この方がデータを他のアプリケーションでロードする際にも、問題が少ないと思います。