Windowsフリーソフトの逸品

各ソフトウェアのダウンロード先は、極力、大手サイトをリンクするようにしている。これは、大手サイトでは一応ウイルスチェックが施されているからで、直接、作者サイトよりダウンロードするよりも安全を図れるとの判断からである。なお、すべてのソフトではないが、Vectorではバージョンアップ通知「ソフトウォッチ」の無料サービスをしているので、利用するとよい。

ウィンドウズ環境

[xlangbar]XLangBar 〔兵藤嘉彦氏作〕

 誤動作、誤操作を引き起こす、邪魔で鬱陶しいIME言語バーを隠すツール。WindowsXP必須。作者も言っているが、なぜこの機能がWindowsXPから無くなったのか?

[calen32]CALEN32 〔宮下修氏作〕

 システムリソースを消費しない、すっきりしたカレンダ表示ツール。壁紙を書換えて起動日に連動したマンスリーカレンダを作成。簡単な予定や記念日などの書込みも可能。

 開発時期が古いためか、マルチユーザ対応でないのが、個人予定の書込みなどに難といえば難。

[decalc]デカルク  〔戸田隆氏作〕

 文字が大きく操作性のよい四則演算電卓。カシオ電卓のように演算中の加減乗除が表示されるのも計算ミスを防いでくれる。入力ヒストリー機能も秀逸。開発は古いが、実用電卓としてこれを越えるものを本サイトは知らない。本アプリケーションをショートカットキーに割り当てておけば、もうパソコンの横に電卓を置く必要がなくなるだろう。

 DOS時代の名残りか、ファンクションキーの表示が少しうるさいが難。

[daemon]DAEMON Tools 〔VeNoM386/SwNSkE氏作〕

 最大4台のドライブを構成できる仮想CD/DVD-ROMドライブエミュレータ。信頼性が高く、対応するイメージ形式が幅広い。

 日本語対応でないのが難。

[skrwatch]桜時計(Winows旧版用) 〔宇野信太郎氏作〕

 インターネットタイムサーバによる内臓クロック自動補正ツール。

 WindowsXPでは同機能がネイティブサポートされているので不要。

[sdefrag]すっきり!! デフラグ 〔INASOFT氏作〕

 DOSベースでデフラグするのでWindows標準よりも高速。特に、インストールドライブのデフラグに効果的。デフラグプログラム自身は、Windowsのものを呼び出しているので、信頼性の心配は少ない。

 ところで、デフラグするとパフォーマンスが向上するという噂があるらしいが、どの程度なんでしょう?

[winhand]窓の手 for Windows XPWindows旧版用 〔猪川正巳氏作〕

 ウィンドウズが標準サポートしない設定の補助ツール。TweekUIを機能補完する。不要ファイル削除、一時ファイル自動消去、ADSL向けMTU設定などが便利。しかし、一般ユーザにとって、大半は使う必要の無い機能の集まり。

ファイル操作

[lhut32]LHAユーティリティ32 〔大竹和則氏作〕+[UNLHA32.DLL]UNLHA32.DLL 〔吉崎栄泰氏Micco氏作〕

 圧縮ツールの王道。 シェル拡張によりフォルダ・ファイルを右クリックで操作できる。 フロッピーなどの外部媒体への保存時に便利なファイル分割機能を有す。LZH以外のファイル形式を取り扱うためには、統合アーカイバ・プロジェクトより該当DLLを入手する。

 WindowsがネイティブでZIPをサポートするようになった今、アーカイバソフトの利用価値は半減した。そして、一世を風靡したLZHも、その使命を終えつつあるのかもしれない。利便性を考えるなら、今後、私的な圧縮保存にはZIPを利用すべきだろう。しかし、日本ではまだ、LZHでの配布が多いので、もう暫くこのツールにお世話になることになる。

[TeraPad]TeraPad 〔寺尾進氏作〕

 シンプル・軽量・軽快・堅牢。HTML、Perl、C/C++など、ファイル種別の応じてキーワードを色分けしてくれる。

 このソフトの唯一で最大の欠点は、折返し表示がウインドウ枠で自動的にされないことである。作者は、この欠陥を知りながら、なぜか改造しない事に意固地になっているようである。

[psbr]PsBR 〔(株)パワーソフト作〕

 シンプルなテキストファイル一括置換ツール。

[bz]BZ 〔兵藤嘉彦氏作〕

 シンプルなバイナリエディタ。テキストエディタでは見ることができないファイルを覗くのに便利なヲタク御用達ツール。

[zcopy]Zcopy for Win 〔兵藤嘉彦氏作〕

 更新のあったファイルを転送したりフォルダ間で同期を取ったりできるファイルコピーツール。ファイルバックアップに適。バックアップはシンプルに!

[Frename]ファイル名連続変更Frename 〔turboくん作〕

 多量のファイル名を一括変更するためのツール。プレフィックス、ポストフィックス、連番など変更方式が多彩。タイムスタンプ、属性の統一も可能。大量の写真や音楽のファイル整理に便利。

[pakulla]ICONぱくら 〔AKIHITO38氏作〕

 その名の通り、EXEやDLLなどに内包されているアイコンをごっそり抽出する(パクる)。 GIF形式で出力できないのが少し残念である。

 このページの作成に利用させて頂いている。

インターネット

[ila]InternetLinkAgent 〔立尾博樹氏作〕

 16種類のサーチエンジンで同時処理を行う超高速ウェブ検索。目的のウェブページがなかなか見つからないときに有用。山のように掘り起こしてくれる。リンク切れ検出機能もあり。

 検索キーが2つまでしか指定できないのが少し残念。また、データファイルがプログラムと同一フォルダで、ユーザが変更できないのが難。

[GetHTMLW]GetHTMLW 〔Yutaka Endo氏作〕

 多重スレッド処理により高速にウェブページを根こそぎ吸い出す。その昔、通信料金を気にしながらダイアルアップ接続でインターネットしていた時代、一気にダウンロードしておいて後でゆっくりオフラインで楽しむ事を目的に作られた経費節減ツール。常時接続の現在では、資料収集などに使えるかもしれない。

 ドキュメントルートの処理に難があり、取り込んだページのリンクをうまくたどれないことがある。

[FFFTP]FFFTP 〔曽田純氏作〕

 更新があったファイルだけを一括転送できる(ミラーリングというらしい)機能が便利なFTPクライアントソフト。PASVモードにも対応。

[Tera Term Pro]Tera Term Pro 〔寺西高氏作〕

 シンプルなTELNETクライアント。リモート、ホストの漢字コードを選択できる。WindowsXPのtelnetはEUCコードを扱えないので、UNIX/Linuxホストへのログインには代替として使用。コンソールログの採取可。SSHプロトコルにも対応。

マルチメディア

[wingogo]午後のこ〜だ for Windows 〔PEN@海猫氏作〕

 マルチメディア命令群(3DNow!/SSE/MMX)をフル活用した世界最速・最高音質のMP3エンコーダ。 あまりのCPU酷使のためにオーバヒートテストにも使えるらしい。

 mp3PROが出てきた現在では、機能的に少し時代遅れの感が否めない。また、PCに取り込むだけならばWMAの方が利便性がよい。

[CD2WAV32]CD-DA to WAV file Converter "CD2WAV32" 〔もろぼし☆らむ氏作〕

 音楽CDキャプチャ。午後のこ〜だDLLと連動したCD→MP3直接変換が売り。WAVEに落とすのなら、市販CD-Rライタソフトで十分。

[SuperTagEditor]SuperTagEditor 〔MERCURY氏作〕

 エクセル風のMP3タグエディタ。一括編集にめっぽう強い。

 ID3v2仕様にも対応しているが、このソフト(Version 2.01)でID3v1→ID3v2変換すると、一部のプレーヤで雑音が発生するMP3に化けることがあるので注意。詳しくは分からないが、MP3内のTAGフレームの配置に問題があるように思われる。ID3v2に変更するのならWindowsエクスプローラのプロパティ操作によって行う方がより安全であろう。ID3v2の編集そのものは問題ない(と思われる)。ID3v1の上位互換規格であるID3v2は、長い曲名などそのまま記述できて魅力的ではあるが、仕様(対応)がまだ過渡的であるので、可搬性を考えるなら今のところ使わない方がよいかもしれない。ちなみにWindows Media Player 8.0はID3v2の表示に対応している。

 また、WMAタグの対応には不十分。互換性に不安があるので、このソフトはMP3に限定して使用したほうがいいだろう。

[mp3proplayer]Thomson Demo mp3PRO Player/Encoder 〔Coding Technologies社作〕

 mp3PROの再生が可能なMP3プレーヤ。mp3PROは、MP3の上位互換規格であり、聴感上同じ音質のMP3に比べ半分のサイズに収まる。このソフトは、mp3PROのデモ用に配布されているが、64kbps限定だがmp3PROエンコードも可能。つまり、128kbps程度のMP3の代用として十分実用になる。