Windows小わざメモ


OEでの送信メッセージ行長を大きくする(2002/12/17)

 Outlook Expressでの送信メッセージの折り返し文字数(バイト)は「オプション/送信/テキスト形式の設定」で変更することができる。しかし、旧き善きDOS時代の名残を引きずっているのか、132バイトまでしか設定できない。これではちょっと長めの文を入力すると意図せぬところで勝手に折り返されて、非常に見辛くなる。任意のサイズに強制的に変更するには、次のレジストリを直接触ることにより可能である。

キー:HKEY_CURRENT_USER\Identities\ユーザハイブ\Software\Microsoft\Outlook Express\5.0\Mail
値:Message Plain Character Line Wrap

 レジストリ変更後、Outlook Expressを再起動すると設定を確認できる。ただし、変更後は「テキスト形式の設定」で[OK]するとエラーになるので、必ず[キャンセル]で終了させること。

[OE行長]

IEのHTML編集ツールの変更(2002/12/12)

[HTMLedit]

 Internet ExploreのHTML編集コマンドの初期値はNotepadになっているが、これを使い慣れたツールに変更する。

 変更は、エクスプローラのHTML Documentファイルタイプにeditアクションを追加する。設定内容は次の通り。

 その後、インターネットオプションのHTMLエディタを変更する。

【手順】

  1. エクスプローラの「ファルダオプション」でHTML Documentを選択し、[詳細設定]する。拡張子は複数あるがいずれでも構わない。[HTMLfolder]
  2. 「ファイルの種類の編集」で[新規]をクリック。
    [HTMLfiletype]
  3. 「アクションの編集」で図の通り設定し、[OK]する。ここではTerapadの例を示している。
    [HTMLaction]
  4. 次に、「インターネットオプション」でプログラム/HTMLエディタに設定したアプリケーションを選択して[OK]する。
    [HTMLIE]

 以上の設定で、次図のようにIEのツールバーに編集アイコンが現れ、設定したツールが既定値になる。

[HTMLicon]

レジストリキー:HKEY_CLASSES_ROOT\htmlfile\shell\edit

時刻同期精度の向上(2002/12/05)

 Windowsは定期的にNTPサーバと同期を取り、クライアント自身の時計を補正してくれるようになっている。しかし、NTPサーバの既定値はtime.windows.comになっており、このサーバは米国にある(と思われる)ために日本からは経路が長く、遅延時間が大きい。最悪の場合、タイムアウトで同期が取れないこともある。そこで、より経路が短いNTPサーバに変更することにより時刻同期精度を向上することができる。これはまた、インターネット全体の負荷軽減の一助にもなる。

 NTPサーバの最善の選択は、接続しているプロバイダのものにすることである。ちなみにOCNの場合は次の通り。

 もし、接続プロバイダがNTPサービスを提供しておらず、最寄にNTPサーバが見当たらない場合、 日本標準時の元締めである通信総合研究所(CRL)を利用する。こちらのサーバ(Stratum2)は、原子時計直結の最上層サーバ(Stratum1)に同期されている。

 経路が短くかつ遅延の少ないNTPサーバを見つけるには、tracertコマンドまたはpingコマンドを利用する。

>ping ntp-os01.ocn.ad.jp

Pinging ntp-os01.ocn.ad.jp [210.145.255.76] with 32 bytes of data:

Reply from 210.145.255.76: bytes=32 time=18ms TTL=245
Reply from 210.145.255.76: bytes=32 time=17ms TTL=246
Reply from 210.145.255.76: bytes=32 time=18ms TTL=246
Reply from 210.145.255.76: bytes=32 time=18ms TTL=246

Ping statistics for 210.145.255.76:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 17ms, Maximum = 18ms, Average = 17ms ←この値がより小さいサーバを探す

>

 NTPサーバの変更は、「日付と時刻のプロパティ」で行う。

[日付と時刻]

WMPプレイビューに任意の画像を表示(2002/11/23改訂)

 Windows Media Playerの視覚エフェクトの一つに特定画像を表示する「アルバムアート」というのがあるが、残念ながらCDデータベースの大半はこの画像情報が登録されていない。その場合、その画像を手動で登録することによりWMPの窓に表示されるようになる。

 CDからコピーしたアルバムが格納されたフォルダ、通常、マイミュージック/アーティスト/アルバムにFolder.jpg(196×197min)とAlbumArtSmall.jpg(縮小表示用、152×79max)という名称で、表示したい二つのJPEGファイルを配置する。CDアルバムのジャケットをスキャンしておけば、CDの管理にもなってよい。なお、この二つのファイルは通常、システム属性を持つが、そうでなくとも支障ないようである。

 Folder.jpgの副次的効果として、エクスプローラのフォルダアイコンにもその画像がフルサイズで表示されるようになる。通常は1/4サイズ。

wmp folder

MSN Messengerの無効化(2002/10/27)

 無用なMSN Messengerが勝手に起動されるのを抑止する方法である。セキュリティ保護のためにも有効。Microsoftは、どうしてもユーザに押し付けたいのか、Messengerを削除できないように巧妙に仕組んでいる。

 C:\WINDOWS\inf\sysoc.infを編集し、msmsgsエントリのhideを削除する。このファイルは隠しファイルになっているので、あらかじめフォルダオプションの表示設定を変更しておく。

msmsgs=msgrocm.dll,OcEntry,msmsgs.inf,hide,7
 ↓
msmsgs=msgrocm.dll,OcEntry,msmsgs.inf,,7

 こうすると、「プログラムの追加と削除」のWindowsコンポーネントにWindows Messengerが現れるので、チェックを外しアンインストールする。これで、Messengerがスタートメニューから削除され、自動起動されなくなる。

 このままでは、OutlookExpressを起動すると余計にもまた呼び出されるので、C:\Program Files\Messengerフォルダの名前を変更する。例えば、C:\Program Files\_Messengerなどとしておく。削除してしまってもよいが、レジストリも絡み面倒だし、高々2MB程度なので、万が一、必要になった時のためにおいておく。なお、OutlookExpressには、Messenger呼び出し有無のオプションがあるが、何故か6.0ではこのオプションは働かない。

インストールパスの変更(2002/12/15)

 WindowsインストールCDを使わなくてもWindowsオプションを追加できるようにする。

 変更は次のキー値を変更する。

 既定値は、インストール時のCD-ROMのドライブレターになっている。これをC:\などに変更する。その後、そのドライブにWindowsインストールCDからI386フォルダごとそっくりコピーして置く。

 ※なぜかTweakUI2.0で変更しても有効ならない(バグ?)。

テンポラリフォルダの変更(2002/12/15)

 システムプロパティでユーザ環境変数を変更する。

 マイコンピュータを右クリック→プロパティ→詳細設定タブ→環境変数と進むと環境変数画面になる。

 ユーザ環境変数のTEMPとTMPを変更する。規定値は、

%USERPROFILE%\Local Settings\Temp

となっている。すなわち、Windowsインストールドライブ(C)に設定されている。これをDドライブに変更するには、次のように指定する。

D:\Documents and Settings\ユーザ名\Local Settings\Temp

TEMPフォルダ変更

 図の赤い部分にはユーザ名が入る。ただし、フォルダは事前に作成しておかなければならない。

 このフォルダは、「窓の手」などを利用して、起動時に削除するように設定しておけばよいでしょう。

■レジストリ:HKEY_USERS\ユーザハイブ\Environment

特別なフォルダの変更(2002/12/15改訂)

 Windowsが管理するシェルフォルダの場所を変更する方法である。既定では、シェルフォルダはインストールドライブに設けられる。この場所を別のドライブに分散することにより、Windowsが格納されているドライブの断片化を軽減することができる。そして、負荷分散にもなり、パフォーマンスの向上が期待できる。また、ユーザデータの管理も楽になる。

 この変更は、Windowsインストールおよびユーザ登録した早い時期に行うのが望ましい。アプリケーションがインストールされてからでは、そのアプリケーションのデータの移動も必要となり、また、アプリケーション自身のレジストリーの変更も必要となる場合が生じる。これは、非常に煩わしい。

 分散方針として大きくは、3つに分類して考えるのがいいだろう。

プログラム
更新が少ない、バックアップ不要、Cドライブ。
データ
更新がある、バックアップ必須。
一時領域
更新が頻繁、バックアップ不要。

 分散するドライブは、ハード的に別のドライブが望ましいが、パーティションされた論理ドライブであっても効果はあると思われる。

 シェルフォルダの場所は、次のレジストリキーに定義されている。

HKEY_USERS\ユーザハイブ\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders

 レジストリーはユーザごとに管理されており、そのユーザハイブは次のレジストリキーで確認できる。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList

 シェルフォルダのキー値は次のとおり。

キー値 初期データ 用途 分類 備考
AppData %USERPROFILE%\Application Data アプリケーションデータ データ 変数制約
Cache %USERPROFILE%\Local Settings\Temporary Internet Files IExplorer一時ファイル 一時 コピーされる
IExplorerで変更可
CD Burning %USERPROFILE%\CD Burning CD焼き込みバッファ 一時 -
Cookies %USERPROFILE%\Cookies IExplorerクッキー 一時 -
Desktop %USERPROFILE%\デスクトップ デスクトップ 一時 -
Favorites %USERPROFILE%\Favorites お気に入り データ -
History %USERPROFILE%\Local Settings\History IExplorer履歴 一時 コピーされる
Local AppData %USERPROFILE%\Local Settings\Application Data ローカルデータ 一時 変数制約
Local Settings %USERPROFILE%\Local Settings ローカル設定ファイル 一時 変数制約
My Music %USERPROFILE%\My Documents\My Music マイミュージック データ -
My Pictures %USERPROFILE%\My Documents\My Pictures マイピクチャ データ -
My Video なし マイビデオ データ -
NetHood %USERPROFILE%\NetHood 一時 フォルダは手動作成要
Personal %USERPROFILE%\My Documents マイドキュメント データ プロパティで変更可 
PrintHood %USERPROFILE%\PrintHood 一時 変数制約
Programs %USERPROFILE%\スタート メニュー\プログラム プログラムメニュー 一時 -
Recent %USERPROFILE%\Recent 最近使ったファイル 一時 -
SendTo %USERPROFILE%\SendTo 送る 一時 変数制約
Start Menu %USERPROFILE%\スタート メニュー スタートメニュー 一時 -
Startup %USERPROFILE%\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ スタートアップメニュー 一時 -
Templates %USERPROFILE%\Templates テンプレート 一時 変数制約

 %USERPROFILE%は変数で、C:\Documents and Settings\ユーザ名に置き換わる。変数にはこれ以外に次のものが使用できる。

 「変数制約」のキー値は、変数がうまく処理されないことがある。たとえば、次のように指定することができない。

D:%HOMEPATH%\Application Data

 変数名がそのままフォルダ名として扱われてしまう。これらのキー値については、少々面倒だが変数を使わずに次のように直接、実データを指定する。

D:\Documents and Settings\ユーザ名\Application Data

 変更が終わったら再起動する。設定値は次のキーに反映されて有効となる。

HKEY_USERS\ユーザハイブ\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell Folders

 フォルダはログオン時に自動的に作成される。ただし、一部を除いてフォルダ内容はコピーされないので、手動でコピー(移動)する必要がある。

 なお、OutlookExpressのメッセージストアフォルダは、Local AppDataに作成されるが、OutlookExpressでさらに変更が可能。また、Windowsの仮想記憶は、システムのプロパティで変更できる。

 一時領域をドライブ分けしたなら、そのドライブの復元のための監査も無効にしておくとよい。これにより、システムオーバヘッドを軽減でき、パフォーマンスの向上が期待できる。設定は、[システムのプロパティ]→[システムの復元]の「ドライブの設定」で行う。

ドライブ監査の設定

スタートアップ項目を無効にする(2002/10/11)

 アプリケーションのインストールなどによって組み込まれる自動起動プログラムを無効にして、実行しないようにする方法である。常駐プログラムの一時的解除などに有用。

 変更は、システム構成ユーティリティmsconfigによって行う。レジストリ、INIファイル、スタートアップメニューのすべての設定対象に有効。ここでの設定は無効にするのであり削除ではない。必要になれば元に戻すことができるところがミソである。

 手順は、以下のとおり。

  1. msconfigコマンドを実行する。
    msconfigコマンド実行

  2. [スタートアップ]タブで無効にするスタートアップ項目のチャックをはずし、無効にする。その後[OK]する。
    msconfigスタートアップタブ

  3. 再起動を促されるので[再起動]する。
    msconfig再起動促進

  4. 再起動後、ダイアログが表示されるので,、チェックボックスにチェックを入れ[OK]する。
    次回の起動からこのダイアログは表示されない。
    msconfig開始オプション設定

 元に戻すには、再度、msconfigでチェックを入れ有効にする。