Ｔｉｐｓ３　ツールバーの追加方法

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　ＭＦＣのフレームウィンドウにもうひとつのツールバーを追加する方法を説明します。

　追加手順は以下のようになります。

1. 新規ツールバーのリソースを作成する。
2. 表示メニューに新規ツールバー用のメニューを追加する。
3. CMainFrame に新規ツールバーのメンバ変数を追加する。
4. CMainFrame::OnCraete で新規ツールバーを生成する。
5. メニューのハンドラを実装する。

　以下、詳細を記述します。

1. 新規ツールバーのリソースを作成する。

   　ＶＣ＋＋の Developper Studio で新規ツールバーを作成する。

2. 表示メニューに新規ツールバー用のメニューを追加する。

   　表示メニューに新規ツールバーのためのメニューを追加する。コマンドＩＤは ID_VIEW_TOOLBAR2 とかにする。さらに、クラスウィザードでコマンドハンドラ、 コマンドＵＩの更新用ハンドラを定義する。

3. CMainFrame に新規ツールバーのメンバ変数を追加する。

       class CMainFrame : public CFrameWnd
       {
           .....
           CToolBar    m_wndToolBar2;      //  新規ツールバーのオブジェクト
           .....
       }
   

4. CMainFrame::OnCraete で新規ツールバーを生成する。

       int CMainFrame::OnCreate(LPCREATESTRUCT lpCreateStruct)
       {
           .....
           if (!m_wndToolBar2.Create(this) ||                  //  新規ツールバーインスタンスを生成
               !m_wndToolBar2.LoadToolBar(IDR_TOOLBAR2))       //  リソースを読み込む
           {
               TRACE0("Failed to create toolbar\n");
               return -1;      // fail to create
           }
           .....
           m_wndToolBar2.SetBarStyle(m_wndToolBar2.GetBarStyle() |     //  スタイルを設定する
               CBRS_TOOLTIPS | CBRS_FLYBY | CBRS_SIZE_DYNAMIC);
           .....
           m_wndToolBar2.EnableDocking(CBRS_ALIGN_ANY);                //  ドッキングモードを設定
           .....
           DockControlBar(&m_wndToolBar2);                             //  フレームウィンドウにドッキングする
           .....
       }
   

5. メニューのハンドラを実装する。

       void CMainFrame::OnViewToolbar2() 
       {
           ShowControlBar(&m_wndToolBar2, (m_wndToolBar2.GetStyle() & WS_VISIBLE) == 0, FALSE);
       }
       
       void CMainFrame::OnUpdateViewToolbar2(CCmdUI* pCmdUI) 
       {
           pCmdUI->SetCheck((m_wndToolBar2.GetStyle() & WS_VISIBLE) != 0);
       }