LAN学覚書

2001/10〜2002/04

  1. 中古PCの活用

  2. LANからインターネットへ

  3. ネットワーク設定

  4. フレッツADSL

1、中古PC活用のすすめ

 愛用していたIBMのAptiva730という古 いタワー型PC(intel DX4 100MHz)が動かなくなってしまいました。ハードマニュアルなしの中古を75000円で5年前(’96)に買い、RAM16MB(SIMM)、 HDD540MBしかなかったメモリ、ハードディスクを増設し、Windows3.1から98まで、さらにLinux、FreeBSDをインストールする など目いっぱいとはいかないが、それなりに勉強させてもらい楽しんでいたのです。

 LANの実験用にさらにこき使うつもりだったので がっかりしたが、別の中古機を探すことにしまた。探せば物は見つかるもので、4000円でケース、マザーボード、CPU、電源のみという同じくIBMの Aptiva(intelMMX pentium 200MHz、ケースにはこのように表示)を手に入れました。HDDやFDD、CDーROMドライブ、 CRTは前(730)のものを使ったが今のところ問題はでていません。

 中古屋のご主人の話ではCPUは166MHzに載せかえられているようだ(表示は消えて見えなかった)とのことでしたので、日本橋(大阪)に出か け、初期不良返品14日という一応保障期間つきのもの(2480円)を買いました。メモリはどこの店に聞いてもDIMMでノンパリティーのはずだが対応品 がないとのこと。IBMのホームページで見ると、32MB標準(最大64MB)とあったので、思い切ってECC対応168pinSDRAM32MB3. 3Vというものを2枚(@800円)買いました。

 ところが、メモリ購入については、その前に失敗した話もしておきます。実はノンパリティーという話や有名周辺機器メーカーのカタログ表記に気をと られて間違ってしまい、最初は168pinの64MBの物を1枚(うまくいけばもう1枚と思っていた)買ってしまいました。これをBIOSは16MBとし か認識してくれませんでした。それでもFreeBSDはちゃんと動いたからたいしたものです(Linuxも同様と思いますが)。某有名OSはおそらく動か ないだろうと思います。それで、先ほどの32MB×2のもの、またCPUもジャンパを試行錯誤で合わせたところBIOSは64MB、200MHzをチャン と認識してくれました。(ハードウエアマニュアルがまだあることをホームページで知ったので手に入れましたが、CPUのジャンパ設定については載っていま せんでした。CPUの説明書までは手に入れなかったのですが・・・) このマシンは、雑誌「UNIX USER」(2001.7)付録CD―ROMの FreeBSD4.3―RELEASE(2004年1月現在4.9―RELEASE)をインストールし今も問題なく動き続けています。こういった中古の場 合、あまり気にせず、いろいろなことを試せるのがいいと思います。安くなったとはいえ新品では中々思い切ったことができません(私だけか・・・)。そうい う意味でもコンピューターの勉強にもってこいだと思うのですがいかがでしょうか。

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2、LANからインターネットへ

 WinMeでノートパソコンを使っていますが、FreeBSD経由でインターネットに接続してみようと思い挑戦しました。甲斐あって実現できたの で簡単に紹介します。その後、NECのPC9821―Ne2というノートPC(i486SX、メモリ16M、HD340MB、これにはPCカードスロット が2段もあり、LANカードも、もちろん使える)にもFreeBSD4.3―RELEASE(現在4.4―RELEASE)をX―Windowシステムぬ きでインストールし(Ver4.xからはPAOはいらなくなったようです)、HUB経由で簡易LANのテストにも成功。1台のTAを使って、どのマシンか らもインターネットに接続できます。

FreeBSDのFAQから次を参考にしました。

「9.3. Win95の走っているマシンを、 FreeBSD経由でインターネットに接続できますか?通常、この質問が出てくる状況は自宅に二台のPCがあり、 一台ではFreeBSDが、もう一台ではWin95が走っているような場合です.ここでやろうとしていう事はFreeBSDの走っている計算機をインター ネットに接続し、Win95の走っているマシンからはFreeBSDの走っているマシンを経由して接続を行なう事です.これは二つ前の質問の特別な場合に 相当します. …で、答えは「はい」です.

FreeBSD3.xのユーザモードpppには−natオプションがあります.pppを−natオプション付きで起動し、/etc/rc.conf にあるgateway_enableをYESに設定します.そしてWindowsマシンを正しく設定すれば、きちんと動作するでしょう.設定に関するさら に詳しい情報は、Steve Sims氏によるPedantic PPP Primerにあります.カーネルモードpppを利用する場合や、インターネッ トとのイーサネット接続が利用できる場合は、natdを利用する必要があります.このFAQのnatdのセクションを参照してください.」

 NATについては 情報・通信事典 e-Words などをご覧下さい。

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3、ネットワーク設定

 ★ ”Windows マシンを正しく設定”とありますが、これは次のようにしました。

マイネットワークアイコンを右クリックするとネットワーク設定タブに「現在のネットワークコンポーネント(N)」があります。そこから該当するアダプター を選び、プロパティをクリックするとそれぞれの項目が現れますので以下の要領で設定します。

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 DNS設定:
  ホスト(H)欄を入力
  DNSサーバーの検索順に
   ISPのIPアドレス(プライマリー)を入力し追加ボタンをクリックする。

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  ※ここには、仮の数値を表示しています。

 ゲートウェイ:
  新しいゲートウェイ(N)に
   ISDNのTAが接続しているコンピューター(FreeBSD)のIPアドレスを入力
   し追加ボタンをクリックする。

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 IPアドレス:
  IPアドレスを指定(S)ボックスに
   チェックを入れWindowsパソコンのIPアドレス(I)とサブネットマスク(U)を入力する。
 最後に
  OKボタンをクリックする。
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 IEの設定
  InternetExploreaアイコンを右クリックし「プロパティ」を選択し「接続」を選択し「セットアップ」をクリックするとインターネット接 続ウイザードが立ち上がるので、「インターネット接続を手動で設定するか、ローカルエリアネットワーク(LAN)を使って接続します(M)」ボックスに チェックを入れ次へボタンをクリックしてあとの質問に答え、これを正常に終了させます。

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 プライベートIPの設定などは次の通りです。

  IBM  Aptiva側(FreeBSD)
    192.168 .1.3   IPアドレス

     255.255.255.0  サブネットマスク

( rc.conf に 「ifconfig_rl0="inet 192.168.1.3 netmask 255.255.255.0"」、

     「gateway_enable="YES"」 を追加 、rl0 はハブに接続しているもの)

このマシンにはイーサネットアダプタカードを他にもう1枚挿している。それ

   か ら、ADSLを使用してインターネットに接続。

  IBM ThinkPad側(WinMe)
    192.168 .1.10  IPアドレス
    255.255.255.0  サブネットマスク

    192.168.1.3 ゲートウェイ 

★ 参照

10MbpsイーサネットPCカード(10Base-T)

  NEC PC9821 Ne2側(FreeBSD)
    192.168 .1 .98  IPアドレス
    255.255.255.0 サブネットマスク

192.168.1.3 defaultrouter
( rc.conf に 「ifconfig_ed0="inet 192.168.1.98 netmask 255.255.255.0"」

    の ようにかく。ed0 の部分は dmesg コマンドで確認要)

10MbpsイーサネットPCカード(10Base-T)

 

松阪大学 奥村晴彦氏のネットワーク管理メモか らプ ライベートIPを参照できます。

  また「大阪市立大学インターネット講座 2001」「イ ンターネットとセキュリティ」(学術情報総合セン

ター:中野秀男教授)にもTCP/IPなどについて 詳しい説明があります。

FreeBSDについてはThe FreeBSD Projectをご覧下さ い。

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4、フレッツADSL

 わが家ではこれまで、ISDNを使っていましたが、ADSLが速く安いと聞き、切り替えることにしました。WindowsMeで接続を確認の後、 ISDNのときからルーターマシンの役割を担っている(LANボードを拡張スロットに2枚挿し、1枚はADSLモデム、他の1枚はLANに接続) FreeBSDのIBM・Aptivaで、今まで同様他のノートPC2台から、快適にインターネットへ接続できました。今日は遅いので、詳しくは後日、書 き加えたいいと思います。

2001年11月15 日)

 高速な定額通信サービスでは、PPPoEを利用した認証が一般的になってきており、フレッツADSLでも同様だが、それに関して、いくつかのホー ムページの説明ではカーネルの再構築が必要とありました。しかし、FreeBSD4.3RELEASEからは標準の状態で必要なモジュールが用意されてい る「UNIXUSER2001・7」とのことで、確かに筆者の環境でも次のような設定でOKでした。

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/boot/loader.conf に
ng_pppoe_load="YES"
を追加

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/etc/ppp/ppp.conf  の設定

#################################################################
# ppp.conf
#################################################################
default:
# PPP over Ethernet ( flet's ADSL )
set device PPPoE:ed0
set speed sync
mru 1454
mtu 1454
set ctsrts off
set timeout 0 # 常時接続
accept chap
deny pap
set authname USER-ID@dokoka.ne.jp
set authkey himitu
enable lqr
set log Phase tun
add default HISADDR # Add a (sticky) default route
enable dns # request DNS info (for resolv.conf)

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