$$Manningの公式により円管の流速(m/sec)を求める$$
管径(mm) 粗度係数(m) 動水勾配(゚/。。) 水深(mm)
流水断面積(m^3/sec) 潤辺(m/sec) 径深(m)
流速(m/sec) 流量(m^3/sec) 流積中心角(θ)°
$$V=\frac{1}{n}\times I^{1/2}\times R^{2/3}$$ $$この計算では、水深を管形と等しくすれば、円管(満流時)の値となる。$$ $$円管(満流時)のみの計算にする場合は、下の式より\theta=2\piだから、$$ $$R=\frac{A}{S}=\frac{D}{4}\left(1 -\frac{\sin \theta}{\theta}\right)=\frac{D}{4}\left(1 -\frac{\sin 2\pi}{2\pi}\right)=\frac{D}{4}$$ $$として必要な修正を施せばよい。$$ $$*****************************************$$ 図(2)より、
$$水深をh,円管の半径をrとおくと、\theta は次のように計算できる。$$ $$r\left(1-\cos \frac{\theta}{2}\right)=h$$ $$1-\cos \frac{\theta}{2}=\frac{h}{r}$$ $$1-\cos \frac{\theta}{2}=\frac{h}{r}$$ $$\cos \frac{\theta}{2}=1-\frac{h}{r}$$ $$\frac{\theta}{2}=\cos^{-1}\left(1-\frac{h}{r}\right)$$ $$\theta=2\cos^{-1}\left(1-\frac{h}{r}\right)$$ $$ここでr=\frac{D}{2}を代入して$$ $$\theta=2\cos^{-1}\left(1-\frac{h}{\frac{D}{2}}\right)=2\cos^{-1}\left(1-\frac{2h}{D}\right)$$ これと、以下で得た式をjavascriptで実現したのが、最上部の計算である。
$$*****************************************$$ $$Q=AV\ \ (1)$$ $$A=\frac{D^2}{8}(\theta -\sin \theta)\ \ (2)$$ $$S=\frac{D}{2}\theta\ \ (3)$$ $$R=\frac{A}{S}=\frac{\frac{D^2}{8}(\theta -\sin \theta)}{\frac{D}{2}\theta}=\frac{D^2}{8}(\theta -\sin \theta)\times \frac{2}{D\theta}=\frac{D}{4}\left(1 -\frac{\sin \theta}{\theta}\right)\ \ (4)$$ 流水の断面積
図(1)
   $$A:図(1)の図の扇形部分の面積に、その上の三角形の面積を加えればよいので$$    $$まず、扇形の面積を求めると\frac{\pi D^2}{4}\times \frac{\theta}{2\pi}\ \ \ (2-1)$$    $$次に、三角形の面積を求めると\frac{1}{2}\times \frac{D^2}{4}\sin (2\pi-\theta)=-\frac{1}{2}\times \frac{D^2}{4}\sin \theta\ \ \ (2-2)$$         $$(2-1)と(2-2)を加えて整理すると\frac{\pi D^2}{4}\times \frac{\theta}{2\pi}-\frac{1}{2}\times \frac{D^2}{4}\sin \theta=\frac{D^2}{8}(\theta -\sin \theta)\ \ \ (2)になる。$$   $$S:中心角\thetaの扇形の円弧を求めると\pi D\times \frac{\theta}{2\pi}=\frac{D}{2}\thetaで、(3)になる。$$         (http://www.asahi-net.or.jp/~YM7K-INUE/を参考にした) $$*********************************$$ $$ネット上には流水断面積(A)を求めるのに、一般に知られた扇形や三$$ $$角形の面積公式などを使わず、積分を使って求めている例もある。こ$$ $$こでは「水と数学」をテーマとしたので、敢えてそれを書くことにした。$$ 図(2)
$$図(2)のように、Y軸との任意の中心角\alphaに対して、微小な角度d\alpha$$ $$をとり、円周との交点をP,Qとすると、\overline{PQ}\cong \stackrel{ \Large \frown }{PQ}=rd\alpha$$ $$また、d\alphaは微小だからOP\perp PQとしてよい。したがって、\angle PQR=\alpha\ だから、$$ $$dy=\overline{PR}=\overline{PQ}sin \ \alpha=rd\alpha \sin \alpha$$ $$また、x=r\sin\ \alpha$$ $$点P,Qからy軸に下ろした垂線の足をそれぞれ、$$ $$S,T(図にないが)とおき、領域PQRSの面積をdAとすると、$$ $$dA=xdy=r\sin \alpha\times rd\alpha \sin \alpha=r^2sin^2 \alpha \ d\alpha$$ よって、
$$A=2\int_{\alpha=0}^{\frac{\theta}{2}}dA$$ $$\ =2r^2\int_{0}^{\frac{\theta}{2}}\sin^2 \alpha\ d\alpha=r^2\int_{0}^{\frac{\theta}{2}}(1-\cos 2\alpha)d\alpha $$ $$\ =r^2\left[\alpha-\frac{\sin 2\alpha}{2}\right]_{0}^{\frac{\theta}{2}}=r^2\left(\frac{\theta}{2}-\frac{\sin \theta}{2}-0+\frac{\sin 0}{2}\right)=\frac{r^2}{2}(\theta-\sin \theta)$$ $$r=\frac{D}{2}を代入して$$ $$A=\frac{D^2}{8}(\theta -\sin \theta)\ \ (2)$$ $$のようになるが、どちらもよい求め方だと感心した。$$  (http://coala.chips.jp/civil/workroom.htmを参考にした)
ここに、
Q:流量
V:平均流速
n:粗度係数(水路壁面、底面の粗さを示す値で、水路の材質や状態により異なる。)
R:径深(水理学的平均水深とも言う。 流積を潤辺で割ったもの)
S:潤辺(水路断面において、水が周囲の壁や底と接する長さ。)左上の図の---の長さ。
A:水路における流水の断面積
  θ:水面と中心とのなす角(radian単位) 度の場合はrad単位に変換する必要がある。
I:動水勾配 h_f/L (h_f:エネルギー損失   L:水路延長)
但し、等流では、動水勾配=水面勾配=水路床勾配であるので、計算には水路床勾配を用いることが多い。