道徳の授業を振り返って

授業について

* 今回の授業が最後ということで、子どもたちも教師も、最後をしっかり締めくくろうと
思っていました。全体として楽しく思い出になる授業になったと思います。

* いつものことではありますが、授業への準備に不備がありました。特に前もって劇など
の練習を希望者を呼んでしていましたが、時間がありませんでした。11月26日に「クイ
ズと遊びのフレンドタイムをした後、道徳の細案を立てるのに時間を要し、子どもたちへの
プリントを作って、練習計画を立て・・授業内容の説明、希望者(前に出て活動してくれる
子)を募り、全体練習をして、劇練習を休み時間にして、忙しく過ごす間に当日を迎えると
いう状態でした。しかも今回は学期末の事務・学級経営などもあり十分練習ができませんで
した。それで、日本側の劇は大変短く、表現の弱いものになってしまいました。それに比べ
てタイの方の劇は、子どもたちも感想に書いているように、とても上手で表現力もある内容
の劇になっていました。やはり交流授業をする場合、事前の十分な準備と計画が必要だと感
じました。

* それから、何度か書いていることですが前に出て活動するこのプレゼンテーション能力
がまだまだ不十分です。発表するときはカメラの方を見ていうんだよと言っていてもマイク
を持つと、顎を引いて下を見るような姿勢になってしまうため、おそらくタイの方では話者
の顔が見えにくかったと思います。これはテレビ会議では気をつける点の一つだと思います。

* 前に出た子が劇の発表をするとき、どこを向いてするかですが、教室前にあるスクリー
ンの横にタイへの送信用カメラがあるので、そちらを向いて発表してもらう予定をしていま
した。しかしこれだと、日本側の子どもたちに背を向けることになります。この劇はまだだ
れも、見ていないのでできれば日本側の子も見られる方を向き演じるとよいのですがカメラ
が余分に必要になります。つまり発表の時は日本側の子も見れらるように、カメラを教室の
後ろにセットしておいて、その場面だけカメラを切り替えて使うのです。これが理想だと思
います。
 この日にまさか機器がそのようにセッティングされているとは知りませんでした。劇の発
表というとき、佐々木先生が「反対向いてやろうか」と言われたので、しばし「????」
その意味がよく飲み込めませんでした。じきに、藤本先生が教室の後ろに移動してそこにカ
メラを発見して、初めて「なろほど!」と理解できました。佐々木先生、藤本先生の工夫に
は頭が下がります。ありがとうございました。

* 児童の動きや話し方についてテレビ会議をするときもう一つ気をつけるとよい点は、声
の大きさ(マイクを持つと下を向きやすくなり、声も小さくなりやすい)と、動き方です。
リアルタイムと言っても、まだ送信されてくる画像は「カク・カク」とした画像なので、
当然早い動きは見る側にとってはわかりずらいものになります。従って、できるだけゆっく
りとした動作で表現する必要があります。これは、練習場面から気をつけたいことです。
  
機器について

* 今回の機器はトラブルもなく、前回表示されなかった正面の自画像表示用のテレビも
ちゃんと映り、プロジェクター、カメラ、テレビと前に並んでいて、子どもたちの視線が
あまりあちこち動くことなく、とても快適な機器構成でした。接続状況もとてもよく、途中
画面が一瞬固まりかけたことが一度ありましたが、数秒で正常化して心配になるほどでもあ
りませんでした。もっとも安定した接続状況ではなかったでしょうか。

* 今回は授業の中で途中、日本側から数分の「道徳教材ビデオ」もタイ・日本両方に放映
しました。表示も大変スムーズで集中してみてもらえたと思います。録画用のビデオデッキ
放映用のビデオデッキは別々のものを用意しておく、その切り替えができるように事前にや
っておく、ということが改めて重要であると感じました。

* 今回の機器構成は、京都教育大学から借れたものが多くありますが、最小構成として
できるだけ大きなインチのテレビ、ビデオデッキ、テレビ電話、アンプ、マイク、ISDN
回線、ターミナルアダプターがあればいいと思います。テレビはテレビ電話の画像を表示す
るわけですが、子画面に相手とこちらとを同時に表示できますので一台でいいと思います。
付け加えるならば、マイクはワイヤレス、テレビは二台、カメラが二台あると、更に有効な
環境となります。そしてプロジェクターとスクリーンがあると、更に効果的ですがプロジェ
クターは高価であり小学校にはなかなか用意できないと思いますが。

===機器については佐々木先生、藤本先生が全てセットしてくれました。この場を借りて
お礼申し上げます=====