INTELSATの研究
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§はじめに

 INTELSATというツールがある。カルビ(斎藤猛)氏作のFSWで、PCIチップセットレジスタのチューニングを行なうためのものだ。BIOSにある程度の知識を持つ方ならお分かりだろうが、マシンが本来持っている、安定性向上及び固体差吸収のためのマージンをギリギリまで削ってやることによって、パフォーマンスをアップさせることが出来る。そして、マージンの設定を司るものが、チップセットなのだ。
 つまり、INTELSATとは、マージンと引き換えにパフォーマンスを得るためのツールと言っても過言ではない。

 さて、我が愛機PC-9821Xa16/R16に採用されているチップセットはVLSI Technologies社製のWildCat、通称「山猫」と呼ばれるものである。実はこのチップセット、ベンダーがレジスタ情報を公開していない。しかし、幾人もの人柱の結果、ある程度の事が経験則で知られるようになった。だが、それらの情報をただ鵜呑みにするだけでは能が無いし、危険でもある。また、これらの情報をあたってはみたが、実験環境が不適切と思われるものや、明らかに検証不足であるものも多かった。そこで、自分なりに検証を行なうと共に、「なぜそうなるのか」という考察も併せて行なってみた。

 なお、当方の環境であるが、ハードウェアについては環境のページのサブマシンの項を参照されたい。また、測定にあたっては、NEC製MS-DOS 6.2を、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BAT共に何も記述しないクリーンな環境で行なっている。使用したソフトウェアは以下の通り。

INTELSAT R2.06aカルビ氏作)
Memory Access Benchmark Ver1.10 (Softhouse333氏作)

 ベンチマークの結果だが、当方のCPUはK6−3E+であるため、256KB以下のバッファードアクセスはCPU内部で行われ、チップセットを介していない。参考までに、NV4下駄の設定だが、クロックはベース66MHz×2倍×4.5倍の600MHz、位相は±0、魔法機能はOFFにしてある。

 また、当然ながらBIOSのリビジョン違い等の理由でここに記述した通りの結果が導き出されるとは限らないこと、他者の環境では不具合が生じる可能性があることを予めお断りしておく。筆者のBIOSリビジョンは0.03である。なお、このページの内容を自機で試した為に何らかの不具合が生じたとしても、筆者は何らの責任も負わないこともお断りしておく。あくまで自己責任でお願いしたい。
 
 ちなみに筆者は以下の設定を利用しており、この設定でSuperπ3355万桁が完走している。
 

INTELSAT 54 A8
INTELSAT 5A 05
INTELSAT 5D 95
INTELSAT 5E 00
INTELSAT 5F F0
INTELSAT 64 7F /D:6
 追記:2001年6月5日
  レジスタ5E,5Fの検証はXa16/R16で行ったが、それ以外の検証はV16/M7C3で行っている。メモリはEDOを使用、下駄の位相設定は−2である。
 



§検証
レジスタ5Aの設定(工事中)
レジスタ5Dの設定
レジスタ5Eの設定
レジスタ5Fの設定


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