IBM ChipCard Utility ToolPack ver 2.0 取り扱い説明書 ToolPack ver 2.0とは ジャンルを問わない、さまざまな種類のプログラムを集めた道具箱です。ChipCardをもっと有効に使いたい人のために作りました。どうぞ、末長くご愛用ください。ver.2.0となっているのは、初期のプログラムから、大幅な改定を行なったためです。 作成のきっかけ ChipCardは、実に広大なメモリー空間をもっています。しかし、ロードできるプログラムはたった1つだけで、むだになっているメモリが多いのです。そんなメモリを有効に使いたくて、とにかくたくさんのプログラムを1つにまとめたソフトを作りたいと思ったのです。それが、ToolPack ver 2.0です。かなりの機能を持たせたつもりですが、これでもまだメモリの半分も使いきれていません。それほど、広大なメモリがあるのです。 初めて使う ChipCardに本プログラムをロードし、初めて電源を入れると、次のような表示が出ます。 ======================== クリアシマスカ?  1.Yes 2.No               ======================== これは、メモ帳、予定帳などのデータ領域を初期化するものです。初めて使う時には、必ず「1」を押し、「Yes」を選んでください。そうすると、しばらく画面が消え、メイン画面が表示されます。ToolPackを再ロードしたときは、「2」を押すと、あとで説明するメモ帳や予定帳などで、昔に入力した情報を引き続き使える可能性があります。動作が不安定になったときは、一枚目のメイン画面で、「3」を押して、初期化してください。 初期化される内容については、「初期化について」を参照してください。 メイン画面 メイン画面は、合計4枚あり、「上」「下」「左」「右」キーで切り替えられます。 ======================== ==ToolPack== 1.トケイ 2.ストッフ゜ウォッチ ======================== ======================== 1.テ゛ンワ フッカツ 2. 3.カンキョウセッテイ ======================== ======================== 1.シ゛カンワリ 2.メモ 3.ヨテイチョウ ======================== ======================== 1.キッフ゜ケイサン 2.ヒトフタミツヨツ 3.タカラサカ゛シ ======================== 使用したいプログラムを選ぶには、その先頭に書かれている数字を入力してください。なお、この画面では、数字入力モードになっているので、切り替えはしなくてもいいようになっています。 例えば、一番上の画面のときに「1」を押すと、すぐに「時計」プログラムが起動し、時計が表示されます。 ToolPackでは、「C」(削除)は「キャンセル、前に戻る」、「OK」は「決定、次に進む」というキー割当で統一していますので、この操作を覚えるだけで、だいたいの機能が使いこなせるようになっています。 では、これから、ToolPackのプログラムを説明していきましょう。 時計 このプログラムは、ただ単に、時計を表示するだけですが、それだけではつまらないので、「アニメーション処理」、及び「大画面表示」をサポートしました。また、「世界時計」もついています。(これが最大の売り) 初期状態では、「ノーマル表示」で時計が表示されています。 ======================== 95年01月15日(日)        ♪...     00:00:00 ======================== 図で示したように、年月日、曜日は、漢字で表示します。また、右から左へキャラクタが移動するアニメーション処理をほどこしています。これは、作者の単なる遊び心です。気にしないでください。普通の時計だけなら、もともとChipCardに付属しているので。 「こんな画面じゃ納得いかん」と思った人は、「上」キーを押してください。超大画面表示になります。でも、秒は小さいままです。戻したいときは、「下」です。 また、大画面、通常画面にかかわらず、「右」を押すと、世界時計になります。デフォルトだと、東京の時間が表示されます。都市名をかえるには、「上」「下」キーを使います。すると、ニューヨーク、ロサンゼルス等と表示されます。 また、都市名が空白になっているところがありますが、ここは、ユーザが自分の好きな都市名を設定できるようになっています。都市名の設定をするときは「OK」を押してください。すると、時差を聞いてきますので、入力してください。時差は、日本の標準時からのずれです。「上」「下」で1時間単位、「左」「右」で15分単位で時差をかえることができます。時差を決定したら、「OK」です。 すると次は、都市名を聞いてきますので、入力してください。「OK」で終了すると、ユーザの設定した都市名、日付や時間が表示されます。もし間違えて設定してしまったなら、また「OK」を押すと、設定の修正ができます。設定の修正は、デフォルトで入っていた都市に対しても有効です。 ここで「左」を入力すると、まえに「右」を押したときの画面に戻ります。 いきなりここで電源を切ってみましょう。表示が消えました。いや、当たり前だけど、ここからがすごいんです。電源を入れてみてください。すると、メニュー画面はスッ飛ばされて、すぐに電源を切ったときの画面に戻ります。これが「レジューム機能」です。もちろん、大画面表示、ノーマル表示や、世界時計の状態も保存されています。 これは、電源切断の時だけでなく、メニューへ戻った時も保存されているので、メニューから「時計」を選んだら、すぐにお好みの表示になります。 メニューに戻りたい時は、「C」を押してください。 ストップウォッチ 初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== 00:00.00.00 ======================== 「OK」を押すと、スタートします。また「OK」を押すと結果が表示され、どれか押すと、またこの画面に戻ります。ストップウォッチの機能としては、これで十分ですが、欲張って「ラップ機能」を付けました。 計測中に、「下」キーを押してください。すると、次のような画面が表示されます。 ======================== 00:00.01.00 ===Lap No.01 00:00.01.00 ======================== 再び「下」を押すと、「Lap No.02」が表示され、押したときのタイムが記録されます。 この場合も、「OK」でストップです。ストップすると、ラップが01に戻り、上下キーを使って、記録したラップが参照できます。 ところで、ChipCardは、自動OFF機能がついているので、何も押さないで5分経つと、自然に電源が切れてしまいます。それに対処するため、電源を切っても、計測を続けるような仕様になっています。原理は簡単、スタートした時のChipCardの時間を記録し、それをもとに、どれだけ時間が経過したかを計算するのです。その仕様上、100分の1秒を正確に復活させるために、計測中に再び電源を入れると、最高0.99秒、表示がストップします。(画面には、「WAIT.」と表示されます。) また、この復活を可能にするため、いろんな事情から、スタートをしてから、すぐにストップすることができません。なので、「00:00:00.05」で止めるといった荒技はすることができません。でも、「00:00:00.99」を過ぎれば、正確な測定ができるようになっています。 計測中、ラップ表示中にかかわらず、全状態において、レジューム機能は有効になっています。そのため、計測中に「C」を押してメイン画面に戻り、テトリスをしても、再びストップウォッチに戻ってくれば、ちゃんと計測は続行されています。電源を切っても同じです。(申し訳ありませんが、今のところ、ラップを記録せずにストップして結果を表示しているときだけは、レジュームできません) 切符の4桁の数字を計算 電車に乗って、何もすることがないとき、あなたならどうしますか? だいたいの人なら、「寝ちゃう」と答えるかも知れません。確かに、忙しい毎日の中で、電車の中は(満員電車を除いて)くつろげる場所の1つだと思います。しかし、ここで頭を使うのも、いいと思いますよ。 切符に印刷された4つの数字。これを、四則演算をフルに使って、答えを10にするという遊びを知っていますか? ルールはいたって簡単。括弧 足し算 引き算 掛け算 割り算と、この4つのすうじを組み合わせ、答えを10にすればいいのです。 例題を出しましょう。これは、JRの広告にあったものなので、知っている人も多いと思いますが、「1995」という数字です。答えは、(9÷9+1)×5。この答えを導くのに、僕は一時間かかりました。情けないです。 ところが、これを、ChipCardにやらせると、ものの2,3秒で解いてしまうのです。8ビットCPUといえども、あなどれません。「キップケイサン」を起動すると、次のような画面が表示されます。 ======================== ==キッフ゜ケイサン== スウシ゛: ======================== ここで、さっきの1995を入力して、「OK」を押してみましょう。 すると、変な顔が出てきて、左から黒くなっていきます。これは、待っている人を退屈させないためと、バグって止まったように見えてしまうのを恐れたためです。しばらくすると、答えが出てきます。 ======================== (9÷9+1)×5 ======================== ここで「C」以外の何かを押すと、あれ? また同じ答えが出ました。もう一回押してみましょう。また顔が黒くなって、初期の画面に戻りました。 9の数字を入れ替えても、答えが10になったため、答えが2通りになってしまったのです。同じ数字を入れ替えても、答えは同じだということを、ChipCardは、知りません。教えてやりたいのですが、処理がもっと複雑になって、遅くなるため、ここでダウンしました。でも、5×(9÷9+1)とか、5×(1+9÷9)とか、(1+9÷9)×5とか出ないようにしただけでも、すごいでしょ? 「1234」という数字を計算させると、たくさん答えが出てきますが、これでも、最初の10分の1以上にまでなったんです。苦労しました...。 まだこのプログラムは開発段階なので、計算できない計算方法もあります。ご了承ください。 答えが出ているとき、また、初期画面で何も入力していないときに「C」を押すと、メニューに戻ります。 メモ帳 紙も鉛筆ももっていない、あるのはChipCardだけ...。そんなときに力を発揮するのが、このメモ帳です。ChipCardのキータッチがもっとよくなったら、もっと力を発揮すると思うのですが。 「メモ」を選ぶと、初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== === メ  モ === [0〜9]or[.]: ======================== ここで、「1」を押すと、画面がクリアされ、カーソルが出てきます。ここで何か入力してみましょう。文字入力の規則は、だいたいChipCard付属の、簡易電話番号録の入力方法と同じです。ただし、「挿入」だけは、違います。 それでは、「サワルンシ゛ャナイ!」と入力し、電源を切り、適当なところにおいて、影に身を伏せて、じっと誰かがくるのを待ちましょう。誰かがきて、電源を入れると、「触るんじゃない!」とChipCardに言われ、びっくりして逃げていきます。防犯用になります。いや、ならないかも。変なオチだ。やめとけばよかった。 このように、編集中に電源を切っても、またあとで再開することができます。 ところで、「挿入」キーを押すと、電話番号録の時は、挿入モードになりましたが、ここでは、カーソル位置に、1文字空白が挿入されます。「小文字」キーの動作は同じで、カーソル位置の文字が削除され、以降の文字が左に詰められます。 編集できる広さは、24×5文字です。「上下左右」キーが使えて、自動的にスクロールします。「C」を押すと初期画面に戻り、再び「C」を押すとメイン画面へ戻ります。初期画面は、メモの番号が選択でき、メモの数は合計10枚あります。それぞれのメモは独立していて、他に干渉されることはありません。 また、「.」キーを押すと、フリーテキストで編集できますが、こちらは開発中なため、あまり無理をすると、とんでもないことになるので、あまり使わないでください。 とっさの時や、何か一時的な覚え書きに使うと、より効果的です。 予定帳 「予定帳」を選択すると、次のような画面が表示されます。 ======================== == ヨテイチョウ == 1.input 2.view ======================== 「1」を押すと、予定の入力ができます。まず、日付の入力画面になります。 ======================== ヒツ゛ケ: 95年01月15日(日) ======================== 上下キーで、日付が増減します。また、右キーで、一ヶ月増えます。左キーで一ヶ月減るようにしたかったのですが、動作が不安定なので、取り外しました。次に、「OK」で次の画面が表示されます。(データ記録の都合上、95年1月1日は設定ができません) ======================== ヨテイ: ======================== ここで、予定を入力してください。ここでは、電話番号録と同じ入力方法です。「上下」キーは使えません。「OK」で登録され、初期画面に戻ります。 では、さきほど入力したデータを見てみましょう。初期画面で「2」を押してください。すると、次の画面が表示されます。 ======================== 95年01月15日(日) コイテ゛ トシオノ     タンシ゛ョウヒ゛ ======================== 表示される画面は、入力されたデータによって異なります。 ここで、「小文字」キーを押すと、表示データの削除ができます。また、「OK」を押すと、表示データの修正ができます。2つ以上データが記録されていると、「上下」キーで、他のデータを見ることができます。 データは自動的に日付順にソートされ、99件まで記録できます。99件以上記録しようとすると、エラー画面が表示されます。 「C」で、初期画面に戻ります。 この予定帳は、他にも、「環境設定」によって、いろいろ活用することができます。詳しくは、「環境設定」を参照してください。 時間割り 「次の授業なんだっけ」これは、学生ならば誰もが口にする言葉ではないでしょうか。その問いに答えるべく、「時間割り」プログラムを作ってみました。 初期状態では何も入力されていません。 ======================== (月) テ゛ータカ゛アリマセン。     09:50:00 ======================== 図のように、右上には今日の曜日、右下には現在時刻が表示されます。「左右」で、曜日をかえられますが、今は何も入力していないので、データは表示されません。では、時間割りを入力してみましょう。入力したい曜日にして「OK」を押してください。すると、次のような画面が表示されます。 ======================== 1.シンキ 2.シュウセイ 3.サクシ゛ョ ======================== これから新規にデータを入力するので、「1」を押してください。 すると、時間を聞いてきますので、「上下左右」で授業の始まる時間を設定して、「OK」を押してください。(00:00は、設定できません)すると、次のような画面が表示されます。 ======================== ナイヨウ: (月)9:10〜 ======================== ここで、教科名を入力します。入力できる場所は、2行目の3文字と、3行目の12文字です。2行目、3行目を移動するときは「上下」キーを押してください。2行目は、「何時間目」か、を入力するといいと思います。「OK」で登録をします。すると、データが記録され、表示されるようになります。これを繰り返して、1週間分入力してください。 1週間分入力して、電源を再投入してください。すると、現在の曜日、時間から判定して、今やっている授業の、次の授業を表示します。なんで次の授業が表示されるのかというと、今やっている授業より、次の授業が知りたいのが常だからです。それに、今やっている授業が何なのか分からないという人は、いないはずですね。 データを表示しているとき、「上下左右」でデータを見ることができます。 また、時間割りだけでなく、毎週決まった予定などに活用することもできると思います。 表示されているデータを修正したいときは、「OK」を押して「2」、削除したいときは、「3」です。 このプログラムは、電源を入れてすぐに次の授業を表示することが前提ですので、レジューム機能はついていません。 ひとふたみつよつ 何でしょうかこのタイトルは。失敗でしたかねぇ。このゲームのルールは、ほぼ「テトリス」と同じです。最初はChipCardで、そんな無謀なことを、と思ったのですが、やってみると、意外と楽しめます。もちろん、今のままでは縦が狭すぎるので、ChipCardを90度回転して使います。 初期画面では、 ======================== ==ヒトフタミツヨツ== ハイスコア:000100 ナマエ:コイテ゛ トシオ ======================== と表示されます。ここで「OK」を押すとスタートします。右を下にして使ってください。ChipCardを縦にしている状態で、カーソルキーの「上」が右回転、「左右」で移動、「下」で落下です。落下中に何か他のキーを押すと、落下が止まります。 この「ひとふたみつよつ」を作るにあたって、テーマとしたのが、「授業中、会議中にできるテトリス」です。つまり、見つかってしまいそうなときに、即座に中断することができればいいのです。 ゲーム中に電源を切っても、また後で続きができます。また、「C」を押してメインに戻っても、また後で再開することができます。ただし、ラインが消えている途中に電源を切るなど、無理なことはしないでください。それ以降ゲームができなくなるばかりでなく、他のプログラムまで破壊してしまう恐れがあります。まあ、普通にやっていれば問題ありませんが。 上までブロックが積みあがると、ゲームオーバーで、点数の計算が始まります。 4ライン消すと「よつ」で1000点、「みつ」は500点、「ふた」は300点、「ひと」は、100点です。それらを総合計して、ハイスコアより高い点数であれば、ハイスコアの更新ができます。(日本らしくていいでしょ。そんなこと無い?) (注意)「テトリス」は商標として登録されているので、題名に使用することはしませんでした。ご了承ください。また、個人で楽しんでください。営利を目的とした行為には使用しないでください。(ご指摘くださったIBMの小岩様には深く感謝申し上げます。) 宝探し たぶん、このネーミングも失敗です。実際は、宝をさがすのではなく、宝箱を開ける鍵をさがします。 初期画面が表示されます。 ======================== ==タカラ サカ゛シ== Level:[1〜5] ======================== まず最初は、レベル1で挑戦してみましょう。 「1」を押すと、変な顔のやつが出てきます。それが主人公です。そして、今その主人公のいる位置が、宝箱のある位置です。試しに、ちょっと動いて、その位置に戻ってみてください。「鍵がない」ことが知らされます。また、右上には、タイムが表示されていて、これが0になると、ゲームオーバーです。また、「スペース」を押すと、現在のライフと、地下何階にいるかが表示されます。 マップ上には、上三角、逆三角があり、逆三角の上へ移動すると、一階分地下へ進みます。レベル1では、地下2階まであり、鍵は、地下2階の右下にあります。それを取って、地下1階に戻ってきて、宝箱を開けてゲーム終了ですが、そう簡単にはいきません。 途中に敵が出てきます。敵が出て来ると、戦闘選択画面になり、3行目に、自分と敵のライフが表示されます。もし、敵にあったら、試しに「1」を押してみましょう。 すると、両側から敵と主人公が走ってきます。真ん中でぶつかって、ほおっておくと、主人公はどんどん押されて、壁につぶされて、ダメージを受けてしまうので、どれかキーを連射してそれに対抗してください。敵のライフが20とか30だと簡単ですが、120ともなるとかなり手ごわいので、覚悟してとりかかってください。無理だと思ったら、2を押して逃げるのが最善の方法ですが、いつも逃げられるとは限りません。 敵を壁にぶつけると、与えたダメージが表示され、最初の戦闘選択画面が表示されます。相手のライフが0になるか、主人公のライフが0になるまで続きます。 連射するときは、1や2は、あまり押さないほうがいいです。てきをつぶした後、1や2を押してしまっていると、それに応じた処理がされてしまいます。興奮し過ぎて、電源を切らないように。レジュームは効きません。 レベル3や4になると、いろんな仕掛けがマップ上にあります。それぞれの意味や、障害の乗り越えかたなどは、自分で発見してください。説明すると、おもしろさが半減するので。 戦闘中以外で「C」を押すとメイン画面に戻ります。 電話帳データ復活 ToolPackに慣れて来ると、ChipCardにもともとついている、「簡易電話録」のデータを表示しているときに、「C」を押してしまって、データが消えたなんてことになってしまうことがあります。「C」を「キャンセル」に割り当ててしまった責任は、僕にあるので、その責任はプログラムでかえしたいと思います。「でんわふっかつ」を選択すると、しばらく画面が消えて、消してしまったデータが表示されます。ここで「OK」を押すと、そのデータを復活することができます。他のキーを押すと次のデータを検索します。検索が終了すると、自動的にメニューに戻ります。また、「C」を押しても、メニューに戻ります。 また、データチェックが少しあまいので、一度PCから、データを書き込んで電話録のデータを初期化することをお勧めします。(一度でいいです) 環境設定 環境設定では、ToolPackの動作モードを色々とかえることができます。起動すると、初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== == セッテイ 1 == ヨテイヒョウシ゛:  [ヒョウシ゛シナイ] ======================== これは、電源投入時に、予定帳の内容を読み、条件に合えば、自動的に表示するものです。「上下」キーで、条件を自由に設定できます。 例えば、今日の日付は1月1日で、予定帳に1月15日に「こいでとしおのたんじょうび」と入力されているとき、環境設定で「20日アトマテ゛」を設定し、電源を再投入すると、次の画面が表示されます。 ======================== ==アト14日テ゛ス== コイテ゛ トシオノ     タンシ゛ョウヒ゛ ======================== 以降の操作は予定帳の操作と同じで、削除、修正ができますが、今日より昔の予定は表示されません。「C」で、この画面から抜け出すことができます。 最初の画面の時、「右」キーを押すと、初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== == セッテイ 2 == メモNo.0ヒョウシ゛: [Off] ======================== 「下」を押すと「Off」になり、「上」を押すと、「On」になります。 この機能は、電源投入時にメモのNo.0の内容を自動的に表示機能です。もし「設定1」の予定自動表示と重なってしまった場合は、予定表示の後に、メモが表示されます。 メモを表示しているとき、「上下左右」でメモをスクロールすることができます。修正などはできません。「上下左右」以外を押すと終了します。 つぎに「右」キーを押すと、初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== == セッテイ 3 == カコノヨテイサクシ゛ョ: [Off] ======================== これは、電源投入時に、予定帳の過去の予定を自動的に削除するか、というものです。たくさんの予定を入力している人には、お勧めです。ただし、これをOnにしていても、過去の予定を記録することはできます。でも、電源を再投入すると消えてしまいますが。 つぎに「右」キーを押すと、初期状態では、次のような画面が表示されます。 ======================== == セッテイ 4 == スクロール: [On] ======================== これは、ToolPack全体のスクロール機能を制御するものです。 これをOffにすると、以下のようになります。 ・メニュー画面の切り替えが高速になる ・時計の大画面表示時に、画面が3ドット下に下がる ・クリアしますか?などの表示が中央に表示されなくなる 以上のように、使いなれてくると、スクロールをOffにした方が、より使い易くなります。表示関係の制限は、そう気になるものではありません。 以上のように、「左右」キーで、変更したい項目を切り替えられます。また、環境設定では、「C」は使えません。情報をリアルタイムで書き込んでいるため、取り消しができないのです。終了するには「OK」を押してください。 初期化について 初期化をすると、以下のようになります。 ・メモ、予定帳、時間割りのすべてのデータが初期化される ・世界時計で記録した都市が、デフォルトの都市になる ・テトリスのハイスコアが「コイデトシオ 100点」になる ・スクロールがOnになる ・予定自動削除、予定自動表示、メモ自動表示がOffになる ・ストップウォッチ停止 ・レジュームが消される ・メニューのデフォルト画面が「上」を押したときの状態になる もし初期化をしなければ、すべてのデータは保存されます。でもなるべくToolPack以外のプログラムをロードした場合は、初期化をお願いします。 使用しているSRAM領域 以下にToolPackの使用しているSRAMのマップを表示します。 100800h〜 プログラム本体 103000h〜 未使用 10D000h〜 メモのデータ 10D500h〜 予定帳、世界時計のデータ 10E200h〜 時間割りのデータ