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File No.50【ＣＤが危ない】
９６年の１０月頃から ＣＤの生産が落ちているそうですね。あの安室奈美恵さんが９６年にシングル・アルバム合わせて約９２５万枚、売上高１８４億円だったので盛況と思いきや、昨年１０月から年末までが前年同時期比で１割以上もマイナス、去年一年間のＣＤ生産金額は前年比でたった２％増と、去年は過去１０年間で最低となったそうですから、結構ＣＤ業界も深刻なのかも知れません。原因はやはりたまごっちブームと若年層への携帯電話の普及だったのでしょうか。たしかにお得意様であるティーンの間でも携帯電話やＰＨＳなどが普及し、お小遣いから月々の電話代を出すのは大変でしょうし、インターネットを含めた電子メールなどもティーンの間でも常識になってきました（ほんとか？）。しかし本質的な要因は、今の音、特にコンピューターが作り出す音やハイトーンの声に皆さん「飽きちゃった」のではないでしようか。少なくとも私は飽きました。飽きる以前に、最近の歌謡曲はあんまり聞かないという事もありますけどね。・・・え？、それはオヤジになった証拠ですって？ギクッ！
音楽産業自体が低迷しているだけでなく、利用形態から見ても最近ではレンタルＣＤをＭＤで、というスタイルに人気があるみたいです（うちの近所ではね）。ＭＤも最近は安くなって来ましたしね、本日いくつかの販売店に問い合わせたところ（おいおい買わないのに迷惑だろ）、安いものなら機種によっては再生専門ＭＤで18,800円（KENWOOD）、録音できる機種でも28,000円程度で買える様です。そしてＣＤを買わなくてもレンタルＣＤショップでアルバムを借りて来て（それもグループで）みんなで録音すれば（違法だけど）安く上がるわけで、本日レンタルショップに問い合わせたところ（まったく迷惑な奴だ）最近はシングルが多く、中高生などは結構ダブらない様にグループ内で借りるＣＤをチェックしているみたいですね。そうそうＣＤウォークマンというのもありましたが、あれは振動にメチャ弱いですね。ＭＤも構造は同じ様なものなんですが、ＭＤは音を一端メモリーに記憶してから再生するので、レーザー光をピックアップするヘッドが飛んでもメモリー内の音楽データを再生している間にヘッドが飛んだ場所を記憶していて、瞬時に戻り、何食わぬ顔で再生を続けるというニクイ奴なんですね。こんな奴にレンタルＣＤを録音すればグッドなサウンドで聴けるのですから、やはり売り上げに影響があるでしょうね。
そしてもう一つ根本的な要因として「ＣＤストレス説」が関係しているかも知れません。まあ、これはまだ研究中の様ですからＣＤの売り上げにまで影響しているのか否かは判りませんが、アルバムのアーティストや曲のジャンルなどとは関係なく、ＣＤを聞くだけでストレスがたまってしまうというものです。現在ＣＤを作る時には、２０キロヘルツ以上の高周波はカットされているのだそうで、これがＣＤストレスの原因とされています。メーカーでは２０キロヘルツ以上の高周波なんて人間に聞こえないから不要だろうという事なのでしょうが、研究ではアナログのＬＰ版とＣＤ版とを比べて、同じ曲を聴いても高周波をカットした曲を聴くと、アルファ波よりもストレスの素となるベータ波の方が脳の中で高まり、身体的にも緊張するということだそうです。そう、ＣＤを聴けば聴くほどストレスがたまってしまい、自覚はないけれど無意識の内にＣＤ自体を敬遠する様になって来たのかもしれません・・・。あ、でも今度のドリカムのＣＤは買いますよ。
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