File No.86【親展】 銀行から届いた綴じ込みハガキ(というのかな?あのシールみたいに剥がす奴は)に、「親展」と印刷してあったが、今まで「親展」という言葉の意味を間違えていた。そう、今まで「親しみをもって展開してね」などという様なイメージを持っていたので「親展」なんて書いてあるとワクワクしていたのである。
辞書を調べてみると「名宛人自身が開封することを求めるのに使う語」だった。いまさら親展を辞書で引くなんて恥ずかしい事だが、知らなかったものは仕方がない。だって親戚とか親類とか親切とか親身とか「親」がつく言葉にはどこか暖かい語感があるではないか。それでも、企業に入社したばかりのOLが、失恋した事を会社の相談役に相談しに行ったという実話よりは恥ずかしくない・・・つもり。(笑)
ところで、ついでに辞書で「親類」を引いてみたら「血族および姻族の総称・親戚・親族」とあった。そして「親戚」をひくと親族と縁類とある。なぁ〜んだみんな一緒ぢゃんかと思ったが、「親族」をひいてみると、民法で六親等内の血族及び配偶者と三親等内の姻族と定義していると書いてあった。なるほど「親族」だけが法律的に定義されている事がわかった。
ちなみに今回銀行から届いた親展ハガキを開くと、口座残高の数字にマイナスが付いていた(くぅぅ)。これからは「親展」と書いてあってもワクワクはしないだろう。たぶん、ドキドキするに違いない。(ドキドキしても仕方がないのだが・・・)
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