雑学コラム

【晴れのち曇り】

気象庁の出す「警報」や「注意報」については各地域に依って基準が違いますが、「晴れ」や「曇り」の判断基準は全国一緒。空全体が雲で覆われている時が「雲量10」で、雲一つない時は「雲量0」として、何割雲で覆われているかで雲量を表して「はれ」や「くもり」を決めているそうです。

ちなみに雲量0〜1が「快晴」で、雲量2〜8が「晴れ」、そして雲量9〜10が「曇り」なんだそうで、雲が空の90%を覆わなければ「くもり」とは言わないそうです。

しかし「雲量」なんてものを計測する機械があるのだろうかと疑問に思いましたら、きちんと数値化する為の「雲量」の測定法は無く「予報官の目測によって決めている」そうなんです。(笑)

●次に「靄(もや)」と「霞(かすみ)」と「霧(きり)」の違いですが。「もや」と「きり」の違いは「視程距離」で分けるのだそうです。

視程距離とは、大気の混濁度を示す尺度で、「適当に選んだ目標物が見えなくなる距離」で表す事だそうで、「見通し距離」という事です。

つまり1キロ以上遠くのものが見える場合は「もや」で、1キロ未満のものは「きり」という訳です。ちなみに「霞(かすみ)」は気象用語ではなくて、単に「かすんで見える事」だそうです(笑)。キリでも砂埃でもゴミを燃やした煙でも、とにかく「かすんでいる」状態なら「霞(かすみ)」です。

●「あられ」や「ひょう」や「みぞれ」なんかの違いも気になりますが、これらはその直径によって判別し、直径が5ミリ以上の氷の粒を「雹(ひょう)」、5ミリ以下のものを「霰(あられ)」と言います。

「みぞれ(霙)」は雪がとけかけて雨まじりに降るものです。面白い事に昔は雹(ヒヨウ)も含めて「あられ」と言っていた様ですが、夏によく積乱雲から雷雨に伴って降ってくるものを「ひょう」と呼んで区別した様です。

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