エンデューロ・レース参戦記 

 

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  • 【98年5月20日】・・・・・・・・
    突然、5日後の日曜日に開催されるヤマハ主催エンデューロレースに参戦する事に決定しました(笑)。いつものように昼休みにオートバイ屋さんへ遊びに行きましたら、店主とヤマハの営業の方が日曜日に静岡県は浜岡にあるヤマハ・オフロードテストコースで開催されるエンデューロ・レースの話をしていまして、私が来たのをキッカケにカワサキDーTrackerにオフロードのホイールとタイヤを装着してレースにエントリーしたら目立つだろうなぁ(笑)などと、話が勝手に盛り上がり、店主と私とでチームを組んでウケ狙いで出場しちゃえという話しになりました。しかし今度の日曜日なら、とっくにエントリーは締め切ったものと思い「レースかぁ〜いいよぉ〜」と私が言うと「・・・ふふっ、今なら大丈夫」と店主。「・・・え?」。私は未舗装路を走った事が・・・ありません(笑)。

    エンデューロというと、いわゆるオフロードの耐久レースです。その昔、24時間耐久高速道路・九州日帰り2000qとか、ミニバイクのレースならやったことがあるのですが、オフロードの耐久レースなんて初めてどころか未舗装の道路を好きこのんで走った記憶が無いのです(今まで体重100Kg以上だったのでアメリカンバイクだったし・笑)。ちなみに私の改造車ですとオープンクラスしかエントリー出来ないそうで、それも120分も走るのですから死んでしまいます。そもそも気合いを入れているモトクロッサーの皆様の邪魔(迷惑)になるから・・・とお断りしましたら、それではフレッシュマンクラスにエントリー出来る様にお店のメカニックの人のKawasaki−KLX250で出場すればという話になりました。あれ?ウケ狙いでは・・・?。モトクロスパンツとかプロテクターとかゴーグルも持っていないと言うと、それも貸してくれるというのです。嗚呼、なんて親切な人達なんだろう(べつに出場したく無いんですけど・・・涙)。この時初めてダイエットした為に他人の装備をすべて借りることが出来てしまう事に気がつきました。

    そしてDーTrackerでエントリーの「ただのウケ狙い」という当初の目的は忘れ去られ、「とにかく参戦するぞぉ〜」という事に話が変わってしまいました。私はオフロードレースは初めてなので、クラスはフレッシュマンというビギナークラスだそうですが、私とチームを組むパートナーの店主は鈴鹿でレースもやっていたのに何故フレッシュマン?(笑)。フレッシュマンと言ってもエンデューロ・レースです、普段オフロード車に乗っていて「うぉぉぉぅ!レースしたいぞぉ〜!」という方々が参戦するのですから、気合いが入っている人ばかり・・・ですよね?。冗談のつもりで話をしていたのに、本当にレースに出場するハメになるとは。とにかくケガをせずに完走出来ればいいのですが・・・・・心配です。ちなみにエントリー用紙に書き込んだチーム名は、当初「東京特許許可局所属、バス、ガス爆発」にしようと思ったのですが、アナウンスする人が舌を噛むといけないので「チーム・お世話になりますぅ」にしました。(笑)

  • ★【98年5月21日】・・・・・・・・
    昼休みにオートバイ屋さんへ行き、エントリーバイクのKLX250を借りて近くの工業用地(?)でオフロード走行の練習をしましたら、さっそくコケました(笑)。損傷はアクセルグリップのゴムが裂けたのと膝を擦りむいた程度で済みました。昨日の朝に雨が降り、程良く湿った草地だったので、それはもう滑りまくりでリアブレーキを踏めばズルッ!アクセルを開ければズルッ!、カウンター当てまくり、と、とても練習になりましたが、レース前にオートバイが壊れちゃうかも(笑)。

    練習から帰ると丁度モトクロスパンツを貸してくれるという塾の先生がパンツ持参で来てくれたので、さっそく試着してみるとピッタリでした。それもブルーを基本にパープルのラインと白いロゴが入っていて、オフロードブーツを履けば普段でもカスタム中のDーTrackerにピッタリです。ついでにヘルメットとプロテクターやグローブを装着して鏡で見ると、顔が見えないので、とても自分とは思えません(ダイエットして良かったぁ〜)。貸していただいてレースで破損すると悪いので(ホントは欲しいから)頼んで超格安で売ってもらいました。これで土曜日にもう少し練習走行をしてダート&サンドに慣れればエンデューロの当日は何とか完走出来るのではないでしょうか。・・・あまい?(笑)。

  • 【98年5月22日】・・・・・・・・
    オートバイだけでなくブーツまでメカニックの人にお借りするのは悪いので、昼休みにオフロードブーツを買ってきました〜。3万円くらいはするのかな?とお店に行ったのですが、現行モデルですと4万円以上もするのです。丁度隅の方に型遅れの見切り品が2足程置いてあり、値段が一万九千円程度と半額以下でした。現品処分でしたのでサイズが合うか心配でしたが、履いてみるとピッタリ、儲けモノです。

    しかしオフロードブーツがこんなに重くて硬いものだとは・・・。新品のせいだとは思いますが、足首を曲げるのにかなりのパワーが必要です。バックルで絞めるタイプなので、まるでスキーのブーツみたいです。レースまでにあと2日しかありませんのでグローブにつけるグリスを塗って歩き回り、少しでも足首の部分を柔らかくしないと、チェンジペダルを操作するのにかなり苦労しそうです。土曜日の練習でスムーズにギアチェンジ出来ない様ならば、・・・やっぱり借りた方がいいような気が〜(だってレースの5日前にイキナリですもん・笑)。ちなみに本日、チーム名を「チーム・いままでアメリカン」に変更しました(笑)。

  • ★【98年5月23日】・・・・・・・
    昨日は買ってきたオフロードブーツを何とか柔らかくしようと歩き回ってヘトヘトになってしまいましたが、そもそもオフロードブーツでチェンジペダルを操作する時は足の甲全体でかき上げるものなんだそうで、オフロードブーツはプロテクターやガードが付いているので重くて硬くて足首なんて曲がりにくいのが当たり前なんだそうです。チェンジペダルもオフロード車はオフロードブーツ用に少し高めにセットするのだそうです。くぅぅ、それが当たり前だったのかぁ〜、ちっとも知りませんでした。ちなみに今回のレースのパートナーであるバイク屋さんの店主のお話ですと「お風呂の残り湯にブーツを一晩浸けたら、新聞紙などでブーツ内部の水分を取って日陰干しにしてからグローブ用のオイルなどを擦り込むと柔らかくなるよ」と教えていただきました。

    なるほどぉ〜、しかし今からお湯へ浸けていたのではもう遅いのでは?。うぅぅむ、文明の利器ドライヤーで対処すれば乾くかも。ヘタをするとレース当日、コースはドライでもブーツはウェットでもってグチョグチョなんて事になるかも。う〜ん、う〜ん、しかし硬い皮が当たって擦れたりして痛い思いをするよりは・・・「うりゃ〜!ドボン!ブクブクブク・・・」さっそくブーツにお風呂に入っていただきました。あ、入浴剤が入っていても良いのかな?・・・・・ほのかにジャスミンの香りがして良いかもしれませんね(おいおい)。ついでにレース仕様にする為に本日KLX250のライトとナンバープレートとウインカーなどを外してレース用のブロックタイヤを装着したそうです。・・・・・ん?、それじゃもう公道は乗れない訳で、もしかしてオフロードブーツを履いてチェンジの練習も出来ないまま、・・・ぶっつけ本番?・・・ち、ちょっとまって〜

  • 【98年5月24日エンデューロレース98’第1戦】・・・・・・・・
    しやぁぁーー!しゃぁーーー!という濡れた路面を走る車の音で目が覚めました。「・・・ふっ、今日のレースは中止だな」こんな雨の中で誰が好きこのんでオートバイで走らにゃならんのよ。しかしオフロードのレースは風が吹こうと雨が降ろうと関係なく開催されるのだそうです。そういえばビデオなんかで見るオフロードレースでは確かに雨の中でも泥だらけになって激走しています、しかし初レース、初オフロードに近い状態で、こんなに悪天候なんて・・・(涙)。

    時計を見ると集合時間の7時まで後15分!。あわてて着替えて玄関を出ようとしましたが、レースのパンフレットに書いてあった「保険証持参」というのを思いだし、ついでに雨なので着替えを持っていった方が良いだろうと、代えのパンツとシャツと靴下をリュックに入れて、ふたたび玄関を飛び出しました。2日前に買ったオフロードブーツは柔らかくしようとお風呂に一晩浸けて一日日陰干しにしても乾きませんでしたが、今日は雨ですからどうせ濡れるので同じですね(笑)。

    その他の装備であるプロテクターやゴーグル・ヘルメットまで、すべて借り物です。なんといってもオフロードバイクでオフロードを走ったのは一昨日が初めてなんですから、いきなりレースなんて無謀としか言いようがありません。今日はあいにくの雨なので更衣室にでもしていただこうと、キャンプの為に中古で買った宅配便や救急車で使用するTransporterを改造したキャンピングカーで行きました。

    いつもお世話になっているモトハウスWINDというオートバイ屋さんへ着くと、大きなKawasakiのステッカーを貼った軽トラックが2サイクル250tのKDXを積んで待っていました。今回私を陥れた店主兼第一ライダーの横山さんも、店のトラックにメカニックの人から借りた4サイクル250tのKawasaki-KLX250SEを載せて待機していました。じつはオートバイを貸してくれたメカニックの関口さんも急遽レースに参加する事になり、KLX250SEは私と店主が組むフレッシュマンクラスの後のメインレースも、ゼッケンを貼り替えて走る事になっているのです。・・・フレッシュマンクラスでオートバイを壊さないようにしなければ。

    静岡県は御前崎の西、小笠郡浜岡町は海沿いにあるヤマハ発動機のオフロードテストコースが今回のエンデューロレースのコースです。モトクロスコースの様な派手さはありませんが、ダートコース・砂利道・サンドコース・テーブルトップなど、オフロードでの色々なシチュエーションが揃っています。オマケに雨まで降っているので超重馬場(競馬じゃないってば・笑)、今まで舗装路しか走った事のなかった私は思わず帰りたくなりました(笑)。

    テストコースのゲートから外周路を通りパドックへ着くと、早くも大勢の参加者が集まっていました。自走組は雨の中でナンバープレートやウインカーなどの保安部品を外しています。ふと前を見ると、国内で限定発売されたばかりのヤマハのコンペマシンWR400Fが置いてあるではありませんか。そうです、私のKawasaki・DーTrackerカスタムのフロントに装着する予定のフロントライト周りが目の前にあるのです。さっそく車から出てWR400Fに近づきマジマジと観察させて頂きました。取り付けもブラケットに共締めなのでこれならピッタリ楽に装着出来ます。もうレースが中止になっても文句は言いません、というか、この雨ですから中止になって欲しいくらいでした(笑)。

    8時から受付 がはじまり、すぐに車検もはじまりました。9時からはライダースミーティングです、主催のヤマハ特約店YSPの偉い人が挨拶をし「本日は天候に恵まれて絶好のオフロード日和です」などとジョークを飛ばしてウケてましたが、初めてオフロードレースに参加する私には全然ジョークに聞こえませんでした。ミーティングで色々な注意事項を聞きましたが、ほとんど頭に入りません。何故かというとミーティングが終わるとすぐに公式練習なんです。それも10分だけなので交代して走るとなると1周しか走れないのでした。

    公式練習は、やはりオフロードブーツでのチェンジなどに慣れないせいかスタンディングからシッティング(座る)すると、つま先がチェンジペダルに当たって勝手にシフトアップしてしまったり、スタンディングに移る時にリヤブレーキを踏んでしまったりで、なかなか思うように走れません。そして悪天候も加わってアクセルを開けるとズルッ!ブレーキかけるとズルッ!、オマケにオンロードの癖でコーナー入り口でハングオ〜ン!「くぅぅぅ、ちがぁ〜う!!」あわててハンドルを切って曲がるのでした。4日前に初めてオフロードバイクを借りて雨上がりの草むらを走っていきなりコケた時よりも滑るので力が入りまくり、1周だけでヘトヘトに疲れてしまいました。

    公式練習が終わると すぐにフレッシュマンクラスの45分耐久レースです。たった45分だと思ったのですが、このコースコンディションではかなりツライものになりそうでした。スタートはルマン方式。スタートラインからゼッケン順にオートバイが並び、コースの反対側からヨーイドンでライダーが走って来てオートバイに飛び乗りエンジンを始動してスタートするのですが、私達のゼッケンは「14」、参加台数16台ですから・・・一番後ろなんですね。しかしそこは百戦錬磨のフレッシュマン(笑)、打ち合わせどうりにイグニッションをオンにしておいてギヤをローに入れておきます。私達のマシンはセルスターターが付いているのでキックよりも始動は楽、一斉にスタート!で走ってきた第一ライダーの横山さんは・・・もう息切れしています。もとい、クラッチを握りしめてセルボタンを押しながら自転車のケンケン乗りで2歩前に出るとエンジンの始動したKLXに素速く乗り込み、最後尾から飛び出してキックしている2ストローク勢を横目で見ながら第一コーナーをホールショット!トップでスタートしました。

    とてもフレッシュマンとは思えない華麗なスタートに、会場も大歓声。それもそのハズ、私と店主の年齢を足すと80歳を超えるのですから、ぜんぜんフレッシュではありません(笑)。しかしトップで飛び出し、そのまま走られると超オフロードビギナーの私としては走りにくくて仕方がありません。そのまま1周目を独走・・・するかに思われたパートナーが、最終のサンドコースで砂に苦しんで周回チェックの狭いクランクの前に3番手で現れた時には、正直ホッとしてしまいました(おいおいレースだろ・笑)。

    二周目からは雨足も強くなり、コースを見渡すといつもどこかで誰かが転倒しているという状態になりました。そうなると見ていても順位はハッキリしないので自分のパートナーの状態だけを目で追う様になっていました。さすが百戦錬磨のフレッシュマン、転倒こそしませんがこの悪天候でパートナーはかなり苦しそうな走りです。予定では20分で交代して後の25分を私が走る予定でしたが、あまりに苦しそうなライディングだったので、早いけど10分を超えたあたりで交代のサインを出す事にしました。しかし・・・サインボードを車に忘れて来たのでした。仕方がないので店主が周回チェックのクランクを抜けた時に手を挙げてピョンピョン飛び上がり「あと一周〜!!」と叫んだのでした。

    さあ!いよいよ私の出番 です。エンデューロレースのデビュー戦です、グローブやヘルメットとゴーグル、プロテクター類を確認してパートナーのピットインを待ちます。心臓の鼓動が大きくなり、周りの声も聞こえなくなります。雨も気にならなくなります。そして目の前の短いストレートを甲高いエキゾーストノートで通過する2ストローク車の吐き出す混合ガソリンの焼けるオイルのニオイを嗅いで「お〜し!」と、気合いを入れるのでしたが、あんまり深呼吸をしていたら・・・・・気持ちが悪くなってしまいました。(笑)

    パートナーがピットイン してきました、交代しながらコース状況の情報を・・・「はあはあ」「お〜い大丈夫かぁ〜」「どえらい〜(すごく苦しい)」「ゆっくり休んで!」「何周した?」「わから〜ん」「転倒しない様に!」(おいおい早くスタートせいっ!・笑)。「アムロいきまーす!」。ピットから飛び出すとダートコースへの通路があり、一気に下るといきなりズルズルダートコース(大きな水たまり付き)です。前を走るバイクに追いついたと思ったら水たまりで泥水を思いっきりかけられて一瞬前が見えなくなってしまいましたが、まさにエンデューロレースをしているという感じで嬉しくなり「うぉぉ!これがオフロードかぁ〜、もっとかけてくれぇ〜!」と、そのままついていくと今度は石が飛んできてプロテクターのすき間の腕の付け根に当たりました。「イタァ〜イ!」

    ダートコースを抜けると 砂利のコースで大きなS字、そして3メートルくらいの落差で35度程度の斜面を下るといきなりサンドコースです。サンドコースはフレッシュマンクラスではコの字になっていて短く、すぐに下った坂と同じく3メートル35度程度の斜面を登らなくてはなりません。さすがフレッシュマン、ここで登れないマシンも何台かおりました。KLXはトルクがあるのでエンジンの回転が落ちてもドドドッと登ってくれるので楽ですが、アクセルを開けすぎてジャンプしてしまい・・・怖かったです(笑)。

    常時スタンディング (シートに座らないで)ですしハンドルもフルパワーで押さえていたので、何周かするともう口の中がカラカラで、早めに交代してしまった事を思いっきり後悔していました。オマケにオフロードブーツに慣れていないせいかチェンジがうまく操作出来ずにニュートラルに入っててしまうのです。ニュートラルで思いっきり暴走族の空ぶかし状態になってしまったお陰で、二台のバイクが道をゆずってくれました(ごめんね〜・笑)。それと今回のレースで一番感じたのは、ダイエットでスタミナが落ちてしまった事です。まあ、4ヶ月で30Kg近く減量したのですからある程度は覚悟していたのですが、これほど苦しいとは・・・。そしてついにクラッチを握るのも苦しくなり、アクセルワークでコーナーを曲がろうとしてリヤが滑り、アッと言う間に転倒してしまいました。

    一瞬 「くぅぅ、やってしまったぁ〜、こりゃ痛いぞぉ〜」と思ったのですが、・・・・・?、ぜ〜んぜん痛くありません(笑)。さすがチェンジはしにくいけどオフロードブーツ、それにプロテクターやニーパットやエルボーガードも伊達ではありませんね、ちゃんと守ってくれているんですね。しかし転倒すると体力は極端に消耗するもので、直線で2台、ニュートラルに入ってしまって空ぶかしで一台抜いても転倒したお陰で5台に抜かれてしまいました。結局ダートコースで一回、砂利のコースで一回、サンドコースで一回転び、最後のサンドコースで転倒した時にはハンドルが砂に刺さった状態で埋まってしまったので、マシンをなかなか起こすことが出来ませんでした。

    そしてサンドコース でマシンを起こすときに腰を痛めてしまったのです。私のプロフィールのスキーのページをご覧になった方でしたらご存じかも知れませんが、スキーのオフトレでグラススキーをしている時に腰椎を痛めてしまっているのです。これで完走は無理だと思いました。くぅぅ、初レースでリタイヤかぁ〜。ん?まてよ、もう一度パートナーに走ってもらえばイイじゃないか〜。さっそくピットインするとヘルメットを脱いでくつろいでいたパートナーが慌てて駆け寄ってきました。「くぅぅ!交代してぇ〜!」と、さっさとマシンを渡すと「無理しないでゆっくり、頑張ってね〜!」と送り出しました。腰は最小限のダメージで済んだ様ですが、気が付いたら手が痺れて握力がまったくありません・・・ピットインしてよかったぁ〜。後はパートナーに頑張って頂くしかありません、「スマン!」と心の中で詫びながら「ガンバレ〜!オラァー!イケェー!」と、檄を飛ばすのでありました。最後の方になると本物の若いフレッシュマンクラスのライダーの方も「もうイヤダァァー!」と叫びながら走っておりました。(笑)

    このエンデューロレースのゴールは 時間が来た時点でトップが通過すると最終ラップです。そのままトップがチェッカーを受けてピットインすると次々とゴール。パートナーもすぐにチェッカーフラッグを受けてピットに入って来るなり「くぅぅ、手がぁ〜、指がぁ〜、動か〜ん!」「口の中がぁカラカラだぁ〜水〜水〜!」「死むぅ〜」と、・・・とても元気でした(口だけは・笑)。私も指が思うように動きませんでした。結果は16チーム中11位でした。これがメインレースですと60台以上の混走で二時間耐久です。それも一人でエントリーしている方が大勢いるのですからスゴイですね。私などは「45分で、もう充分」「良い思い出になった」「写真も撮ってもらったし」「もうオフロードは結構」と、心から思いました。

    ところが・・・・・、 一日経ち、二日経ち、腰の痛みや筋肉痛が無くなると苦しかった事も忘れてしまい「またやりたい」「もっと走りたい」「今度はもっと上を狙いたい」という気持ちになって、日増しにその気持ちが強くなるのです。そしてレースが終わって三日後、悪友といつも行く炉端焼きでリザルト(レース結果)片手に飲みながら、そんな話をしていましたら、その炉端焼きの大将が10年前に乗っていた80tのモトクロッサーを貸してくれるというのです。それも壊れるまで貸してくれるという(笑)。も〜う、やるしかありませんねエンデューロ!。★次回エンデューロ第二戦は、KawasakiのモトクロッサーKX80でエントリー!。

    しかし、次の日の昼休みにさっそくKX80をお借りしましたら、サスが・・・死んでいました(笑)。

    CD-ROMに焼き付けた写真と、当日デジカメで撮影していただきましたスナップをアップさせていただきます。撮影してくださいました小沢さん、服部さん、ありがとうございました。

    ★★【エンデューロレース・記念写真集】★★

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