VSFB version2.10について
VSFBの主な特徴
- ログ切り出し機能
VSFBを起動してネットを選択すると,前回VSFBで処理したとき以降のログファイルをまとめて自動的に処理してくれます.ファイルボードに登録されているファイルリストはもちろん,ファイルボードリスト,メッセージボードリスト,ユーザーリスト,メール,プロフィール,ネットインフォメーションなどを切り出します.他に,ファイルをダウンロードしたときの補足説明も(あれば)切り出します.
- ファイルボードの管理
欲しいファイルがネットにアップロードされていたかどうかを調べるとき,オンラインで検索していると電話代が高く付いてしまいます.ならば,オフラインで管理すればいいわけですが,ホストプログラムとしてのVSの歴史は結構新しいためにこれといったツールがありませんでした.VS用オフラインログビューアの「VV」(VVはたむ氏の著作物です)で出来ないわけではないんですが,検索機能がなかったりと使いやすいとはいいがたいものです(元々メッセージボード用のツールですから,しかたのないところでしょうけど).
VSFBはその穴を埋めるべく開発されたツールです.ツリー表示されたファイルボードのリストの中から該当するボードを選択し,そのボードに登録されているファイルリストを閲覧することもできますし,ファイル検索を行うことも可能です.また,VSFBを用いてダウンロード処理したファイルに関しては,チェックが付きますので間違えて同じファイルを2回も3回もダウンロードしてしまうということを避けることが出来ます.また,検索機能は,下位ツリーを含めた検索が可能なので,例えばMIDIデータを保存してあるファイルボードが複数あった場合,それらを含む上位のツリーから検索を行えば,まとめて検索することが可能です.ちょっと説明が分かりにくいかもしれませんが,実際に使ってみればわかると思います.
- アップロード,バイナリメール送信支援
これらの機能を持ちいるにはマクロが必要ですが,それさえクリアしてしまえば比較的簡単にファイルのアップロードおよびバイナリメール送信が可能となります.バイナリメールは送信先IDをハンドルを見ながら確認できますので,送信先間違いを防ぐことが出来ます.また,同時に16人まで同報バイナリメールを送信することも可能です(VSにおける同報メールの限界数です).
- メールの管理
着信メールはもちろん,受信メールもログから切り出してメール単体で保存を行います.着信メール/受信メール単位でそれぞれ別のファイルに保存することも可能ですが,VSFBの特徴はID単位でメールを管理することが出来るという点です(この場合は着信メールと受信メールがまとめてID1つに対して1つのファイルで保存されます.なお,着信/受信でわけた場合,ID単位でわけることは出来ません).ID単位でメールを管理した場合,VSFBからそのメールを閲覧することも可能ですし,そのメールに返事を書くことも可能です.
- 各種データ自動更新機能
ユーザーリスト,ファイルボードリスト,メッセージボードリストの自動更新機能を搭載しております.ユーザーリストは書き込み,メールおよびアクセスログを用いた自動更新が可能となっております.ボードリストは,新規ボードを発見した場合,オフラインツールからそのボードを扱うことが出来るように擬似的にそのボードを追加すると同時に,次回アクセスでボードリストを取ってくるようなテキストファイルを自動的に作成します.この機能のおかげで,ボードリストが更新されても,それを意識することなく新しいボードリストを使うことが出来ます.
また,ボードリストなどに関しては,書き込み中にあるものは無視するため,NET宣伝でボードリストをホストメッセージ付きで掲載された場合(本当はマナー違反なのですが)でも,間違えてそれを切り出してしまうということはありません.
実は,そういうマナー違反をよく見かけて,いいかげん嫌になったのでこういう機能が搭載されたんですけどね(笑).
VSFB開発に関して
- 動機
やっぱり,VSにはファイルボードを管理するツールが無かった(というより僕が知らなかっただけなのかもしれませんが)のが大きな理由でしょう.ちょうど,別のホスプロ(KTBBS)用に同じようなツールを作っていたので,それを流用すれば比較的簡単に作れると思いましたし(なんでそんなメジャーな(ツールも多数でている)ホスプロ用のツールを作ったかはさておき).ちなみに,かつてはKTBBS用のプログラムがベースとなってVS用はそれを改造したものでしたが,現在はVSFBがベースでKTBBS用が改造版となっております(笑).度重なるバージョンアップで,初期のものとは大幅に違ったツールとなってしまいましたので.Ver.1.0なんか,よくあんなのを世の中に出せたなぁ,という代物(笑).
- バージョンアップ
今からしてみれば,初期バージョンは非常に使いにくい代物でしたね(苦笑).一度は満足しても,作者自身すぐに不満がでてきて,またバージョンアップ.バージョンアップはこれで終わりだ〜と言っておきながら,何度さらなるバージョンアップが行われたことでしょうね(笑).でも,VSFBそのものに関しては2.12で今度こそ終わりになると思います.さらに壮大なプログラムを計画しておりますので.でも,最近忙しくて,プログラム作る時間がなかなか確保できません(涙).
大幅なバージョンアップも何度かありましたが,その時はかなりソースに手を加えることとなってしまい,結構苦労しました.メール関係の処理や,30行疑似対応処理などは特に苦労したような気が・・・.でも,やっぱり苦労して完成したアルゴリズムなどは後々応用が利きそうですね(謎).
- 今後
(99.07.15)
上記の内容を書いたのが1年数ヶ月前.VSFB ver2.10そのものは実は97年7月(ver2.12で翌年4月)のプログラムだったりするんですよね.つまり,2年ほど前のもので・・・パソコン通信界は2年間で大きく変化して,草の根のネットがどの程度残っているのかな,という感じとなってきたように思います(ついでにいうと,PC-9801シリーズの存在が・・・).上記で書いた「壮大なプログラム」とは,実はVSFBにVV等のオフ書きツールの機能を追加したような感じのをイメージしていたんですが(一部のアルゴリズムに関しては原形ができていました),もはや,僕自身が作ることはないと思います.作っている時間がなかなかないということの他に,僕自身が当時ほどそのようなツールを必要としていないというのもあります.
VSFBは,ソースの長さや処理のややこしさも僕が今までに作ったプログラムの中でもっとも激しいものでして,それだけに思い入れも深く,今更ホームページにアップロードしたところで何人がダウンロードするんだろう(ベクターのホームページにも公開されていますし)とは思いましたが,記念碑的なものとして,やっぱり公開しちゃいました(笑).
もし,今でも使っているよ〜という方がおられましたら(って既に持っている人はこのページを読んでいないか),メールをいただけると非常にうれしいです.
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