PS2Reality Mediaplayerを試す
PS2Realityとは、PS2でDivXやMP3再生を行う非公式なメディアプレイヤーです。(MPEGファイルは今のところ非対応)
また、PS2Linuxとは無関係でPS2ネイティブなソフトです。
2003.09.07 初稿
その前に
最終的に私はここに書いた方法で動作するところまで到達していません。
成功していない理由に、初代PS2であるSCPH-10000で試したという点が上げられます。
2003/8/22に出た 1.50 はSCPH-10000/15000に対応していません。(18000も?)
1.25の改造版か、1.28eならこれらの初期PS2でも再生可能なようです。
しかし、MODかPARが必要、市販ゲームのライブラリが必要ということから環境が無くて試せませんでした。
というわけで間違った情報の可能性があるので注意してください。
あくまでも、「こんなことを試した」「こんな情報仕入れた」程度のページです。
概要
PS2Reality 1.50を試すにはいくつかの方法があります。
- MODチップを付ける
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MODチップ(最近は基盤か)をPS2につけることにより、CD-Rから起動できるようになります。
MODは日本国内では違法なはずです。
- PARを使う
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PAR(プロアクションリプレイ)を利用することで、途中でCD-Rに交換すれば同じく起動できるようになります。
こっちは違法では無いです。
- PS2LinuxのRunTime Environmentを使う
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RTEの起動メニューにPS2Realityを登録して起動します。
PS2RealityはPS2Linux用ソフトではなくPS2ネイティブなソフトなので、起動の手段としてしか使いません。
Linux版があるのではなく、RTE環境からPS2ネイティブ環境に抜け出すソフトが用意されたという感じです。
- PlayStation 2 Independenceを使う
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PS2のブート時のバッファオーバーフローを利用して、独自コードをハードウェア改造無しで動かす手法です。
詳しくはこちらにまとめました。
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1.50から、起動の仕組みが変更になりました。
PS2Realityを直接起動するのではなく、mcloaderというELFブートメニューを使用します。
このメニューは結構優秀でして、
・メモリカード内の任意のELFファイル(実行ファイル)の起動
・メモリカード内のPS2Realityの起動
・CD-ROM内のPS2Realityの起動
・PC上のELFファイルをネットワーク経由でPS2Realityの起動(それに伴うネットワーク設定も可)
といった事ができます。
rarで圧縮されているものにも対応します。
旧バージョンではps2realityの実行ファイルをCD-Rに焼いて直接起動する必要がありました。
肝心のメディアファイル(DivXのAVIなど)は、CD-Rに焼いておきます。DVD-Rでもいいはず。
どういう焼き方を認識するかはよくわかりません。なんでもいいのかcdgenPS2が必要なのか。。。
650Mを超えるとダメだとか、高解像度のは使い物にならないとかいろいろあるみたいです。
HDDからの読み込みは今後の予定にはなっているようですが、今は未対応です。
MOD
持っていませんし、試す気もありません。
起動の流れは以下のようになります。
mcloader.elf(CD-R)
↓
ps2media.rar/ps2media.elf(メモリカード、CD-ROM、PS2VFS:ネットワーク)
PAR
持っていないので、試していません。
起動の流れは以下のようになります。
PAR(CD-ROM)
↓
mcloader.elf(CD-R)
↓
ps2media.rar/ps2media.elf(メモリカード、CD-ROM、PS2VFS:ネットワーク)
PS2Linux RunTime Environment
PS2LinuxのDVDのRunTime Environmentから、PS2Realityを起動する方法です。
起動の流れは以下のようになります。
RunTime Environment(PS2LinuxのDVD)
↓
reality.elf(メモリカード内)
↓
mcloader.elf(メモリカード内)
↓
ps2media.rar/ps2media.elf(メモリカード、CD-ROM、PS2VFS:ネットワーク)
reality.elfというのは、Linux for PlayStation 2 Community内の
Homebrew Havenというプロジェクトの
reload1というPS2LinuxのRTE環境からPS2ネイティブOSモードに抜ける技術を応用したものです。
インストール方法の詳しくは付属の doc/Readme.html を参照したほうがわかりやすいでしょう。
ここにもあります。
簡単に書くと、
(1)配布パッケージの ps2linux/ ディレクトリ内にある reality.elf と mcloader.elf をPS2Linuxのメモリカードにコピーする。
(2)p2lboot.cnfを書き換える (下記1行を追加する)
"PS2Reality" reality.elf "" 203 /dev/hda1 reality PS2Reality's loader for RTE
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(3)PS2VFSを使う場合は、PC側でReadme.htmlの”Configuring ps2vfs at pc side”の通り作業すれば良いでしょう。
また、一度ps2vfs環境を用意してMemory Card Managerに入ってInstallをすればメモリカードに入れられそうです。
次回からはメモリカードから起動できてps2vfs環境が不要になるかも。
PlayStation 2 Independence
PS2Independence(PS1DRV Exploit)について詳しくはこちらにまとめました。
上記インストール方法のうち、BOOT.ELFというファイルをオリジナル添付の物ではなく、PS2Realityのmcloader.elfにします。
(mcloader.elfをBOOT.ELFにリネームしてメモリカードに入れる。)
起動の流れは以下のようになります。
事前に登録した任意のPS1用ゲーム(PS1用の正規CD-ROMゲーム)
↓
TABLE.DB(メモリカード内 /BIDATA-SYSTEM/TABLE.DB バッファオーバフロー時のBOOT.ELFを呼び出すコード入り)
↓
BOOT.ELF(メモリカード内 /BIDATA-SYSTEM/BOOT.ELF:mcloader.elfをリネームした物)
↓
ps2media.rar/ps2media.elf(メモリカード、CD-ROM、PS2VFS:ネットワーク)
SCPH-10000/15000
PS2Reality 1.50はSCPH-10000/15000に対応していません。SCPH-18000は不明ですがダメかもしれません。
HDDの拡張ベイが付いた機種じゃないとダメみたいです。
しかし、前のバージョン(1.25?)でSCPH-10000/15000対応のパッケージが出ています。
これを起動するにはMODかPARが必須です。
また、市販PS2ゲームの中から、一部のライブラリをコピーしてくる必要があります。(この辺が法的に微妙。自分だけで使うならセーフ?)
このライブラリは入っているソフトと入っていないソフト、入っていてもバージョンが合わないソフトなど様々です。
//事前準備
(1)下のリンクより、playerjap.rar をダウンロード・解凍する
(2)下のリンクより、cdmage をダウンロード・解凍する
(3)PS2のゲームCD/DVDをPCで開いてみて、CDVDMAN.IRX、LIBSD.IRXという2ファイルを取得する
#バージョンによって動いたり動かなかったりする可能性がある
(4)CDVDMAN.IRXをCDVDにリネームする(拡張子無し・大文字)
(5)LIBSD.IRXをLBにリネームする(拡張子無し・大文字)
//実作業
(1)事前準備(1)のutils\cdgenPS2.exeを起動する
(2)SYSTEM.CNF、MPLAYER.ELF、CDVD.IRX、CDVD、LBを右側にドロップする。
#添付ファイルによるとSYSTEM.CNFはLBA 12231 とあるが、やらなくて良い気もする。
#やるなら右クリで変更可能。でもCDmageでうまくいかないような?
(3)DivXなAVIファイルを右側にドロップする。
#大きすぎるもの、解像度の高いものなど、再生できないものもあるので注意
(4)左側アイコンのIMGより、ファイル保存する。(.bin, .cue の作成)
(5)事前準備(2)のCDmage.exeを起動する
(6)先ほどの(4)の.cueファイルを開く
(7)Action-Scan for corruptionを実行する(All checkable tracks) → 16個見つかる
(8)Action-Repair Currupted Sectorsを実行する
(9)Action-Rebuild Sector Fieldsを実行する
(10)neroやCDRwinなどで先ほどのイメージファイルをCD-Rに焼く
これで完成のはず。
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ところでPS2Reality 1.28eだと、前の話とは状況が変わって
INSTALL.CNF
PS2MEDIA.ELF
SYSTEM.CNF
VIRTUAL.IRX
SIO2MAN.IRX
PADMAN.IRX
MCMAN.IRX
MCSERV.IRX
LIBSD.IRX
が必要(拡張子とかもそのまま)ということになっています。
特殊な改造版ではなくオリジナルのPS2Realityで、必要なドライバ類が違うということでしょう。
1.28eはCDイメージの形式で配布されているようですので、展開して作り直せば良いです。
本体は本家のミラーサイトあたりでディレクトリをたどれば残っていたりするので入手可能です。
IRXバージョンがいろいろあるので、起動しないのも多いらしいです。バイオ−ベロニカあたりはOKだったらしい。
ボリューム名はPS2REALITYとする必要があるとか。
2chのリンクの234-273あたりに詳細が出てますので、読めるうちにどうぞ。
リンクs
http://www.ps2reality.net/
PS2Reality Mediaplayerの公式サイト。
http://ps2dev.org/
関連情報を得られるサイト
http://www.0xd6.org/
PS2 Independence Day(PS1DRV exploit)の発見者 mrbrown@0xd6.org氏のサイト
ttp://pc2.2ch.net/test/read.cgi/software/1040629579/
PS2でDIVXをみれる?
そのうちリンク切れになるはずです。
ttp://www.fastbox.org/viewtopic.php?t=17
ttp://digilander.libero.it/flysky/immagini/DIVXJAP/playerjap.rar
PS2 MEDIAPLAYER FOR JAPAN CONSOLE
バージョンが古いですがSCPH-10000/15000にも対応しています。
ttp://cdmage.cjb.net/
CDmageのサイト
PS2RealityのCDイメージを作成するのに必要となるソフトです。
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