設定・ダイアログ

内容を知りたい項目をクリックしてください。


POPアカウント

ここには電子メールを受信するためのアドレス(電子メールアドレス)を設定します。電子メールアドレスは使用者を識別するためのログイン名と、POPサーバのアドレス(ドメイン名)を単価記号「@」でつなげた形式のものです。例えば、POPアカウントに s-nakata@mte.biglobe.ne.jp と設定してある場合、s-nakata がメールのアカウント(ログイン名)で、mte.biglobe.ne.jp が POPサーバのアドレスです。これらはネットワーク・サービス・プロバイダへの入会時にプロバイダから送付された資料に明記されているはずですので、例にならって各自の設定をする必要があります。ユーザのアカウントとドメイン名を組み合わせることによって、電子メールアドレスは世界で唯一のアドレスとなります。このPOPアカウントで設定された電子メールアドレスは、送信時の From: に使用されます。
注:「あなたの電子アドレス」に何も設定されていない場合です。

POPアカウントに設定した内容に誤りがあると、設定変更ダイアログの「設定」ボタンを押した時にエラーアラートが出て、このダイアログを抜けることができません。正しい書式でPOPアカウントを入力してください。


本当の氏名

電子メールアドレス(通常は、POPアカウントで設定したものと同一)は世界で唯一のものですので個人を特定することはできますが、これに使っているログイン名だけでは誰であるのかわかりにくいものです。「本当の氏名」には、使用者の名前をを設定します。漢字を使ってもいいのですが、あなたからの電子メールを受け取った相手が漢字等の表示ができないこともありますので、英文字を使ってローマ字表記にするほうが無難です。

ここで設定された内容は、送信時の From: ヘッダの終わり部分に (Satoru Nakata) のように括弧で括られた書式で追加されます。
注:括弧は自動的に付けられるので、ここで設定する文字の中には括弧を記述しないでください。


接続機構

「接続機構」は、「MacTCP」か「コミュニケーションツールボックス」のどちらかのラジオボタンを選びます。ダイアルアップIP接続の場合は、「MacTCP」を選びます。
注:MacTCPはないけどTCP/IPはコントロールパネルの中にあると言う方もここではMacTCPを選びます。

ユーザ認証

メールを読み出そうとしている人がそのメールを本来受け取るべき本人であるかどうかをコンピュータは識別することができません。そこで、パスワードを設定しておき、そのパスワードを知っている人は多分本人であろうとの前提でメールの受け渡しをしています。このように、パスワードの使用はユーザ認証の一方法なのです。

POPサーバーからメールを受信する際にも、このパスワードによる認証がおこなわれています。その時に送られるパスワードの文字データはネットワーク上をそのままの状態で通信されます。このことは、ネットワーク内での通信を盗聴されてパスワードを第三者に知られてしまう危険性があるということです。このようなことへの対処方法として、パスワードの文字を通信する際に暗号化した文字で通信するという方法があり、そのひとつとしてAPOPというものがあります。「ユーザ認証」のところでは、通常のパスワードでの認証なのか、APOPを使った認証なのかをEudora-Jに設定するところです。

このAPOPはサーバーの仕様とも関係がありますから、盗聴が心配だからと言って勝手にAPOPを選ぶという訳にもいきません。自分が接続しているサーバーの仕様に合わせて、どちらかの認証方式を使うかをここで選択してください。


SMTPサーバー

局留め郵便や私書箱を持っている場合、郵便はそこの郵便局にあるわけですから受取りに行かなければいけませんが、郵便を出す時は郵便ポストでもいいし街角の郵便局で出すこともできます。これと同様に、Eudora-J は電子メールをPOPサーバから受取りますが、送信の際にはSMTPという手順を使ってインターネットメッセージを送信しますので、このSMTPでメールを中継してくれるマシン(サーバ)をここで指定することができます。通常はPOPサーバでSMTPサーバも動作しているので設定の必要はありません。

ただし、プロバイダから電子メールを送信するサーバが指定されている場合にはここに指示されたSMTPサーバを設定します。


あなたの電子アドレス

「あなたの電子アドレス」に設定すべき内容は、通常はPOPアカウントと同じはずですので、ここに設定する必要はありません。

もし、ここの電子アドレスを設定した場合には、POPアカウントのところで設定した電子アドレスよりも優先的に使われます。したがって、送信メッセージの From: ヘッダには「あなたの電子アドレス」で設定したアドレスが使われます。


新着チェック頻度

POPサーバに新しい電子メールが届いているかどうかを見にいく時間間隔をここで設定します。電子メールはインターネットを介してPOPサーバまで届きますが、Eudora-J 側では何時POPサーバにメールが届いたかを知ることができません。ファイルメニューの「私書箱をチェック」を使ってPOPサーバをチェックしにいくか、この「新着チェック頻度」で設定された時間間隔で自動的にPOPサーバをチェックしにいくようにします。

単位は「分」ですが、ここで設定する数値は2以上の値を設定します。新着チェック頻度が設定されていると、Eudora-J 起動直後に1回目の私書箱チェックをおこなうので、パスワードの入力ダイアログが表示されます。(オプションスイッチ「パスワード保存」が設定されているときは自動的に1回目の私書箱チェックをします。)

ファイルメニューの「私書箱をチェック」を使って新着メールのチェックをする場合は、数値を設定せずに空白にしておきます。新着チェック頻度が設定されていて一定間隔で新着メールの自動チェックがおこなわれる際には、ファイルメニューの「私書箱をチェック」には次回のチェック時刻が表示されます。

もちろん、この私書箱チェック予定時刻にかかわらず、手動でファイルメニューの「私書箱をチェック」を実行することはできます。


Ph/whoisサーバー

「Ph/whoisサーバー」は、Phサーバあるいはwhoisサーバーが動いているホスト名を設定するところです。

Phのサービスをしている所は少ないので空白のままにしておいていいでしょう。ただし、ここで設定したホストは、Phウインドウでの Finger 実行時のデフォルトホストとしても使われますので、Finger を多用する方は設定しておいてもよいでしょう。(設定したホストが管理しているアカウントについては、Phウインドウでの入力がアカウント名だけで済みます。)

この欄の右にある「Phの替わりにwhois使用」をチェックした時には、ここでの設定はwhoisサーバーの設定となります。

Phの替わりにwhois使用

このチェックボックスにチェックが入っていると、「Ph/whoisサーバー」の欄で指定したホストはwhoisサーバーとして扱われます。

あまり一般的ではないPhの替りにwhoisを使ってアドレス検索等をおこなえるようにしたものです。whoisプロトコルは非常に簡素なものなのでUnixのシェルとかでもwhoisサーバーを用意することができます。(UNIXマガジン1992年11月号56頁参照)


電話接続の利用者名

ダイアルアップIP接続の場合には、この項目は関係ありません。PPPでのダイアルアップIDを設定するものではありません。

ウインドウ幅

等幅フォントを使用している場合は、ここの設定でウインドウ(メッセージウインドウと送信メッセージ編集ウインドウ)の幅を指定しておけます。未設定ですとウインドウ幅は80文字分を採用します。

ウインドウ行数

ウインドウの表示行数をここで設定します。未設定の場合は20行を採用しますが、アイコンバーを表示している場合ですと、実際のメセージ表示部分は設定値よりも少ない行数となります。

表示フォント

表示フォントは、テキストウインドウ、メッセージウインドウ、送信メッセージ編集ウインドウ、書簡箱リストで使用するフォントです。ポップアップメニューになっていますので、マウスで押した状態でフォントを選んでください。デフォルトはEudora-Jに組み込まれている Mojiko というフォントです。(日本語用の等幅フォントで、「Osaka 丸漢」が必要)また、JE Pluginを使っている場合には日本語システムが入っていないことがあるかもしれないのでデフォルトのフォントは Monaco になっています。

以前の電子メール設定を引き続き使っている場合には、その設定ファイルで記録してあるフォントが選択された状態となっています。

また、フォント選択のポップアップの右下にはフォントサイズを指定する欄がありますので、キーボードで入力してください。デフォルトは12ポイントです。


印刷フォント

印刷フォントは、印刷時に使用するフォントです。

設定の仕方はと同様です。

デフォルトの Mojiko フォントはビットマップフォントですので、ポストスクリプト・プリンタをお使いの方は細明朝体などのアウトラインフォントを選ぶと印刷が奇麗かもしれません。


TEXT保存時の所属アプリケーション

メッセージウインドウやテキストウインドウなどの内容を保存するテキストファイルを作成する際のファイルクリエータが表示されています。デフォルトでは TeachText の書類としてテキストが保存されます。ここのボタンをクリックすると図3-11-5 のようなダイアログが現れますので、テキストファイルのクリエータとなるアプリケーションを指定します。

アプリケーションを指定した後の表示は、ここで設定したアプリケーション名に表示が変わります。


添付書類の自動保存フォルダ

「添付書類の自動保存フォルダ」はチェックボタンとなっていて、このチェックボタンの下にあるボタンにはフォルダ名が表示されます。ただし、デフォルトでは自動保存はオフの状態で、フォルダ名は空白になっています。「添付書類の自動保存フォルダ」がチェック状態ですと、メッセージ受信時に書類が添付されていれば自動的にファイルに復元して保存フォルダ内に格納されます。

自動保存フォルダを設定するにはフォルダ名を表示しているボタンをクリックします。上図のように使用するフォルダを開いた状態にして「Use Folder」ボタンをクリックします。


署名デフォルト

「署名デフォルト」は送信メッセージに追加する文字列が入っている署名綴りを設定しておくものです。

署名綴りは上図のようにポップアップメニューの中から選びます。実際に送信メッセージに設定された署名綴りの内容が追加されるかどうかは、オプションスイッチの「署名を自動追加」の設定によります。つまり、署名を追加するとしたら、どの署名綴りの内容を使用するかをここで設定するだけです。

署名綴りの指定は、ここでの設定の他に送信メッセージ編集ウインドウ上にあるアイコンによってもおこなえます。そこでの署名綴りの変更は一時的なものではなく、この設定変更ダイアログの「署名デフォルト」と同等なものです。


Cancel

設定変更の操作結果を設定に反映させずに取り消すためには「キャンセル」ボタンをクリックします。

設定

設定変更ダイアログでの設定変更の内容を実際に設定するためには「設定」ボタンをクリックして設定変更ダイアログを終了させます。この際、POPアカウントの設定内容が書式に合っていない場合にはエラーとなってダイアログを終了させることができません。

設定変更ダイアログでの各種の設定値は、「電子メール設定」ファイルのリソースとして保存されます。