有理数モードを利用する近似計算

 繰り返しを用いる近似計算を行うとき,その近似式が加減乗除の計算しか用いないものであるならば,計算に1000桁モードだけではなく,有理数モードを用いることも可能です。1000桁モードを用いると各回の計算ごとに丸め誤差が発生し,繰り返しごとに誤差が累積しますが,有理数モードは誤差を持ちません。
 計算結果はPRINT USINGを利用して小数に直せます。その際の精度はおよそ1000桁です。

例 自然対数の底(ネピア数)

100 OPTION ARITHMETIC RATIONAL
110 LET format$="#." & REPEAT$("#",999)
120 LET e=1
130 LET f=1
140 FOR i=1 TO 500
150    LET f=f*i
160    LET e=e+1/f
170    PRINT USING format$: e
180 NEXT i
190 END


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