規模の大きいプログラムを書く
Full BASICには規模の大きなプログラムを書くための機能が備わっている。
1.外部手続き定義
外部関数定義と外部副プログラムは,主プログラムと変数などを共有しない独立した存在である。
外部関数定義と外部副プログラムをまとめて外部手続きという。
外部手続きを利用して機能に分割するとプログラムが書きやすくなる。
2.モジュール
プログラム単位どうしで変数を共有する方法としては,外部副プログラムでは変数引数を利用する方法があるが,外部関数定義では変数引数を用いることができない。
モジュールの機能を利用すると,変数の共有が実現できる。
変数の共有はプログラム単位のなかに書く内部手続き定義でも実現できるが,内部手続き定義では共有したくない変数までも共有する結果となって予期しない事態に陥りやすい。
モジュールの機能を利用すれば,共有を宣言した変数以外の変数はプログラム単位ごとに独立しているから,余計な気を使わずに済む。
3.変数の宣言
Full BASICには変数を宣言して用いるための構文(DECLARE NUMERIC文と,DECLARE STRING文)が用意されている。
(仮称)十進BASICでは,オプション−文法 で「変数宣言を強要する」にチェックすると,宣言されていない変数を翻訳時にエラーにすることができるので,変数名のタイプミスを防ぐのに役立つ。
また,すべての変数を宣言しておけば,変数の有効範囲が分かりやすくなる利点もある。