(仮称)十進BASICは,マイクロソフトBASIC非互換を目指して作成されたシステムです。
マイクロソフトBASICとの互換モードも存在しますが,使える命令はごく基本的なものだけです。
特に,N88-BASIC独自の命令に関してはほとんど互換性がありません。
ただし,計算を主目的としたプログラムであれば,おそらく書き換え可能ですし,プログラムの改良が目的であれば,それは推奨できます。
十進BASICヘルプの「他のBASICとの相違」の項にマイクロソフトBASICとの相違,N88BASICに固有の機能の移植法などを書いてあるので参考にしてください。
文字列処理やファイルの比重の高いプログラムの移植は手間がかかるかも知れません。
PRINT USING文の書式にマイクロソフト系BASIC独自のものが使われていると,移植は面倒です。
ランダムファイルを使うプログラムの移植もちょっと面倒です。
ランダムファイルを使うための手法はこちらを参照してください。
ON KEY GOSUB や ON MOUSE GOSUB,ON COM GOSUB などの割り込みを使うプログラムは,割り込みを使わない形(ループを使って監視する)に書き直さない限り移植は不可能です。
なお,RS-232Cは別スレッドのバッファを介して受信するので,通常,十分な処理速度が得られます。
キーボードの使い方や画面制御に主眼のあるプログラムの移植は困難を伴います。特に,
画面上に枠を用意して入力を行うように作られたプログラムの実行には,N88-BASICとの互換性のあるBASICを利用すべきでしょう。ベクターダウンロードにも,いくつかそのようなシステムが見出されます。
<補足>
N88-BASICで通常のやり方(バイナリ形式)でSAVEされたプログラムファイルは読めません。N88-BASICでアスキーセーブ(SAVE ファイル名 ,A)し直す必要があります。N88-BASICが使えない場合は,フリーソフトに N88-BASIC アスキーセーバー というのがあるので,試してみてみる価値があると思います。