▼HPを見てくれた方へ
私のHPを読んだ方から、たくさんのメールをいただいた。が、感動しました、頑張って下さい、長生きして下さい、というメールは少ない。それよりも、家族が発病して余命数ヶ月と言われたと、辛い気持ちを訴えてくる人が多い。 少しでも解りやすく気持ちが楽になるように私で分かる事で返事をする。
肺ガンで何期と言われたか、冬虫夏草について、どこで買ったか、効き目があっ たか、家族はどういうことをしたか、どういう検査をしたか、手術後どれくらいたったか、家の事とか普通の生活を出来たか、告知の時どう思ったか、どんな薬をのんだか 、内視鏡についての知識を教えて、何でもいいからアドバイスを……と、沢山のメールが来た。
どのメールも身につまされ、どうにかして身内を助けたい一心で書いてくれたことが良くわかり、心をこめて私の知っている限りで返事を書いた。辛い苦しい看護をしている人、これから入院しようとしている本人、検査に入る前に心配な事を調べている人等、さまざまだが、皆気持ちは一つで、癌の恐ろしさを身にしみて分かっている人ばかりだ 。これからも困っている方の力になれたらと、私の知っている範囲で返事を書こうと思っている。
心をこめて。
▼友達の死
大切なお友達が…。
1年半ほど前、大切なお友達が子宮癌と告知された。3期といっていたがすぐに手術して1ヶ月で退院した。その後順調に快復したが、半年で肺に沢山の癌が見つかった。私と違って、レントゲンに雪が降ったように、12か13個の腫瘍があるそうだ。手術も出来ないという。 それもとても明るく元気に教えてくれ、涙が出そうになるのを必死で押さえた。
すぐに肺の腫瘍と戦うために1週間入院して3週間家で過ごすという生活を何ヶ月も送ったが、10ヶ月後とうとう頭にも転移してしまった。転んだり手足がふらついたりして車の運転も出来ない。話すことにもいつもと違い時間がかかるようになった。あまりの変わり様でとても心配していたが、トイレで転んで目の上を5針縫う怪我をした。すぐに病院に行ってMRIを取り、即入院。
1ヶ月前に会ったときと全然違い、痩せて力の無い声でとても可哀想だった。私のほうが1年半も早く病気になっていて、すぐにバドミントンが出来るとか、その前にゲートボールに来てリハビリしようとか励まし続けてきたが、段々弱ってきたお友達を見て励ます声が出ない。お酒もタバコもやらないのに、どうしてこんな病気になるのかと泣いていた。
バドミントンで全国大会に行った時の監督として活躍してくれたお友達。 私の快気祝いに飲めないお酒で喜んでくれたお友達。お寿司が好きで何度もお寿司を食べに行ったね。そのお寿司やさんに行ったら絶対に貴方と食べた事を思い出します。 最後にお見舞いに行ったとき、病室でご主人と娘さんと3人で毎晩宴会していると教えてくれましたね。最後の時を家族で楽しく過ごす事が出来幸せそうでした。
その日から10日ほどで帰らぬ人となってしまいました。 お疲れ様でした。どうぞゆっくりお休み下さい。もう痛みの無い世界に行ってしまい、何も心配は無いですね。同じ病気で辛い闘病を続けてきましたが、私はもう少しここで頑張ります。見ていて下さい。
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