sPeachは、Microsoftの音声合成エンジンを使って、テキストデータを読み上げるためのツールです。sPeachはspeech+speakの造語です。
Microsoftの音声合成エンジン(の日本語版)がインストールされていない環境では、読み上げ実行できませんが、Windows 8であれば、標準でインストールされていますので、テキストデータを日本語で読み上げることができます。
Windowsの音声合成エンジンは中々強力で、そのままでもほぼ、聞いていられるのですが、時々、耳に触る読み間違いがあるため、sPeachの独自辞書(読み替え辞書)を作って、細かい読み間違いを訂正することができます。
読み替え辞書には、普通に一対一に対応する「見出し語」→「置換文字列」形式の他、見出し語に当たる部分に正規表現の様なパタンを指定可能な「見出しパタン」→「置換文字列」形式が使用可能です。
sPeachはシェアウェアです。シェアウェア登録されなくてもsPeachの機能は完全で、1ヶ月を目安として暫定的にsPeachを試用することができます。試用期間を越えて利用する場合は、同梱のドキュメントに従って、作者まで送金してください。
なお、著作者はsPeachを用いて生じたいかなる損害に対しても責任を負えませんので、あくまでユーザの責任において使用してください。
※送金する前に、必ず試用してください。
メール、ニュース、小説、ブログ、論文、等、テキストデータの読み上げに使います。日常生活の色々な場所で、日本語のテキストデータを読む機会があるのではないでしょうか?そのようなシーンにsPeachは、テキストデータの読み上げをすることで、お手伝いをいたします。
ご使用PCの裏でsPeachに読み上げさせて、表では別な作業ができるなんて、素敵じゃありませんか?時間が有効に使えます。とはいっても、実際にやってみると、裏で読み上げさせるのは良いのですが、どうしても、表に集中してしまって、意外と聞いていない(頭に入ってこない)のですが……。
WAVファイルへの書き出し(エクスポート)が可能なので、出先でMP3プレイヤ等を使って聞くこともできます。
作者のお勧めは、前述のようなデータを読み上げさせながら、その読み上げ中の文章を黙読する使い方です。sPeachに読み上げさせながらその文章を黙読すると、情報が目と耳から入ってきて、しっかり頭に入ります。長い文章を見てうんざりして、「読みたくないなぁ、でも読まないと先に進まないし」みたいな時にも、読み上げさせながら黙読すると、意外とあっさり読めてしまったりします。
お勧めです。
Windows 8に標準搭載のMicrosoft音声合成エンジン(Speech API、SAPI)を使って、テキストデータを読み上げます。
普通に一対一に対応する「見出し語」→「置換文字列」形式の他、見出し語に当たる部分に正規表現の様なパタンを指定可能な「見出しパタン」→「置換文字列」形式が使用可能です。
パタンには、正規表現に似た、以下のようなパタンが使用可能です。
例えば、数値の後の「話」を「ワ」と発音させたい時は、以下の様な辞書を登録します。
見出しパタン 置換文字列
([0-9]+)話 \1ワ
詳しくは、マニュアルをご確認ください。
sPeachには、サンプルの辞書が付属していません。最適な読み替えは、使用者(環境)毎に異なるからです。テキストデータを読み上げさせる中で、読み間違いを発見したら、その都度、sPeachの辞書に登録することで調整し、あなたに最適な辞書を作り上げてください。
読み上げ中にも、クリップボードからのテキスト貼り付けが可能です。
ニュースなどをチェックする場合には、まず、気になった記事をコピー&ペーストして、読み上げ開始。読み上げられるニュースに耳を傾けつつ、次のトピックを物色、また気になったニュースをコピー&ペースト。
バッファにテキストデータが残っている限り、読み上げを続けるので、ノンストップで次々とニュースを読み続けてくれます。
テキストの読み上げをWAVファイルに出力することが可能です。MP3プレイヤやスマホなどに転送して、出先で聞くことができます。
また、他の変換ソフトウェア等を使えば、AVI,WMA,MP3などの形式に変換したり、編集することも可能になります。
sPeachで読み上げ実行しているデモ動画です。
sPeachで喋らせた音声をWAVファイル(拡張子.wav)に出力すると、この音声をナレーションとして使用することができるようになります。ナレータとしての機能を支援するため、必要なAVI/WAVファイルに対する操作ができるようになっています。「ファイルメニュー」から選択して起動できる機能は、以下の様な一連の作業を想定しています。
特に、ミキシングに関しては、開始時間、レベル、パン(PAN)の指定が可能で、一通りの機能を有しています。具体的な解説・使用方法については、Galleryの「WAVファイルのミキシング」にて、解説していますので、ご覧ください。