「Fin-ナポレオン」2.x簡略版ルール(a)

 ・この簡略版ルールは「Fin-ナポレオン」2.xバージョンを、約半分のコマと簡略化したルールでプレイするものです。
 シミュレーションゲームは初めての方、または手軽に「Fin-ナポレオン」をプレイしたい方におすすめします。

  「Fin-ナポレオン」は、ナポレオンが皇帝になった1804年から行われたヨーロッパでの戦争を戦略規模で再構築したゲームです。
 はたして、ナポレオンを超える戦いができるのでしょうか?
 歴史通りにナポレオンの無敵神話は打ち破られるのでしょうか?
 あなたもヨーロッパの激戦に参加してください。

  0 .項目 ■□■
 0.0 簡略版ルール
 1.0 備品の説明
 2.0 ゲームの準備
 3.0 ルールのはじめに
 4.0 ゲームの手順
 5.0 活動順決定フェイズ
 6.0 活動フェイズ(各軍の活動)
 7.0 『宣戦布告』活動
 8.0 『増強』活動
 9.0 『移動/戦闘』活動
 10.0 調整フェイズ
 11.0 フランス士気
 12.0 選択ルール



■□■ 0.0 簡略版ルール ■□■ 【戻る】

 簡略版ルールゲームでは以下のものを使います。
 ・この簡略版ルール。
 ・標準ゲームの地図。
 ・標準ゲームのユニット(駒。ただし、ユニット裏面は不要です)。
 ・簡略版用:戦争体制表(別紙「戦争体制表」は標準ルールで使用します)。

※「簡略版シナリオ設定&付録」はプレイを補助する情報が載っています。
なくてもプレイできますが、ぜひ参照して見てください。


  簡略版ルールでは、以下のものは使いません(標準ルールで使用します)。
 ・軍隊(駒)ユニットの裏面。
 ・本国エリアの「守備隊値」やライン連邦、イタリア、ワルシャワの丸数字。
 ・地図上の「戦闘表」「強行軍表」「海上消耗表」。
 ・「休戦」「敗走」(駒)マーカー


■□■ 1.0 備品の説明 ■□■ 【戻る】

  1.1 地図 ★★★
  地図は境界線、海岸線、海上境界線によって11の陸地と3つの海のエリアによって区切られていて、ゲームでの移動や戦闘はこのエリア単位で行っていきます。
 ゲームで使用するの名称の付いているエリアのみで、名前のない薄茶色の陸地エリアは使用しません。

  簡略版ルールでは各国の本国エリアの位置をしっかり把握しておいてください。

 各国の本国エリアとは、国名と同じ名前のエリアで、宮殿のマークの付いたエリアです。
 各国の本国エリアは一つずつしかありません。
  各国の本国エリアには、「エリア名→国名」「首都名と守備隊値」「勝利ポイント(VP)」の情報が順に記されています。
 ライン連邦、イタリア、ワルシャワ、南フランスと西方ロシアと海エリアにはエリア名のみが記されています。
 ※簡略版ルールでは本国エリア「首都名と守備隊値」やライン連邦、イタリア、ワルシャワの丸数字は使いません。

 ・大西洋。バルト海。地中海の3つの海エリアは海岸線と海上境界線で区切られています。
 (例えば大西洋にいるイギリス軍が1エリア分の移動として地中海に移動できます。)
  『バルト海』→ 「大西洋」と★マーク付き陸エリアと接しています。
  『大西洋』→ 「バルト海。地中海」と■マーク付き陸エリアと接しています。
  『地中海』→ 「大西洋」と●マーク付き陸エリアと接しています。
  また、地図上には「活動(順番)表」や「フランス士気表」各種判定用の表がありゲームで使用します。
 ※簡略版ルールでは地図上の「戦闘表」「強行軍表」「海上消耗表」は使いません。

  注意
 ・フランスとイタリアエリアは接していません。
 ・地中海はイタリア半島で分割されているように見えますが、ゲーム上同一エリアとみなします。
 また、実際の黒海にあたる部分はゲームでは使用しませんし、地中海ともつながっていません。

  1.2 チャート ★★★
  簡略版ルールゲームでは、簡略版用の別紙「戦争体制表」を使います。
  「戦争体制表」には各国のゲーム準備における初期戦力数と連合国初期状態が記載されてあり、軍隊ユニットの使用数(最大戦力数)を管理します。

  1.3 コマ ★★★
  コマには、地図上でプレイヤーが動かす軍隊ユニットとゲームを補助するマーカーの2種類があります。

 1.31、軍隊ユニット。
  6ヵ国分の軍隊ユニットがあります
 (フランス→青色、プロイセン→灰色、オーストリア→橙色、ロシア→緑色、スペイン→黄色、イギリス→赤色)。
 軍隊ユニットには実在した指揮官や司令官の名前が記されていますが、ゲーム上の効果や能力はどれも同じで、同じ国色ユニットなら、どの軍隊ユニットを使っても自由です。

 1.32、マーカー。
  マーカーは物事の状態の表示に使います。
 簡略版ルールでは「和平」「フランス士気」「フランス順番」の3種のマーカーを使います。

  1.4 サイコロ ★★★
  サイコロをいくつか用意してください。5個ほどあるとプレイしやすいです。


■□■ 2.0 ゲームの準備 ■□■ 【戻る】

  2.1 プレイヤーの役割 ★★★
  プレイヤーは、フランスと反フランス勢力である連合国(イギリス、プロイセン、オーストリア、ロシア、スペイン、の5国)に分れて、勝敗が決まるまでゲームを行います。


  2.2 ゲームの準備 ★★★

 1. 各国は「簡略版:戦争体制表」の最大戦力数分の各軍隊ユニットを戦争体制表の各国のボックスに入れます(あまった軍隊ユニットは使いません)。

 2. 各国は戦争体制表の各国のボックスに入れた軍隊ユニットの中から初期戦力数分の軍隊ユニットをその国の本国エリア(宮殿のマークの付いたエリア)に配置します。

 3. 戦争体制表で初期戦争状態が和平の連合国は、和平マーカーを本国エリア(宮殿のマークの付いたエリア)に置きます。
  そして「フランス士気マーカー」をフランス士気表の15の欄に。
  「フランス順番マーカー」を活動表のところに用意します。


■□■ 3.0 ルールのはじめに ■□■ 【戻る】

  3.1 『連合軍の戦争状態』★★★

  連合軍の各国(イギリス、プロイセン、オーストリア、ロシア、スペイン、の5国)は常にフランスと「交戦」か「和平」状態にあります。
 ・和平状態はフランスとは不戦状態です。「移動/戦闘」活動ができません。
 ・交戦状態はフランスとは戦争状態です。「移動/戦闘」活動ができます。
  和平状態の国は、その国の本国エリアに和平マーカーを置いてそれを示します(交戦状態の連合国はマーカーをおきません)。
 フランスには戦争状態のルールはありません(常に交戦状態の連合国と交戦状態です)。

  和平状態の連合国は「宣戦布告」活動によって交戦状態になります。
 交戦状態の連合国はフランス軍に本国エリアを占領される(降伏判定で降伏すると)と和平状態になります。
 注. 連合国プレイヤーの意志で交戦状態から和平状態にはできません。


  3.2 『簡略版用の戦争体制表』 ★★★

  簡略版ルールゲームでは、簡略版用の別紙「戦争体制表」を使います。
 6国分のボックスがあり、色々な情報が記載されています。

 ・増強値は「増強」活動で軍隊ユニットを地図上に配置するのに必要です。
 ・最大戦力数はその国が地図上で使用できる軍隊ユニット数の上限です。

 このゲームに用意されている軍隊ユニットは最大戦力数より多いので、ゲーム中に誤って最大戦力数を超える使用をしないように戦争体制表で軍隊ユニット数の管理をします。
 つまり、増強で軍隊ユニットを配置する時は戦争体制表の国ボックスに残っている軍隊ユニットから地図上に配置し、地図上から除去された軍隊ユニットは戦争体制表の国ボックスに戻します。


■□■ 4.0 ゲームの手順 ■□■ 【戻る】
  
 このゲームは”ターン”という手順を繰り返しで進行します。
  1ターンは以下の3つのフェイズで構成されます。
  1.『活動順決定フェイズ』
  2.『活動フェイズ』(各軍の活動)
  3.『調整フェイズ』

 3つのフェイズを順番に行ない、調整フェイズ終了時で勝敗が決まらなければ、新たなターンを行いゲームを進行していきます。


■□■ 5.0 活動順決定フェイズ ■□■ 【戻る】

  そのターンの活動フェイズでの各国の活動順をここで決めます。
  基本的に 地図上の活動表の順に各国は活動フェイズにそれぞれの活動を行っていきます。
 連合国は5国で構成されていますが、各国別々に活動します。
  各ターンの連合国内の順番は変わりません(プロイセン→オーストリア→ロシア→スペイン→イギリスの順です)。

 この活動順決定フェイズではフランスがいつ活動するか決定します(フランスの順番は毎ターン変わります)。
 地図上の活動表をみて、フランスプレイヤーはサイをふり、出た目の場所がそのターンのフランスの活動する順番になり、マーカーを置いてそれを表示します。
 
 
■□■ 6.0 活動フェイズ ■□■ 【戻る】
 
  活動フェイズでは、地図上の活動表の順に各国はそれぞれの活動を行います。
  活動表の一番上の国から順番に活動を行っていきます。
 
  フランスプレイヤーはフランスしか扱いませんが、連合国プレイヤーは5国を別々に活動させます。
 
 各国は自分の活動時に以下の3種類の活動の中から1つ(のみ)を行えます。
 (何も活動しないことも可能です)。
 
  『 宣戦布告 』 活動
  『 増強 』  活動
  『 移動/戦闘 』  活動

 
 (ただし、和平状態の連合国は『移動/戦闘』活動ができません)。
 
 活動フェイズの全ての国の活動が終了したら、調整フェイズに進みます。
 
 
■□■ 7.0『宣戦布告』活動 ■□■ 【戻る】
 
  ある「和平」状態の連合国が自国の戦争状態を、または、フランスがある連合国(1ターンに1国のみ)の戦争状態を「交戦」にしたい時にこの活動を行います。
 (注、「宣戦布告」によって戦闘はおこりません)。
 
 戦争状態が「交戦」の連合国は(には)「宣戦布告」活動はおこなえません。
 
 「宣戦布告」の成否は、サイをふり1か2の目が出れば成功。3〜6の目は失敗です。
 
 ・「宣戦布告」に成功した連合国は交戦状態になります。
 その国の本国エリアの休戦マーカーを取り除いてそれを示します。
 ・『宣戦布告』に失敗した場合、戦争状態は変化なしです。
 
  ※ 戦争状態が「交戦」になった連合国は「移動/戦闘」活動ができるようになります。
 
 
 
■□■ 8.0 『増強』活動 ■□■ 【戻る】
 
  その国の増強値(簡略版:戦争体制表に記載してあるその国の黒抜きの丸数字)を使って戦争体制表ボックス内の軍隊ユニットを地図上に配置できます。
 (注、「増強」活動によって戦闘はおこりません)。
 
  増強値は必ずしも使い切る必要はありませんが、未使用の増強値分はなくなり次のターンへ持ち越しはできません。
 
  その国の増強値1につき、戦争体制表ボックス内の軍隊ユニットを1つ本国エリア(注.西方ロシアと南フランスは本国エリアではありません。)に置けます。

 ただし、その国の軍隊ユニットしか増強の対象になりません。
 また増強によって地図上で使用できる軍隊ユニットはその国の現在の最大戦力数までです(つまり戦争体制表のボックスに軍隊ユニットが残っていなければ、それ以上軍隊ユニットを増やせません)。
 
 
 
■□■ 9.0 『移動/戦闘』活動 ■□■ 【戻る】

  この活動で軍事活動を行ないます。
 (和平状態の連合軍は『移動/戦闘』活動はできません)。
 
  「移動/戦闘」活動を選択した国は、その国の軍隊ユニットをまず移動でき、その後戦闘があります。
 (他の活動では戦闘は発生しません)。
 
  この活動中は、和平状態の連合国の軍隊ユニットは地図上に存在しないものとみなします(和平状態の連合国の本国エリアを通過し、そこで移動終了する事もできます。
 和平状態の連合国の本国エリアで戦闘が起ってもその国の軍隊ユニットは戦闘とは無関係です)。
 
  「移動/戦闘」活動の具体的な手順は以下の様になります。
 
 1.『移動』
 2.『戦闘』
 3.『降伏判定と処理』

 
 
  9.1『移動』★★★
 
  移動できるのは現在「移動/戦闘」活動をしている国の軍隊ユニットのみです(連合国内でも、他の連合軍ユニットを移動させてはなりません)。
 
  移動とは現在居るエリアから(そのエリアに接した)他のエリアに移動する事です。 
 ゲームで移動できるのは名前の付いたエリアで、名前のない薄茶色の陸地エリアには移動できません。
  各軍隊ユニットは原則として個々に移動でき、移動したくないユニットは移動させなくてもかまいません。
 全ての移動が終了したら戦闘にうつります。
 
 
  9.11 《連合軍》 ◯◯◯
  連合軍の各ユニットは1エリア移動できます。
 フランス軍のいるエリアの連合軍は、そこから直接フランス軍のいるエリアには移動できず、フランス軍のいないエリアにしか移動できません。
 
  ★★# 移動特別ルール
  スペイン軍は移動できません。

 
  9.12 《フランス軍》 ◯◯◯
  フランス軍の各ユニットは2エリア移動できます。
 敵のいるエリアのフランス軍は、そこから直接敵のいるエリアに移動でき、敵1ユニット以下のエリアは通過できますが、敵2ユニット以上いるエリアに移動した場合はそこで停止しなければなりません。
 
  和平状態の連合軍や海エリアのイギリス軍の存在は移動に際には無視されます。
 移動に影響があるのは交戦状態の連合国ユニットで、その場合そのエリアにいる各連合国ユニットの合計数が対象になります。
 
 
  9.13 《海エリア》 ◯◯◯
  各海エリアも1エリアです。
  イギリス軍のみが制限なしで、海エリアに移動し留まれます(ただし海エリアにいるイギリス軍の存在はフランス軍の移動に際には無視されます)。
  イギリス軍以外の軍が海エリアを通って(海エリアに留まるような移動はできません)移動した場合、それらの軍ユニットごとにサイをふり2〜6の目が出た軍隊ユニットは除去(戦争体制表のボックスに戻す)します。
 
 
  9.2『戦闘』★★★
 
  移動後、現在「移動/戦闘」活動している国の軍ユニットと敵対する(フランス軍なら交戦状態の連合軍、連合軍ならフランス軍)軍ユニットが同じエリアにいるエリアでは戦闘が発生します。
 (現在活動している国の軍ユニットが1ユニットもいないエリアでは戦闘は発生しません)。
 
  和平状態の連合国とフランスの間には戦闘は起りません。
 戦闘が発生したエリアに『和平状態の連合軍』がいても戦闘時には地図上に存在しないものとみなします(これらのユニットが攻撃に参加したり、これらを攻撃したり損害を適用することはできません)。
 
  複数のエリアで戦闘があるならその活動プレイヤーが順番を決め、順に戦闘の結果をだしていきます。
 
  各エリアの戦闘手順は下記の通りです。
  (1)、フランス軍の攻撃
  (2)、連合軍の攻撃

 
 *常にフランス軍が先に攻撃することに注意してください。
 
 
  9.21 (戦闘手順1)
 フランス軍の攻撃 ◯◯◯
  もし、そのエリアに、複数国の連合軍がいたならフランスは、どのユニットがどの連合軍を攻撃するかあらかじめ振り分けておきます。
  そのエリアにいるフランス軍ユニット数分の攻撃のサイをふり、1〜3のサイ目が出た数分の敵軍隊ユニットを除去する事ができます。
 除去された連合軍ユニットは戦争体制の各国のボックスに戻します。
 適用しきれない分の損害は無効になります。
 
  ★★# 戦闘特別ルール
 スペインエリアでの戦闘では、そのエリアにいるフランス軍ユニット数分の攻撃のサイをふり、1〜2のサイ目が出た数分の敵軍隊ユニットを除去する事ができます。

 
 
 
  9.23 (戦闘手順2)
  連合軍の攻撃 ◯◯◯
  フランス軍と同様に攻撃します。
 (もし複数の連合軍がいるエリアで、フランス軍の攻撃によってそのエリアで戦闘が発生するきっかけとなった連合軍がすでに除去されていても残りの連合軍ユニットによって攻撃は行われます)。
  活動中の連合軍以外の(交戦状態の)連合軍も同じエリアにいれば攻撃に参加できます。
 
  そのエリアにいる連合軍ユニットの合計数数分の攻撃のサイをふり、1〜3のサイ目が出た数分の敵軍隊ユニットを除去する事ができます。
 除去されたフランス軍ユニットは戦争体制のボックスに戻します。
 適用しきれない分の損害は無効になります。
 
  いかなる場合も、和平状態の連合軍が戦闘に加わることはありません。
 
 
  ★★# 戦闘特別ルール
 スペインエリアでの戦闘では、そのエリアにいる連合軍ユニットの合計数数分の攻撃のサイをふり、1〜2のサイ目が出た数分の敵軍隊ユニットを除去する事ができます。

 
 
 ・もしこれで全戦闘の解決が済んだなら「移動/戦闘」活動の最後の手順『降伏判定と処理』にうつります。
 
 
 
  9.3 『降伏判定と処理』★★★
 
  全ての戦闘終了後、敵対する軍ユニットが本国エリアに存在する国が降伏したか判断する「降伏判定」と処理を行います。
 (和平状態の連合国は降伏判定を受けません)。
 
 降伏判定と処理後、ゲームは手順に従って続行されます。
 (注.フランスが降伏した場合は、ゲームの進行はそちらのルールに従います)。
 
 
  9.31 降伏の条件 ◯◯◯
  降伏の判定基準は以下の条件がみたされている場合、その国は降伏します。
 
 『 交戦状態の連合国またはフランスの本国エリアに敵軍隊ユニットだけが存在する 』
 
 降伏した国は降伏処理を行います。
 
 
 注.フランスと連合国が同時に降伏した場合は、まず「連合国の降伏処理」を行い、次に「フランスの降伏処理」をします。
 その後のゲームの進行は 「フランスの降伏処理」ルールに従います。
 
 
 
  9.32 連合国の降伏処理   ◯◯◯
  降伏した連合国は和平状態になり(本国エリアに「和平マーカー」を置いて、和平状態を示します)、本国エリアにいないその国の軍ユニットはその国の本国エリアに戻します。
 (注. 西方ロシアは本国エリアではありません。)
 
 降伏した国の本国エリアにいた他の連合軍のユニットには何の影響もありません。そのままゲームは手順に従って続行されます。
 
  9.33 フランスの降伏処理  ◯◯◯
  フランスが降伏した場合は、ただちにフランスの士気を3減らし、本国エリアにいない(他のエリアにいる)全フランス軍と全連合軍ユニットをそれぞれの本国エリアに戻し、フランス軍の増強を1回行ない、新しいターンを開始します(連合国の戦争状態はそのままです)。
 (注. 西方ロシアと南フランスは本国エリアではありません。)
 
 
 
 
■□■ 10.0 調整フェイズ ■□■ 【戻る】

 調整フェイズは以下を事柄を順番に行います。
  1. 「フランス軍の調整」
  2. 「ロシア領土内の消耗判定」
  3. 「勝利確認」

 

  10.1 『フランス軍の調整』 ★★★
 フランス軍ユニットがフランスか南フランスエリア以外のエリアに1ユニットもいない場合、サイをふり1〜3の目だとフランスの士気1低下させます。
 

  10.2 『ロシア領土内の消耗判定』 ★★★
  ロシアと西方ロシアエリアにいるロシア軍以外の(フランス軍、連合軍問わず)軍のユニットごとにサイをふり1〜2の目がでたユニットは除去されます。
 
 
  10.3 『勝利確認』 ★★★
  どちらかの勝利条件が成立しているか確認します。
 成立していればればそこでゲームは終了です。
 (もし両軍同時に成立なら、ゲームは引き分けで終了です)。
 どちらも、成立していなければ次のターンを行なっていきます。
 
 『フランスの勝利条件』 ★★★
  フランスプレイヤーは調整フェイズの「勝利確認」時にその時点の和平状態の連合国のVP(勝利ポイント.各連合国の本国エリアに記載)の合計を計算し、それが10VP以上なら勝利です。
 (VPの合計計算は各ターンごとに行い、VPは蓄積されません。また、交戦状態の連合国からはVPを得られません)。
 
 『連合軍の勝利条件』 ★★★
 各ターンの調整フェイズの「勝利確認」時にフランスの士気値が0以下だった場合、連合軍の勝利でゲームは終了します。
 
 
■□■ 11.0 フランス士気 ■□■ 【戻る】
  フランス軍のみのルールです(連合国に士気ルールはありません)。
  ゲーム開始時に士気値が15あり、士気表で表示します。
 
  ゲーム中に以下の事があると士気値を低下させます(士気値は0以下にはならず、ゲーム中に士気が上昇することはありません)。

 ・フランス軍ユニットが1つ除去されるごとに、ただちに士気値1低下させます。

 ・「調整フェイズ」時にフランス軍がフランスか南フランスエリア以外のエリアに1ユニットもいない場合、サイをふり1〜3の目だと士気値1低下させます。

 ・フランスが降伏するごとに、士気値を3低下させます。
 
 
 
■□■ 12.0 選択ルール ■□■ 【戻る】
 ・各選択ルールを使用するかはプレイヤー同士の判断で決めてください。
 
 
 【 選択ルール:連合軍のマルチプレイヤールール 】
 
  これは、連合軍側を複数人でプレイする為のルールです。
 
  ゲーム前に連合軍をするプレイヤーの間で担当する連合国を振り分けます。
 各プレイヤーは自分が担当する国の最大戦力数(戦争体制表で一番右の欄の最大戦力数で)の合計数を出します。
 合計数をくらべあい、一番大きいプレイヤーとの差数がまずそのプレイヤーが得られるVP(勝利ポイント)になります(最も大きいプレイヤーにはVPは入りません)。
  そして、通常どうりゲームをプレイします(ゲーム内での各連合軍の決定は各担当プレイヤーが行います)。
 フランスプレイヤーにはこのルールは無関係です。ゲームがフランスの勝利で終われば、連合軍プレイヤー全員が敗北になります。
  逆にゲームが連合軍の勝利で終わったなら、連合軍プレイヤーの中で誰が勝利したか決めます。
 ゲーム終了時の状態で各連合軍プレイヤーは自分の担当の軍のユニットが下記の状態にあればVPを得ます(軍隊ユニットの表裏面は関係なしです)。
 
  ・フランスエリアに1ユニットあるごとに→2VP。
  ・南フランスエリアに1ユニットあるごとに→1VP。
  ・フランスエリアか南フランスエリアに接した陸や海エリアに1ユニットあるごとに→1VP。
 
 ゲーム前の差数VPとゲーム終了時のVPの合計が最も多かった連合軍プレイヤーが勝利します(同点の場合は同時勝利になります)。
 
 
 【 選択ルール:パリへの道 】
  フランスの士気値が0以下になってもゲームを続行します。
 連合軍の勝利条件は、フランスの士気値が0以下になった後、フランスを最初に降伏させた時点で勝利します。
 
 
 ■□■ 『Fin-ナポレオン2.x簡略版ルール.a』 1998.5.1 ■□■
 
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    きけがわあきお(亀卦川彰夫)
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  『その瞳に、宿したい。- AKP -』 Copyright 1995-1998 AKIO KIKEGAWA